三話 チートへの第一歩
幻覚…というわけではなさそうだな…
やけに意思がはっきりとしている。
だがなんて格好をしているんだこいつ…
(これはあれだろ!向こうの世界での学校 の制服なのだろ?まぁお前は私のせいで二度と拝めなくなったしお詫びだよ?お詫び。)
ということでセーラー服(夏)を着ていた。
なんか疲れてきたよ…
「で?なんか色々教えてくれるのか?」
(あーれー?反応薄いな…私は君の人生を狂わせたんだぜ?もっと感情露わに私をバッシングしてもいいんだぞ?)
「じゃあなんでわざわざ幼女みたいなルックスで現れたんだよ!怒る気なくすわ!」
そう、こいつはあろうことか可愛い幼女の姿だった。
ちなみに俺はノーマルだぞ?まぁ友達はその限りではなかったが。
(よし、じゃあチュートリアルといこう。まずはなんでお前を選んだかだけど…なんとなくだね!うん。君の称号のハードラックは前の世界でも異世界でも健在ってわけだね!まぁ私に会えるってことはその限りじゃないけど。)
なんだこの女神…
すげぇ嬉しそうに話すな…
頼むから常時ドヤ顔はやめて欲しい。
(まぁ私好みの【漂着者】をつくりたいってのもあったんだけどね!)
「待った!その漂着者ってなんだ?」
(んーとね、世界ってまぁここや君のとこ以外にもたくさんあるんだけどたまに記憶を保持したまま他の世界に転生するやつがいんのよね。私は【運命】を司ってるから他の世界にも干渉して確率をいじれるわけでして…)
「ようは神の力でただでさえ不運な俺の運命をいじってここに来させたってことか?」
(まぁそうなるね。でもその時にだいぶ君のハードラックは変質したみたいなんだよね…テヘペロ。)
な、殴りたい、この笑顔…
(まぁ一概に悪くなったとは言えないから安心していいと思うな。じゃあ次、この世界の情報諸々だよ。)
まぁいいか…
つかなんだ俺の落ち着きようは…
まぁ俺も微妙に面白く感じてるのかもな、この状況を…
(この世界にはは5つの種族が存在しているよ。ちなみに世界に名前はない。君が元いた世界に名前がないように…ね。)
(種族は普人族、獣人族、精霊族、魔族、竜族がいる。あと付け加えるなら我々神族もだな。まぁお前が元いた世界よりは神が頻繁に手を加えていると思ってくれ。ちなみに名前とかは君の世界の神とほとんど変わらないかもしれない。まぁだけど…)
ん?ということはあれか?ゼウスとかオーディンとかそんな感じかな?
こいつはまんまだもんな…
(私みたいな例外のいる。運命の女神は私ただ一人。私の目、左が銀で右が金だろ?それぞれ過去と未来を表しているというわけさ。)
「じゃあお前はウルズでもありスクルドでもあると?」
(まぁ、そゆことだね。後は説明めんどいんでカット。)
「ちょぉぉっと待った!おかしいだろそれ!」
(うるさいな…じゃあ何か気になったことはある?)
「お金の単位。」
(君たちの世界とほぼ変わんないよ?紙幣がないってだけで。1円=小銅貨、10円=大銅貨、100円=小銀貨、1000円=大銀貨、10000円=金貨、1000000円=白金貨って感じかな?円のとこをリラにすればそれが貨幣価値だね。)
ということは…俺の命って20万?安いな…
(ごほん、じゃあ本題に入ろうか!君の力の覚醒についてだよ!)
「そうだ!お前が召喚したんだろ?何もボーナス能力がないってどういうことなんだ?」
(まぁ召喚でなくて招待なんだけどね…まぁいっか。とりま彼方には私の指示によって7つほどスキルを覚えてもらうわ。ちなみにステータスに数字が表示されないのはしょうがないことよ。まぁスキルで妥協してねー。)
「まぁ大体事情は掴めた。俺の回答は望むところだ!って感じかな」
(その心意気やよし!じゃあ…早速ごろごろしようか!)
「…は?」
(理由はね…手っ取り速くスキルを取るためよ。)
まぁざっと説明を要約すると神様や悪魔に気に入られる行動をしたりすると神様がスキルをくれるんだとか。
そんなことで大丈夫なのかこの世界…
(あ、ちなみに【漂着者】だけよこんな待遇。)
らしいよ。
ということで説明回でした。
キャラブレまくりですが生暖かい(ry
読んでいただきありがとうございます