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世界の破滅を願う者(笑)  作者: 藍猫
今何時代?
141/145

141話 いいですよね?いいですもんね?











「え・・・」


だらだらと汗を流すお兄様。

やですね。妹様に刺されるのが(?)そんなにショックでしたかー?・・・普通はショックどころじゃありませんね、すいません。


「レイ。証が出てる」


「ん?まぁ、しょうがないですねー」


こんな状況でも慌てないレク。知ってたから当然でしょうけどね。

ぽーと怪しく光る神候補の証に兄様の顔色が悪くなっているのですが・・・気のせいですよねー。

きっとどこかの誰かさんがどこかで《支配》というトラウマを植えちゃったんですね。困った人です(←半分自分)。


「お、おいレイヴェアさん」


「兄様、ご機嫌いかがです?痛くはないと思うのですが・・・」


「無視かぁ!?しかも何平然と言っちゃってんの!?」


渾身のツッコミ!しかしソラの攻撃は躱された!無視とも言います。


「大丈夫ですよ—お兄様。すこぉしチクっとするだけです」


「今頃!?それ、チク、っじゃ済まないだろ!」


「・・・ずどっていってたもんね」


「・・・いえ、意外と痛くはありませんでしたけど」


「無理はするなディオネスさんぅぅぅ!どう見ても顔色が悪いだろ!?」


今日のソラ君も絶好調の様で。少々鬱陶しいと思ってしまうのも仕方が無いかと。

・・・と、そろそろいいですかね。


「さてお兄様。僕はとても安堵しました。お兄様は僕達の事が嫌いではなかったのですね。むしろ愛してくれていると。僕はとても嬉しいですよ。それはもう、愛しているお兄様を貫いてしまうほどにはええ。ですので、もう、根本的な問題から解決しようと思うのですよねー。分かります?分かりますよねー僕の愛する聡明なお兄様ならー。でしょうとも当たり前ですね。で、ですね、これでさっきの話に戻るんですけど・・・いいですよね?」


何が、とは言わせませんとも。思いっきり言葉で言ったじゃないですか。「なければいいんですよね?」って。

え?分からない。仕方ありませんね。そんなソラ君に分かりやすく説明して差し上げましょう。


「ぽんっと。まぁ、こういう事ですよ」


兄様のお腹から引き抜いた掌の上にはふよふよと浮かぶ光の球。


「あれ!?説明はっ」


「こういうのは実際に見せた方が早いんですよ?知らないんですか」


ソラ君にはこれが何かは分からなかったようですね。

お兄様はすっごく目を見開いているので理解はしているようです。

この球は一体何なのか。うっすらと何かの模様が浮かんだ球・・・。あ、あの世界の厄災やらのなんとかっていう御霊ではありませんよ?あれは・・・スタッフが美味しく頂きました(あまり美味しく無かったです)。


「なんなんだよ結局!」


「分からないんですか?」


「だから聞いてんだ」


「ほんとーに分からないんですか?」


「分からねぇって!」


「そうですか・・・まぁ簡単に言いますと」







「お兄様の能力《鏡なる世界》と、神候補の座を剥奪させて頂きました」







僕ってば凄くないですか!?てへ☆












「へぇ〜これが噂の光る球」


「御霊だよレイ」


「・・・美味しいのでしょうか?」


「変なものを口にしちゃ駄目だよ?」


「食べませんよぉ・・・・・・・・・ご、ごくり」


「よだれよだれ」




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