表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界の破滅を願う者(笑)  作者: 藍猫
ならなかった青春時代
63/145

30話 全てはあいつの為に!(言っちゃうと自分の為)

サブタイトル ソラ君視点〜






さて、ソラ君の話では、僕との戦いの後、確かに異次元――異世界に行ったそうです。

時間の流れが違うのだとかどうのこうの言ってましたが記憶にございません。

言っちゃうと面倒くさいので省きます。察してください。


まぁ、やっぱりそれでも面倒くさいのでソラ君にバトンタッチ、と。

少し過去に戻るそうです。勝手にして下さいな。













見渡す限り荒野な世界にたどり着いた俺はただあの会話を思い出していた。


『・・・まぁ・・・期待せずに待ってるとするよ。あおぞら(・・・・)君』


『っ!? そ、それは――』


そいつは――俺の愛しの人、レイヴェアさんは口調を変えてそう言った。


俺の昔の(不名誉な)あだ名を・・・。


しかもしかも、そのあだ名で俺を呼ぶ奴なんて1人しかしらねぇ。


俺が今なお探し続けている親友――神凪蒼夜。


恋愛感情ではないが俺は奴が好きだった。

むしろ執着してたと思う。


何でレイヴェアさんがそれを知っている?

そもそも世界すらも違う俺の名前を。


「っ・・・まさか・・・」


まさかあいつは――


『いや~にしても絶景なとこに来たな~?』


「・・・タブリス・・・どうしよう俺・・・戦う理由が無くなったかも知れない・・・」


『・・・は? ・・・はぁ!?』


流石のタブリスもあんな大雑把な動きません(たたかいません)宣言されちゃあ困るわな・・・。

説明すらしてないし。


『な、何でだよ? あんなうざいほどに意気込んでいたのに・・・』


ウザイは余計だよね?まさかお前までそんな風に思っていたとは・・・。


「だって俺の神になる理由は親友を――あおや(・・・)を探す事、だし・・・なぁ?」


『・・・あの女がそいつかも知れねぇ、ってかぁ? ・・・なら仕方ねぇか・・・』


お?意外だな。タブリスの事だし怒ると思ってたのに・・・。

それに本当にレイヴェアさんとあおやが同一人物とは限らねぇんだぞ?

そう・・・まだ分かんないんだ。

また会ったときに調べよう。それで違った場合はまた神をめざ――


『あ? 確かにあいつは神凪蒼夜だぞ?』


・・・うん。今の俺の意気込みは何だったんだろう?ゴミ?ゴミなの?ゴミなんですか!?

俺の珍しいシリアスな空気を返せえぇぇぇぇぇぇぇ!!


『ま、気楽に行けや。あいつが神凪蒼夜って分かったんだし、焦る必要はないだろーが。探す必要はもう無くなったんだ。こうやって世界を自由に遊びまわろうぜ!なっ!?自由さいこーー!』


自由宣言きましたぁー。

流石《自由意志の天使タブリス》様様。でもそれは意志だけとなる。残念だったな。


「――能力発動《異次元トリップ》。愛しのレイヴェア様様の世界へっ!」


『なっ!? ちょ・・・おま――』


ぐにゃぁぁぁぁ


世界が歪んでいく。正確には俺の視界が。


そして俺は――俺達は再びあの世界へと戻った。


神凪蒼夜(そうや)が――あおや(・・・)が転生したレイヴェアさんの居る世界へ・・・。


あ、一応言っとくが、俺はあおやを恋愛対象外として好きだった。

でもそれは同性だったからで・・・つまりは・・・異性なら恋愛感情OK、って訳だ!


世界さいこー!


あおや・・・レイヴェアさんさいこー!!










「と、兎に角!色々あって、やっぱりレイヴェアさんと居たいなぁ〜なんて思った訳よ!だから・・・俺と一緒に・・・」


「一度死に晒してください」


「やだよっ!?」


俺があおや=レイヴェアさんに気付いたのは黙っとこう。そうすれば付け入る隙がある筈だからな!










レイヴェア「・・・(きっと付け入ろうとでも思ってるんでしょうね。あれのことですし・・・)」


レイヴェアには全てお見通し。

ソラ君は1人で浮かれてます。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ