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世界の破滅を願う者(笑)  作者: 藍猫
ならなかった青春時代
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17話 そんな「えぇ〜・・・」みたいなどん引きは止めて下さい。





どぉぉぉ

どふぅぅ!

がごぉぉお!


どどどどぉぉぉぉぉぉお!!



身体強化によっての戦いは上級になればなるほど凄まじくなっていく。

4歳くらいから何度も使った身体強化の魔法を使う僕達は勿論上級だろう。


そして僕達は戦闘狂だと自負しているんだよね。


だから必然的にこうなるわけで――


「あ、は・・・あははははははは!!」


「もっと、もっとだよレクゥゥ!!」


どおぉぉぉぉぉぉん!


勿論周りはドン引き。

あ、数人除く。


「【光】!」


かぁぁぁ


レイが目くらましを使うときの行動は大体――


どご!


「――っガフッ!?」


何でだ?レイは目くらましの後は大体後ろに回り込むのに・・・何で上に・・・。


「きゃふふ・・・レク?何年離れていたと思っているのぉ?」


「っ!」


しくった。強くなっているのは僕だけじゃないという事を忘れていた。

口の中に広がる液体を吐き捨ててレイを見据える。


「「【雷】!」」


全く同じタイミングの同じ魔法。

相変わらず息がぴったり過ぎる。だからこそ――面白いんだけど?


びしゃぁぁぁぁぁぁ


「ぐあっ!」

「かはっ!」


ちっ。微妙にレイの魔法の方が強い。


「っ・・・【雷&み――】っ!」


どがぁぁぁぁ


レイが僕の蹴りを避けられずに直撃する。

魔法は不発。

少し指がぴりっときたが・・・まだまだだ。


「・・・ふぅ・・・ふぅ・・・」

「っ・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・」


痛いけど、痛いけど・・・それでも僕達の闘争心は満たされない。

何時もこうだ。

戦い出せば決着がつくまで続ける。

まぁ人は「狂ってる」って思うんだろうな。実際そうだけど。


僕もレイも確かに狂っているし。

レイは兎も角、僕はあの時(・・・)から。多分、レイは多分、ずっと昔、ずっとずっと昔から狂ってるんだろうな。


「ふ、ふふ・・・【闇】」


っ!? 闇が世界を――視覚を覆う。

レイが闇魔法を使うのは初めてだ。僕にとっては、だけど。

相変わらず、レイの趣味は微妙だな。


がっ


腕を絡めとられる。


みし


骨が音を立て始めた。

やばいやばい・・・。暗闇が苦手な僕にはもっとも良いやり方だっただろう。

でも――


「・・・っ【身体強化増殖】!」


体が活性化するのを感じて、素早くレイの腕を今度は僕が絡め取る。


「っ!」


「ふふ・・・レイの負け♪」


ごきぃぃぃい!


「う、ああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


レイの悲鳴が辺りを木霊し、世界に光が戻った。












「な、何をしているの!は、早く治癒を――!」


そう叫ぶソラーテさんの声をレクが遮ります。

当たり前ですね。邪魔ですし。


僕の不自然な方向に曲がっちゃった腕。

全く、レクも趣味が悪いですね。わざわざ骨を出さなくても・・・。


「「・・・【治癒】」」


そう揃って呟くと光を発して徐々にだけど、見事に綺麗に治りました。


おお、皆さん。さっきから目の開閉がされてませんけど・・・乾かないんですか?

てか飛び出しそうです。間違えても出さないでくださいね?


「・・・大丈夫レイ?」


それを貴方が言いますか、って言いたいのは堪えましょう。

そもそもこの戦い方を教えたのは閻魔様ことメシスさんですし。

あの人も十分な戦闘狂ですからね。


「腕の傷は・・・一応完治しました。・・・ふぅ、負けましたか・・・」


「ふふ。そういえば前回は僕が負けたんだっけ? 足を千切られて」


「まぁあの時は上級魔法ありでしたしね・・・」


言わずもがな、無駄に人が増え、過密化の進んだ場所では誰もが沈黙し、その話を聞いていました。


『この2人を怒らせてはいけない』という団結力が上がったそうですよ。よかったですね(笑)








〜戦闘が始まってから〜


ルイス「うぉ!す、すげぇな・・・」

アリサ「ほんと〜・・・」

ルイス「てか今、四肢の内1本を奪う事って・・・」

アリサ「・・・笑ってるね〜・・・」


ごきぃぃ


「「・・・」」


ルイス&アリサ「「・・・何あの人達怖い」」


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