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黄金のレシーブ  作者: たこたこさん
12/15

榊直司

甲野は、じっと、榊直司を見た。


先程直司は、大悟に試合を申し込んだ。しかし、普通の試合ではない。


榊直司は、16点をとられてる状態から、21点1セットをやるといったのだ。


馬鹿だ。



「普通のバドミントン選手は21点1セットのラリー中に上手くても三点ほどはみするわ。それは攻める上で仕方ないこと。16点のビバインドじゃ、ろくに攻めに出れない。ミスれない。中々の実力者の大悟が、相手じゃ厳しすぎるわ。」月岡は、爪を噛み言う。


「そうかぁ?俺は、あいつが、勝つ気がするぜ。」と大地


……確かに。あいつは、冗談や、意地を張ったりするタイプじゃなさそうだし、無理なことは、言わないやつだと思う。決して仲良い方ではないけど、そんな雰囲気の男だ。

甲野は、思った。


「んじゃあ、俺が勝てば、正式に僕ちゃんが月岡と付き合うってことで」


「くっ……。」


「構わないさ。俺は、ただお前の実力と、そこにいる男にフットワークを教えてやりたいだけだからな。」と榊は、言った。


「………随分なめられてんだな。俺。」と大悟


大悟は、コートに入ると落ちてるシャトルをラケットで拾う。


「じゃあ、始めるか」


「おーけー。」


試合が始まる。






矢乃木青は、勘の鋭い女だ。


恐らく、榊は、勝つだろう。そして、その勝利は、此れから、私達青春学園バドミントン部の、歴史を、変えることになると感じた。



ーーーーーー


ファーストゲームラブオールプレー


そのコールと共に浅見大悟は、サーブをした。


フワッと進んだシャトルは、高く舞い上がり、コートの奥にとんだ。


それを、榊は、体の間接を柔らかく動かし、無駄のないフォームで、スマッシュを打った。


パン!


シャトルを叩く高い音が鳴ったと同時に、シャトルは、浅見大悟のコートに突き刺さり、転がった。



「!!!」浅見大悟は、声がでなかった。


舐めてたわけではないが、16点のビバインドからのせいか、バックの体制をとっといなかった。


いやだからといって、゛全く反応出来なかった゛というのは、可笑しい。可笑しい。


何てスピードだ。コートのなかで見ると余計速く感じるかもしれない。


1-16


パン!今度は榊がサーブをした。


鋭くとんだサーブは、サーブプッシュをさせることはなく、大悟に打ち上げさせた。


榊は、速いフットワークで、追い付くと、カットを打った。


サッと、音を鳴らしクロス側にとんだ鋭利なカット


それを、大悟は、ヘアピンで手前に返す。


しかし、手前に返したときには、もう、榊直司は、それを叩く構えを取って、大悟の前で立っていた。


「はっ!?」


パン!


2-16


またもや、シャトルが転がる。


「フットワークは、速く動くと言うよりは、少ない歩数で、短縮させるといった物だ。速く動かすのも大事だが、お前は基本がダメだ。」榊は、甲野に言った。


「……軽いフットワークだな。」と甲野


「じっと見てろ。」


パン!

パン!

パン!

榊は、大悟を動かし、そして。大悟の球を的確にコートに返してる。


「フットワークにおいて大事なこと、売った直後、打つまでの歩方、売ってるときの調節(ワンステップオーバー)そして、それを、補佐するのは、相手が次に何処を打ってくるのか予測する能力。そして、スピード。安定性。瞬発力。それらすべてを上まっている榊直司が、大悟に負けることはないわ。」月岡都は、言った。


ゴクリと、甲野は、唾を飲む。そして、意識を榊の、足と腰、上半身、全身へと意識を向けて観察した。


「すげぇ」甲野は呟く。


17-16

「逆転したな?」と榊は、言った。


大悟は、榊を、にらんだ。


しかし、大悟には作戦があった。それは、今までのラリーが、榊は、スマッシュをあまり打たないラリーだからだ。


榊は、甲野にフットワークを見せてあげたいからか、決まってしまうスマッシュを封じていた。


そして、その条件下故か、大悟は、わざと、高めにあげて、ドロップと、カットに備えた。そして、完璧にヘアピンで返すつもりだった。


五点とれば勝ちなのだ、どんなてを使ってもいい。


大悟は、高くうちあけだ。


パン!スマッシュが打たれた。


「な、なに。」


「バックで構えてないやつに、スマッシュを打たな馬鹿などいない」


パン!


21-16


榊直司は、圧勝した。そして、甲野は、榊直司のフットワークを、頭のなかで思いだしていた、



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