19話 あー。あー。只今故障中。修復しまーす。
より悪魔的に、暴虐的に、虐待的に、滑稽に、苦慮に、愉悦的に、残酷に、残虐に、醜悪に、惨めに、愚弄に、虚無的に、傲慢に。
殺す。
思いつくのはそれくらいですね。
僕の頭ではもう思いつきませんが、この不安定な状態で良く思いついたと思います。
流石僕。既に興味もない復讐と、誰に向けてなのかすら分からない憎しみに生きていただけはありますね。
まぁそれがどうであれ、世界は嫌いです。
それは変えようのない僕の存在意義。
嘘、っていうかそんなの僕が分かるはずがないんだよね。
ただそう思い込むっていうか、そうであって欲しいなーっていう願望・・・ですらない謎の未確認物・・・だといいなー。
あー。何言っているんでしょうか僕は。どうでもいい。
さてはて、僕は何をしているんだ?
おかしいな。
何時も通り過ごしていたはずなのに。
こんな自暴自棄な自分の世界に来ちゃったよ。
心底どうでもいー。
・・・あれ?そういえば僕って何だっけ。
人・・・なのかなぁ。
神候補って時点でアウトじゃん。
何だそれ。神候補?どうでもいい。
僕は神凪蒼夜だっ! あ、今はレイヴェア=ティナノールか。
そういえば、ストーカーおばさんは元気かなぁ~?
ったく、変な事に巻き込みやがって。
次会ったら・・・どうしよっかな。
姿すら見せてないし殺せなさそう。
いじめる? 生憎、僕にはおばさんに虐待するなんていう趣味は持ち合わせていない。残念だったね。
・・・残念? 何か最近何処かで聞いた言葉だな。
何処だっけ?
ああ・・・思い出した。
変なおじさんだ。
ん?おじさんが僕とレクを苛めてる・・・?
・・・レク?
誰だそれ。
・・・ああ。双子の兄か。
あれ? 僕は何をしようとしてたんだっけ?
あれあれあれ?
何でだろう。
どんだけ頭を見てみても一つの単語しか思いつかないな。
おかしいーなー。
ああ、レク。レクレクレクレク。
どうしてそんなにぼろぼろなの?どうして叫んでいるの?どうして苦しんでいるの?
ほら。そんな空虚なとこ見てないで僕を見てよ。
ねえったら。
僕の愛しい半身。
君の痛みは僕の痛み。
さあレク。
君を苦しませるのは誰?
そいつを殺せば僕の頭のぐちゃぐちゃは直るかな?
ずっと渦巻くこの言葉は誰に用意されたものなのかな?
ああ、そいつ?
なるほどなるほど。
ねえ神様?
僕はレクや、家族がとっても大事なんです。
それを傷つけるのは貴方が不用意に力を授けたおじさんです。
こんな目に合わせたのは貴方ですか?
それとも僕の過去?運命?ストーカーおばさん?おじさん?僕の家族?不用心な力?僕への戒め?道端の草?
神様――つまりは世界ですか?
それならやっぱり世界は嫌いです。
滅びてしまえばいい。
でもそんな都合よく世界が滅びるはずがない。
なら、僕が滅ぼします。
その神の座を手に入れ、僕が世界を支配する。
そして世界を滅ぼしましょう。
その為には他の候補者は邪魔以外の何者でもない。
だからおじさん?
僕の願いの為の踏み台となってください。
僕は全てを支配する。
その愚かな願いの為に全てを――。
レイの精神が更に壊れていく話でした。
後、世界を滅ぼしたいという願いが現れたところです。
??「・・・なんか身の危険を感じたぞ?」
??「神候補の中に素質を持った者が居るようですね。いい傾向です」
??「え?主が危険に犯されそうなのに?」
??「会ってみたいですね。気が合いそうです」
??「・・・あっそ」
謎の人たちの会話でした(笑)
本編に微妙に関係してます。。。