31話 ぐへへへ・・・。あ、涎が。
で、結局流されて、オファニエルは右耳のピアスに。イロウエルは左耳のピアスになりました。
・・・何でだろう?左耳から何か嫌な予感びしびしなんですけど。
「・・・てんしさまは?」
最後はイオフィエルのみ。
『・・・私は《智天使が1人、神の美を意味する天使イオフィエル》よ』
ほほう・・・無駄に長い肩書ですね。で、加護は?
『・・・強欲ね。加護なら既にやったわ。貴方が転生する前、転生してからも加護が生きるように』
ふぅん・・・ありがとうございます?
てか美て・・・ぶっ、うける(笑)
『・・・あまり笑うと怒るわよ?』
おーごめんごめ――ぶ!
『・・・』
所でなんですけど・・・名前長いですよね皆さん。
ですのであだ名付けますねー。
オファニエル・・・ムーン
イロウエル・・・フェアー
イオフィエル・・・イオちゃん
『ちょっと!? なんで私だけちゃん付けなのよ!?』
『・・・ムーン? 月の天使だから? ・・・いいですね』
『フェアー? んー・・・恐怖だからかなー? いいんじゃない?』
よかったよかった気に入ってもらえて。
『私の意見は無視!?』
という訳ですのでイオちゃん。
そろそろレクが起きそうなので黙ってて下さいね。
『うぅ・・・何で私は何時もこうなのよ・・・』
『・・・元気出してイオちゃん・・・プッ』
『そうだよ~イオちゃん・・・フフ』
『――っ! もういいわよ! うわーー!!』
フッとイオちゃんの声が聞こえなくなりましたね。
ああ、面白かった。
『・・・えへへ~いいご主人様と契約したなー♪』
お、褒め言葉ですかフェアー。
『・・・うん。貴方と居ると楽しそう・・・』
おお、お2人もそっち系だったという事ですね。
確かに天使様が増えて僕も楽しいですよー?ですけど・・・僕の願いは――
『分かってるって~♪ 世界の破滅、でしょー?』
『・・・それは危険。でも・・・貴方が神になると楽しそう・・・』
・・・そうですか。
思ったよりも反応が薄くてこっちとしてはあまり面白くないんですけどね。
まぁでも・・・
「これからよろしくおねがいしますね」
『・・・えへへ~了解~』
『・・・こちらこそ』
仲間が増えた様です。
世界を滅ぼす為に心強い仲間が・・・。
・・・天使が協力していいんでしょうか?
むー・・・神様が止めないって事なので・・・OK?
まぁどうでもいいですけど。
「レイちゃーん! レクちゃーん! おいでー!」
お、パーティーの用意が出来た様ですね。
さてさて・・・何から食いつぶそうか・・・ぐへへ。
たらり(涎)
『・・・イオちゃん。嬉しそう』
『な、何言ってるのよ!?そ、それに、イオフィエルだってば!』
『んー?顔が赤いよ〜?』
『! こ、これはさっき自分でぶっ叩いたからで——って、私、姿見せてないわよ!?』
『・・・やっぱり、イオちゃんでお似合い。だってガキっぽいし』
『///!!』
『・・・分かりやすいな〜イオちゃんたらさー。レイに構ってもらえて嬉しいくせに〜』
「へぇ、そうだったんですか」
『『『!!』』』
「あ、ぼくもおはなしによせてください♪ぜんいんもれなくかまって(という名のお茶目な悪戯をして)あげますから♪
・・・・・・ち、ぜんいんよりしろにもどりやがったよ」
(((あ、危なかったぁー・・・)))
おちょくる時は自分もやられる覚悟を持ってから、という暗黙のルールが出来た瞬間。
勿論レイは知らない。多分。




