18話 お? やっちゃう? やっちゃいますか? いいですか? いいですよねこれは!
良くは覚えていませんがいい夢を見ました。
ああ、なんていい夢だったのでしょう・・・。
「あ、おはようレイヴェア♪」
・・・あれ?いい夢が悪い夢に変化?
おかしいな。僕の頭は自分の都合のいい夢を見れる頭の仕組みの筈でしたのに・・・。誰かに弄られたんでしょうか?
「もー現実逃避しないでよー!」
現実逃避?あはははー残念。僕はまだ現実に帰ってませんよ?
「・・・ふふ♪襲うよ?」
「止めていただきたいですね変態ショタ」
鬼畜変態め。そして何故に僕は服を着ていない?布団はあるのに。
「ああ、暑そうだから脱がしたよ~?」
真面目に答えないで頂きたかったぁ!
何を平然と答えるんだぁ!
「おお?意外と恥ずかしがり屋だったんだね~?きゃは☆かわいー♪」
きゃは☆変態ぃー!
「あ、そういえばだけどー・・・クレイトが動き出したっぽいよー?」
何て脈拍の無い!僕の言えることではない事は承知してますとも!
「だからー役目はちゃあんと果たしてね♪」
人質に役目とかありましたっけ?ただ引っ張りだこにされるだけの存在では?そもそも何も出来ないからこその人質。果たす役目なんぞ元よりありません。
「んじゃ、僕は忙しいから♪部屋の外にはファイブが居るからどっか行く時は声を掛けてあげてね~」
忙しい割には暇そうでしたが?わざわざ僕の目覚めの為に時間を割いた、と。何?どっかの偽善王子様のつもりですか?それとも眠り姫にキスをした王子――・・・あいつ、僕に何もしてませんよね?すっごく己の身が大切になってきたのですが。
こんこん
「・・・起きた?」
「分かっているのなら入ってきて下さって結構ですよカナリアさん」
「・・・お客、来た。昨日の、です」
そう言うカナリアが部屋に昨日の男の人達(数人)を中へと引き入れます。
所でカナリアさん?わざとですか?わざとですよね?僕が未だに裸だと分かってて引き入れたんですよねぇ!?
「「「「・・・おお///」」」」
頬を染めるんじゃねぇムサ男共ぉぉ!
そして何故にガン見!?布団に入っているからいいものを!
ま、いいですけど。(いいのかよ)
「・・・何のご用でしょう昨日のムサ男――戦士様達?」
「・・・ムサ男?言い直したのはわざとか?」
「勿論わざとですよ?」
話しかけてきたのは昨日、僕と戦った人ですね。ダンディーなおじさまっぽい人です。
「いやな?お前が当分此処に居ると聞いてな。相手を頼もうと思って」
ふむ。響きの悪い言葉ですね。その事に気付いているんでしょうか?
ですが、まぁ・・・
「ふふふ・・・いいですよ?僕も退屈なんです♪」
この人達の相手は楽しいですね。
強い人で、しかもうっかり本気を出しても大丈夫な人達ですから。
「・・・さぁ、準備に取りかかりますか」
「いや〜餓鬼に色気があるとはなぁ」
「・・・おい、色々と危ない台詞だぞそれ」
「確かに。だが、あれは・・・」
「ああ。まさかこんな巣窟であんなものをお目にかかれるとは」
「・・・私には、色気が、ない、と?」
「「「いえいえ貴方様の方が素晴らしいボディーをおもちでぇぇぇぇぇ!?」」」
「っ///」
「斬るな斬るなぁー!」
お約束。ちーん。




