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世界の破滅を願う者(笑)  作者: 藍猫
がきんちょ時代
20/145

20話 神様って凄いね。全てが思うままなんだから。





「ああ・・・が、あああ!」


レク、とかいう坊主が悲痛な叫びを漏らす。


そしてその状況を見ているレイ、とかいう嬢ちゃんは呆然と目を見開いている。


――なんて愉快なんだ!


「くく・・・はっはっはっは!!」


神の力を見れなかったのは残念だが、無駄な抵抗は面白かった。

必死に抗おうとするその態度が。


もっと絶望の表情が見たい!

もっと悲痛な叫びを聞きたい!


ああ、もっともっともっと・・・俺を楽しませてくれ!!


「あっはっはっは・・・んぁ?」


嬢ちゃんの雰囲気が変わった。

絶望の暮れていた表情は伏せられていて見えない。


だが、あの嬢ちゃんは怒っているのは分かる。


・・・やぁっと火がついたかぁ?


心が躍る。胸が高鳴る。


来たか来たか来たかぁ!?


「――もっと俺に快感を――・・・っ!?」


動けない!?


いや・・・動かないんだ!俺が動こうとしていない!


何故だ!?

俺は今すぐにでもあの嬢ちゃんを弄くりたいのに!


「・・・あの、ですねー」


怒っているのか悲しんでいるのかを悟らせない静かで冷たい声。


一瞬、本当にあの嬢ちゃんの声なのか理解出来なかった。


気付けば、いつの間にかベールから解放されており、その足取りは嫌に不安定だ。


「ぼくはー、せかいがきらいーですー」


は?

緊張感の中に漂う言葉にしては場違いだ。

というか、それがどうしたというのか。


「だからー、ぼくはきめましたー。まっててもせかいのはめつはーこないのですからー、ぼくがやればいいんだ~、ってー」


嫌な汗が流れる。

俺はこれ以上聞いてはいけない!

そう無意識に思うほどに。


「かみになればーそれぐらい、かんたんーですよねー?」


つまりは自分が神になって世界を破滅させる。

そう言いたいのかこいつは?


足は未だに動こうとしない。

逃げられないのは明白だ。


「ですからーつまりはーあなたはーぼくのじゃまなんですー。ですからですからですからですからですからー・・・」


「ま、待て――!」



「いさぎよくーしんでくださーい」



無邪気な笑顔の子供の声。そして・・・


ドグジュ


腹に何かが突き刺さる。


それは俺が今まで一番信用し、最も最強だと思っていた俺の武器――《神聖なるベール》。


何故これが俺に・・・?


「ご・・・ばぁ!」


血がベールに落ち、何も無かったように浄化する。否――俺の存在自体を拒絶する様に消す。


「な・・・んで、だぁ!?」


「あーーーーーー。 んー? なーーーにがですかー?」


嫌に間延びした声。


「何で俺が――!?」



「ああ、ぼくのちからは《絶対なる支配》、みたいなぁー?」



支配、だと?


それはつまり、俺の体をも力をもこの世の理をも操る力ではないか。


「あれあれー?それだとおきにめしませんかぁー?

ではではじぶんでじさつみすい、ってのはどうでしょー?」


「っ、ま、待ってくr――」


「あは♪」


俺の腕が徐々に持ち上がる。


止めようとしても止めてはならないと警告される様な矛盾。


そして首に――


「が・・・ぁがぁ・・・」


苦しい苦しいぃ!

息が――空気をくうk――


・・・しる、し・・・


意識が途切れる直前に見たのは、笑顔で微笑む嬢ちゃんと、その綺麗な顔のおでこで白い光を放つ神候補の印。それは俺の印に黒い羽根を付け足された様な印だった。









「・・・まだころしませんよー?」












印は・・・蔓みたいなのがくるくるっとハート形みたくなってて、真ん中に丸があるーみたいな?で、レイの場合はその両横に黒い羽が・・・って、分かりませんよね。すいません。説明が苦手なんです・・・(汗)


「だからないようのあさいはなしになるんですよ」


最もです・・・。


やり方が分かって、時間があれば絵も投稿するつもりです!

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