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世界の破滅を願う者(笑)  作者: 藍猫
今何時代?
130/145

130話 変態と変人の違いって知ってる?同類だとは思ってるけどね。











「ふぁあ〜・・・。よく寝——ん?私って寝た記憶ないんだけど。刺されたくらいしか覚えて、刺されたっ!」


「お、起きたかぁアリサぁぁぁ!」


「ルイス!やだ汚い、ぐちゃぐちゃじゃんか顔」


「もっと言い方ってもんが・・・うわあぁぁぁぁあ」


「え、や、ちょ・・・ってソラがっ!ソラが・・・あああ!男の人に抱付いてる!?やあぁぁぁんっ」


「ちょ、アリサ!?」


見知らぬ男にソラが抱付いているのをみて絶叫するアリサと、自分を見てもらおうと必死のルイス。


「あれが・・・レイヴェアさん。やはり、人以上の存在でしたのね」


「ゆ、ユリシア様?」


何かに1人で納得するユリシアと、そんな主人の様子に慌てるマクオン。


「あらあらあらー。新しい子が増えたのねー」


「・・・むしろ減ったかと」


「・・・レイ。唯一の、娘が・・・」


「ルハイト様。乾いた笑みが見苦しいですよ」


のほほんとした空気を醸し出すティナノール家メンバーの方々。


「ただいま参りました」


「おおカルロットか」


「・・・私ども、要りませんでしょうか?」


「・・・そうだな」


自分の現在の存在価値に疑問を覚えている父上と俺の従者。


「へー。あれがレイヴェアの嬢ちゃんの本当の姿、と」


「な、なんだ、って」


「くそう・・・俺の天使が!」


「「「煩いお前」」」


サブキャラ。

そして最後に・・・


「そ、そんな・・・」


「何がどうなってこうなって、ああなったうえにそうなっているかは分からんが、つまりはこういう事だろ?

あいつらに敵う奴なんていない。最初からお前の負けって事だ」


王子として、強者の目つきでディオネスを見る。

しかし、ディオネスは俺を見てはいなかった!


「レイ・・・レク・・・く、ははははははは!!」


「・・・に、兄さんが・・・壊れた」


お前のせいだろ元レイヴェア。


「——能力発動っ《鏡なる世界》!」


ディオネスの怒った様な強い言葉に、元レイヴェアが白い膜に覆われた。

ソラの作り出した世界(?)と似ている、といっても、その後乗っ取られていたみたいだが。まぁ、それだ。


「うおぉ〜。え、なにこれ気持ち悪い。僕がいっぱいいる」


なにやら元レイヴェア視点では凄い事になっているみたいだ。


「っ!気をつけろっ、それは——」


ソラが叫ぶが、言い終わる前にずぱっという音で遮られた。

濡れた血の音。すっぱりと切れ、ぴきぴきと体には似つかわしい音がなる元レイヴェアの肩。


《鏡なる世界》。あの膜の中はディオネスの言った通り、鏡の世界なんだろう。

つまり鏡のようになっていたソラと同じ現象って事だな。・・・え?


「っ、レイヴェアっ!!」


俺は一体何を惚けていたのか。

今、現在、なう、愛しい人が傷ついているのにっ!


「レ——」


「うっさい黙れ変人ソラと同族王子の変態め」


「あ、はい・・・って、えぇ!?」


肩の傷は・・・いずこ?













「説明しよう! 変人とは——「ソラの事を言います」——なのである!

そして変態とはへn——「それもソラの事を言います」——なのである! ってちょっと!被せないでよぉぉぉぉ!!」




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