3話 わーい。レクだぁー・・・って、ええぇ?
「ここが貴方の部屋になります」
がくえんちょーしつのある建物から少し離れた建物の一室。
綺麗な部屋が僕の部屋だそうです。
本音で言うと小さいですね。
「制服は中に用意されています。もうすぐで集会が始まりますので、早めに用意してください」
無愛想に言いますね。
感情あるんでしょうか?
「ええと・・・ソラーテ、さん?」
「はい。なんでしょう?」
「僕はこの後、どうすれば?」
正直、僕は遅れている。あ、別にセンスがとかじゃなくて、学園に入るのが。
「ああ・・・心配はありませんよ。集会で、第8学年の並んでいる列に並んで下さい。付いていけば結構です」
学年多いなーとは思うけど、ここでは普通らしいです。
だって、第10学年までありますし。
つまり17歳で卒業ですね。
後2年ですけど。
「では、私はこれで」
お、礼を言う前に消えちゃったよ。
すばやいですね。
『ん~・・・何ていうか無愛想な人だったね~?』
あ、フェアー。
左耳のピアスが淡く光ります。
『・・・ごしゅ――レイに失礼』
今度は右耳。
ルーンですね。
ついでに何故か僕の事をご主人様と呼ぶので止めさせました。
未だに言いそうになってますけど。
『・・・レイ、貴方・・・さっき私の事――』
さぁさっさと行きましょう!
楽しい(?)学園生活が僕を待っている!
『・・・うぅー』
全く・・・随分と弱気になったものですねイオちゃん。
最初の出会いが幻の様・・・。
『レイ~?行かなくていいの~?』
おお、時間がやばいですね。
いやー天使様達はすっごく時計に便利ですね♪
『・・・僕達をそんな風に扱った人って君が初めてだよ~?』
はて?何のことやら。最近は歳でのぉ。
最後に『時間!』とフェアーに怒られました。
父親か、っての。
で、でっかい建物のでっかい講堂にて。
まず一言。
「・・・視線がうっとおしいです」
視線が多い。誰もがちらちらとこっそり見るんじゃなくて、まさかの僕の意思を害するガン見。
何をそんなに見る事があるのか・・・理解に苦しみますね。
〈ではこれより集会を始めます。速やかに指定された席についてください〉
反響する声が響きます。む、同じ意味ですね。
これは魔法を使って声を響き渡らせる道具を使っているらしいです。
全くといっていいほど興味はありませんが。
〈――ではまず、新年の挨拶を、生徒会長から〉
・・・生徒会長・・・レクでした。
「「「きゃー!レクヴィオ様ぁぁぁぁぁぁ!!」」」
黙れメス豚共め。
ぶーぶーと耳障りな声でその名を呼ぶな。
『・・・落ち着いてレイ。表情が怖い。その視線で人を殺せる・・・』
失礼ですね。僕は至って冷静に、あの豚共の始末の仕方と、どう見世物にして飾ろうかについてを考えていますよ。
『あはは~。僕が恐怖を送ってみようか?君に』
そこはあの豚共にお願いしたいですね。
マジで。
『ね〜聞いたぁ〜?今後、僕たちの出番って結構少ないんだって〜』
『・・・誰のせい?』
『それは勿論——』
『『作者〜』』
「そこは『神様or世界』っていうところでは?作品上は」
『レ、レイがまともな事を〜!?大変だよルーン〜。レイが・・・レイがぁぁ』
「・・・」
『ちょ!?止めて!?無言で僕の体を落とs——いやぁぁぁぁ!踏まないで〜!!』
「・・・恐怖の天使が形無しですね〜あははー(笑)(棒読み)」
『・・・(成仏してねフェアー。君の犠牲は・・・多分忘れるけど)』




