四話 ニート悪魔とスプラッタ
ちょいグロです。
「で?ごろごろしていると誰からどんなスキルがもらえるんだ?」
(ベルフェゴールちゃんから【闇魔法の心得】と【従者召喚】が授けられるよー。あー、後私からのスキルはもう届いてるはずだから見てみて?)
え?盗賊のアジトでやった時は何も出なかったんだが…
「ステータス。」
おお!なんか増えてるな!
名前:辻占 彼方
年齢:17歳
種族:普人族
称号:「ハードラック」「漂着者」
スキル: 「早期大成」
字面から判断するに経験値補正か?
(そのまま早期大成って呟いたら詳細がみれるよ?)
「早期大成。」
【早期大成】保持者の成長速度を上げる。パッシブ。運命の女神ヴェダンディより授かりしスキル。
(どうよ!)
これは正直に言ってありがたい。てか数字がないのって不便だな…
これが理不尽な仕様というやつか…
(後は…)
ベルがこっちにぐいっと顔を近づけてきた。
「な、なんだよ!」
こいつは無駄に綺麗な顔立ちをしてるんでちょっとドギマギしてしまった。
(その眼、頂戴?)
「え…?」
ぐりっと、右眼が抉り取られてしまった。痛い?痛い痛い痛い痛い
「うわああああああ!」
(もー…そんなに騒がないでよ…まぁ消音結界張ってるから問題ないんだけど。)
そうやってベルは自分の右眼ースクルドの方ーを抉り出した。
(はいっ!これを交換して…)
スクルドを押し込まれると痛みは不思議と消えていった。抵抗はしようとしたが出来なかった。金縛り的なものだろう。
(これを自分のに入れて…よしっと。まだ馴染んでないかもだけど一日寝たら馴染むと思うよ?あっ、もう動いていいよ?)
っと動けるようになった。血塗れの床を蹴ってズルズルと引き下がった。
(あーれー?私ちょっと傷ついちゃうかもだよ?せっかくスキルを上げたのに怖がられるとか…)
え?これってもしかして魔眼的なアレなのか?
「ステータス!」
名前:辻占 彼方
年齢:17歳
種族:普人族
称号:「ハードラック」「漂着者」
スキル: 【闇魔法の心得】【従者召喚】【早期大成】【スクルドの眼】
「スクルドの眼。」
【スクルドの目】保持者は危険察知能力を得る。ここで言う危険とは保持者の命の危険であり、その他には反応しない。また、主人公の成長を促すため死ぬギリギリで勝てる相手までは積極的に誘導する。
(どう?私の優しさに涙が止まらないでしょ?)
「今の自分の顔を見てから言えよな…」
今のベルは血塗れフェイスでかなりスプラッタな印象を与える。
母さん…ヤンデレは本当にいたんだ…
(まぁいいわ。発狂とかはしていないみたいだしね。結構おかしいよ?あんた。)
そんなもんなんだろうか?
まぁ当面話し相手すらこいつしかいないだろうからできるだけ友好的に行かねば…
「…もう痛いことはするなよ?」
(しない…とは言い切れないかな…ほら、悪魔ってスプラッタな感じのが割と好きだから。ベルフェゴールもちゃっちゃとスキルくれたでしょ?)
「待て、なんでスキルをもらうのが悪魔限定になってるんだ?!」
(だって憧れでしょ?ダークヒーロー!)
「違ぁぁぁぁぁぁぁぁう!」
厨二病時代を思い出させるなよ!
未だに引きずってるんだぞ!
(あらそう?まぁ今更路線変更出来ないから諦めて…ね?)
と、女神様はけろっと言い放ちやがった。
悔しい!でも感じちゃう!
「まぁ許すよ…というか残りは3つか?誰からもらうんだ?」
(えーとね…タナトスとヒュプノスの母親にして【夜】を司るニュクス様だよ?がんばってねー。)
え…やばいんじゃない…?
(まぁとりあえず今夜は休んでいいわ!それじゃ!)
「ちょっと待…あー…いきやがった…」
何はともあれこれでチート能力は身につきつつあるわけだ…
「…闇魔法の心得。」
と、おもむろに唱える。すると…
(ふぁーあ…ねっむ…ねむいぜ…)
なんか、全身黒タイツ(レザーで露出が激しいあれ)でそれはそれは見事な蝙蝠の翼を持つ銀髪赤眼の美少女が現れた。
こいつは多分…
「えーと…もしかしてベルフェゴール様…だったりしますか?」
(ふぁ…もしかしなくてもそうかも…あー喋るのしんどい。)
ということでニート悪魔(大罪の一柱)とエンカウントしました。
また平穏な異世界ライフが遠くへ…
ちなみに神様関係はヒロインにはならない…予定です。
恐らく十話までには独房編を脱出できると思います。
ちなみにベルが去っても消音結界は働いたままです。