表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界の破滅を願う者(笑)  作者: 藍猫
ならなかった青春時代
62/145

29話 軽い?わはははは!何とでも言うがいい!






こ、告白をOKされた・・・だとぅ!?

い、いやいやいや・・・これは巧妙な罠だ。そう・・・正直ぶっちゃけて性格の悪いレイヴェアさんの罠なんだ!


だが、現にレイヴェアさんは「どう?」って感じできょとんとされておられる!返事を待っているんだ!

それは俺がいいなら付き合うよ、っていう合図でしょうか!?

あのレイヴェアさんが・・・あの(・・)レイヴェアさんがっ!


はっ。いや、騙されては駄目だ。

性格だけでなく意地も悪いレイヴェアさんだし・・・何だかんだで狡賢くてやり方が汚くて、その上容赦のないレイヴェアさんだ。

俺が今の様に考え込んでいるのを滑稽だとせせら笑っているのかも知れない!


そもそもあのレイヴェアさんが何故俺なんかの告白をOKする!?

まだ会ったばかりだし、殺しあう定めな敵同士だし、つ・・・つり合わない、し・・・ぐすん。


ああ・・・そうだよ。俺なんかがレイヴェアさんとつり合うはずがねぇ。

こんな馬鹿で顔もそこまで良くない俺だし・・・。

良くて美少女であるレイヴェアさんの印象をダダ下げにするだけだもんな・・・。


それに・・・難解な敵(レクヴィオ様)が居るじゃないか・・・。


俺が敵うはずがない・・・。


い、いや、まだ諦めるには早い!

例え振られても諦めないのが男ってもんだ!

てか、別に振られた訳じゃ・・・あれ?

そ、そうだよ!OKされたじゃん!

こんな俺をレイヴェアさんは選んでくれた!

今更、周りの非難なんて知ったこっちゃない。


俺は、レイヴェアさんと、生きる!


「レ、レイヴェアさ――」


「ごめん。冗談です」


・・・何でだぁアぁアぁアァァアァアあぁアあぁアア!!!


「それが人生ってものですよ」


諭されたぁぁぁぁぁぁ!?















やっと悶々と悩んでいたのが落ち着いたと思ったら泣き落としですか。

やはり弄られキャラは健在の様ですね。心の底からホッとした、様な気がしなくもありませんね。


にしても意外です。

まさか今頃になってまとも(?)な告白をしてくるとは・・・。

ソラ君の愛は歪んだ系のだと期待してましたのに・・・。ソラ君は見事に僕の期待をいい方向に外れてくれた様です。僕の命の保証が出来ましたね。


ですが・・・何で居るんでしょう?

あのままソラ君がラスボスとして何処かの世界の王に光臨している状態で出会うと思ってたんですよ?

そして「此処で会ったが100年目ぇぇぇ!(笑)」とか言って戦いたかったんですけどね・・・。

僕の密かな夢は、見たとたんに覚めました。

まぁ、夢なんて叶わないからこその夢ですけどね。

実際に僕の「神になる」というのはただの表面(おもてづら)にすぎま――・・・過ぎませんし。

多分。


結局恋というのは分かりませんでしたねー。

思わずソラ君を恋人に~なんていう幻想にとり憑かれるところでした。ぶるり。

ああ・・・僕を年頃な女の子と認めない世界・・・。



どうでもいいですけどやっぱり世界って嫌いですねー。あっはっは。










『・・・危なかったわね』


『・・・うん。危なかった』


『え、そう?僕としては面白そうでよかったんだけど?』


『あのねぇ?じゃあ聞くけど、あれとレイがうふふんな世界に居るのを想像してみなさい』


『や、別に僕は・・・ん?あれとレイが?いや、それは流石に・・・』


『さぁ』


『ごめん僕が悪かったよ〜』


『でしょう。でも、ほんと・・・』


『『『レイがあいつなんかと付き合わなくてよかった・・・』』』


レイに従う者としてか、ヘタレに使われたく無いという思いからか・・・それはその3人にしか分からない・・・。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ