7話 ・・・ごめん。もいっk(yr
第9学年Sクラスには不登校の生徒が1人居るそうです。
机すらないのは使わないからで、そもそも必要がないからだそうです。
何故こんな話をするのかというと――
「ほ、本当にあのお方がこの学園に帰って来て下さいますの?」
「噂では今日からとか」
「やっと、会えるのですね!」
「ああ・・・麗しの騎士様ぁ///」
こいつらレクというものがありながら・・・何て尻の軽い人達なんでしょう。
まぁ僕達にとっては万々歳なんですけどね。
「あー、あの人ね。来るって言うのは本当みたいだね~?」
「あいつかー・・・。男としては嬉しくない奴なんだよなー。なぁレクヴィオ?」
「え?僕は別に・・・ただ存在が消えてくれればな、と思うだけで」
「・・・そうだった。お前はあいつが嫌いだったな。何でなんだ?」
「聞かない方が身の為だと思うけど?」
アリサ、ルイス、レクの会話を黙って聞きます。あの人、っていうのが誰か分からない僕とソラ君にとっては関係のない話でしょうし。とか思ってたらレクが真剣に話してきました。
「レイ。君は僕が守るから」
「・・・ええ」
一応頷いておきましたが・・・何故こんな当たり前な話を?
その不登校さんが僕と関係あったんでしょうか?
「・・・それで?どなたなんですか?」
「んー?あー・・・見てのお楽しみ♪きっとレイは驚くよぉー?」
アリサがすっごく悪い笑みで意味ありげに微笑みます。
それと対照的なレクの複雑そうな顔。何時もの微笑みを浮かべようと必死って感じです。
「あ、あのですわねレイヴェアさん」
ん?おおユリシアさんではありませんか。
もう愛を育むのは終わりですか?それともこれから?
「・・・話し方がはしたないですわ。折角このわ、わたく、私がと、とも、ともも、友達になって、差し上げようと・・・お、思いましたの、に・・・」
・・・何でしょう。何故だか和みます。
顔を真っ赤にしながらもツンデレを突き通そうとするユリシアさん。既にツンデレは通り過ぎたって感じですけど・・・いいキャラですね。グッジョブ。
そう。私は間違ってはいなかった。
この人はれっきとした弄られキャラだと!
「ふふ・・・そうですね。これからもよろしくお願いしますユリシアさん♪」
「! え、ええ・・・///」
さぁて・・・どうやって遊びましょうか♪
「あ、私はアリサだよーよろしくねー!それと・・・レイには色々と気をつけた方がいいよ?多分、弄ばれるから」
流石アリサさん。僕の事は全てお見通しって訳ですね!ついでにユリシアさんの真っ青になった顔が好感を得ます!
がらぁ
「レイヴェア!」
む?僕の楽しみを邪魔するのは誰で――・・・誰でしょう?いや本気で。
何処かで見た事があるイケメンさんですね。レクには及びませんけど。
「お前を、迎えに来た!」
そうですか。・・・て、え?
まぁ、誰かは大体想像つくと思います・・・(汗)
レイと恋愛フラグ(?)を立てた——あの方です!




