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世界の破滅を願う者(笑)  作者: 藍猫
ならなかった青春時代
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19話 まさかの元知り合い。今はただの害虫へと。






転校生が来るそうです。

昨日、試験を受けて実技を一発OKでクリアしたそうです。

全然興味というのはありませんが、イケメン男子という事で女子の間ではむんむんと妖しい空気が流れてますね。アリサさんは・・・ウキウキとうざったいほどに楽しそうです。


「転校生ですか。フラグのにおいがぷんぷんですね」


「・・・大丈夫だよレイ。レイに近付く男は・・・抹殺対象だから」


ふむ。何が大丈夫なんでしょうか?

抹殺って言っちゃってるね。駄目だよ?そういうのは口に出しちゃあ。


「あ、ごめんねレイ。僕は生徒会に呼ばれてるんだった・・・。もし転校生に半径1メートル以内に入られたら僕に言ってね。抹殺・・・は目立つから闇討ちするし」


だから言っちゃ駄目だって。てかまだ見ぬ転校生に条件が厳しいですね。

何だかんだで過保護なお兄ちゃんですねレクは。


「・・・それで済むもんじゃないと思うよ?私は、っていうか多分皆は」


おや?口に出していた様です。


「ん・・・?てことは、だ。既に半径1メートル内に入っている俺はOK?」


「――ルイス? 君は僕の友達ダヨネ?その友達の妹に・・・手を出すとは思わなかったヨ?」


「ひ、いぃぃぃ!? すいませんすいませんー!!」


ほう。ルイスさんはレク公認のお友達だったんですか。初耳です。


「席に座ってください! 今日は皆さんお知りの転校生を紹介しますので」


・・・ソラーテさん?心なしか顔が赤くないですか?

まさかあのソラーテさんを落としたのですか!その転校生は!万死に値しますね!


がらぁぁ


「「「「きゃあぁぁぁぁぁ!イケメンー!!」」」」


・・・女子たちよ。初対面でその反応はどうかと思いますよ?

せめて名乗らせてあげましょ――・・・あれ?


・・・いやいや、まさかねぇ・・・。


・・・


・・・


・・・


本当に?



「初めまして! 俺はソラ=スイムと言います。どうぞよろしく!」



「「「「きゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」」


・・・きゃあぁぁぁぁぁ・・・何で居るんでしょう?


かつて学校の不良達を纏めながらも女性に絶対的な支持を得ていた、僕にとっては害虫の僕の元親友。


水夢(すいむ)蒼空(そら)さん?


お、目が合いましたね。すっごく逸らしたい。でも周りの視線がそれを許さない。まぁむしろ逸らせ、という視線でしょうけど。でもここで逸らせば僕の負け!とかいうしょうもないプライドに縋ってみました。


「う、わ・・・めっちゃ綺麗じゃん」


お褒めに与り光栄です。このタイミングじゃなければ。


「いやーー!やっぱりレイヴェアさんなのー!?」

「レイヴェアさんのバカァ!!」

「レクヴィオ君が居るくせにぃぃ!」

「負けを自覚させるレイヴェア様じゃなければ――私だってぇ!」


・・・貶されてるんですよね?

負けを自覚させる、って・・・その事に本人の自覚が無いんですけど?

後、レクは兄なんですけど。


ん?ソラ君がこっちに来た。で、手をとって・・・



「ぼ、ぼぼぼぼぼ、僕とお友達からよ、よろしくお願いします!」



・・・か、変わらないねソラ君?こういう少しずれたヘタレな部分とか。ここまで行動が大胆なのにセリフが既に振られた後の様な縋りのセリフなとことか。


・・・あ、半径1メートル以内に入ってますね。

さて、レクに伝えなければ。








?「?どうしたのレクヴィオ君」


?「あはは!もしかしたら妹様様の念波でも感じ取ってたりして!」


レクヴィオ「・・・呼んでる」


?&?「「へ?」」


レクヴィオ「・・・抹殺だね闇討ちだね撲殺だね刺殺だね——」


?&?「「ひぃぃぃぃ・・・!」」


レクヴィオ「ふふふ・・・今行くよ」


だぁっしゅ!


?「・・・いやいやいや・・・生徒会中なんだけど」


?「怖い怖い怖い怖い怖い怖い——いやぁぁぁぁ・・・」





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