2話 あれ?神じゃなくて天使?しょぼ(小声)
で、何か白い世界にやってきましたが・・・・
あーあ・・・何で僕死んでないの? 絶対死んだぜ、よしっ! って思ったのに~?
《・・・悪かったですね。死んだ事にそこまで肯定的な人は初めてですよ私。 もう一度死にますか?え、どうなんです?》
姿は見えないが殺気を感じます。ほら、こう・・・背筋がブルッと来るような・・・自縛的な霊が居ますよーって感じ!きっと青白い顔で睨んでるん・・・想像するとめちゃくちゃ怖い!きもっ(小声)
《うぅ~さっきから何でそんなに人を罵倒出来るのよっ!》
てか心読まれてるよねこれ。どこの覗き魔さんですか?
《変態みたいな言い方しないでよ! 私、これでもかm――」
「乙!」
《何でそこで声を出すの!? しかも聞いたのは貴方でしょうが!》
うわー、責任転換っすか~? マジありえないんですけど?
《・・・ああ、うざい。いやマジでウザイ。え?何こいつ。本当にあれなの?》
く、口調が変わっただとぅ!? 女は信用ならんとはよく言うが・・・なるほど、こういう事か。
《・・・女の恐ろしさってやつ、味わってみる?》
声のトーンが一気に急降下! これはやばい! ・・・兎に角土下座で。
《・・・ハァ、まあいいわ。 今からする話しはちゃ・あ・ん・と聞きなさいよ?》
うむ。りょうk――
《じゃ、自己紹介からね。 取り合えず、私は神の使いの天使よ。名前は――・・・名乗りたくないわ》
仕返しか? てか、な、何!? 神の使い、だとぅ!? て、天使って・・・天使って・・・
《お、いいね。やっといい反応を返してくれたわ!》
・・・しょぼ(小声)
《死ね》
・・・というわけで2回死んで現在またもや土下座中。
《で、何だけど・・・貴方には転生してもらうわ》
「分かりました」
《即答!? 何よ、死にたいんじゃなかったの!?》
ふむ。この自称神の使いの天使様は――《自称じゃないわ》・・・神の使いの天使様は何か勘違いしているみたいだ。
僕は別に死にたいわけじゃない。
ただ、世界が死にたくなるほどに嫌いなだけだ。
そこ重要。
だから、殺す気満々の殺気は控えてください。
それに、わざわざ僕を世界の終わりから守ってまで此処に連れてきて、転生させるには何か訳がありそうだし?
《・・・思ったよりも鋭いのね。 でも1個だけ違う事があるわ》
「ん?」
《誰が貴方なんか守りますか》
「ああ、むしろ死ねと言いたいわけですね。納得です。」
あ、既に殺されてるか。
《所で・・・貴方には力があるわ。自覚はあるでしょう?》
まあ確かに僕には力があるだろう。
ちょっと願望を言っただけで(結構本気で)世界が終っちゃったんだから(笑)
もしかしてそれが何か関係あるのか?
《大アリよ。 だって次期神となる者の力だもの》
・・・へー、そなの。
「・・・」
《・・・》
「・・・」
《・・・》
「・・・マジで?」
《マジよ》
あはは。何か神的存在らしいよ僕。
・・・何で?
《神だって存在しているから、死だってあるってことよ。そして現神の死が近づいた時、新たな神の器を持った者が現れる。世界の常識よ?》
そんな常識知らねーよ。知っているやつっていうとお前らの様な存在だけだって。
《兎に角、貴方は次期神候補として選ばれたの》
ん? 候補?
《そ。候補。今、色んな世界で貴方の様な力の持ち主が同じ様な説明をされていると思うわ》
うん。僕の第6感が告げている。今すぐ”逃げろ”と。
《フフ・・・逃がさないわよ?貴方のパートナーには私が選ばれているの。私がパートナーになった以上、貴方には絶対に神になってもらうわ!その為に・・・転生は必須条件!》
転生する意味あんのか?
てか、転生してどうなるって言うんだよ?
《私が貴方を殺しちゃったから既に貴方は神の座、脱落候補なのよ・・・》
何故殺シタンダ、コイツ、バカカ?
神候補の脱落候補って・・・立場的に最弱なんじゃね?
《神の座を得るには、力を誰よりも上手くコントロール出来、最強でなければならない。》
え?何それ怖い。てか面倒くさい。
《転生すれば、神の力が働いていい条件の元で生まれる事が出来るはずよ!そして力を自分の物にして神になりなさい!》
・・・熱く語られている所悪いんですけど・・・僕、そんなのに参加したくないでs――
《じゃ、行ってらっしゃい♪》
人の話は最後まで聞きましょうね!? おばさん!
意識がまた遠ざかる中、おばさんの声が何か聞こえたような気がした――
ああ・・・また殺されそう。
読んでくださって有難うございました!




