129話 ああ最近暇で調子に乗りました。いいよね?
で、僕らはまた僕になるわけだ。
なんでだろ。僕って今日、いつになく饒舌じゃね?
久し振りの出番でテンション上昇メーター振り切り中なのかなっ。
母さんと父さんは驚きながらもにこにこしててすっげぇ違和感なんですけど。
予想外の事がおき過ぎると笑顔になっちゃうわけですか。流石我が両親。
「あーと・・・」
べ、別に皆がだんまりで気まずいわけじゃないからねっ。話を進めようと試みただけなんだからねっ。
「まぁ兎に角、そこに転がってる虚しいあおぞら君には再生願おうかな」
「・・・そのあおぞら君とはそこのソラ君を差しているんでしょうか。それならそれは無理だと思いますよ。私が再生不可能にまでしましたからね。 ええと・・・レイ、レク・・・私の兄弟?」
「おお、通りで見事に人としてありえない粉々だと思ったよ。にーさんの能力ね、なるほど。 あ、僕の事は自由に呼んで下さい。レイでもレクでも・・・レイヴィオでもレクヴェアでも」
「そうです。ですが貴方にどうにかできるとは思えませんが? 私の兄弟さん」
「いやいや。割とどうにでもなるんですよこれがー。 余所余所しいですね兄さん。もっと自由に呼んで下さいよ。この際どんな呼び名でもいいですよー」
「いえ流石にほぼ初対面であろう貴方とは少し・・・」
「僕にはこの大切な十数年間の記憶は脳裏に焼き付いてるんだけどねー。兄さん酷いー」
——兄弟(?)の問答の為、暫しお待ちください。
なんて思ってみたり(笑)
・・・説明めんどー。実証って言葉知ってるよね。んじゃ、実証しちゃうぜ☆いきなり。
「てなわけでー能力はつどー、と。《さっさと起きやがれソラ。おまけでそこの娘っこ》」
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娘っこてw何言ってんの僕っ。
いくら頭があれな僕でもそれはないでしょw
あおぞら君だって言わないよねそれ!あ、でもあおぞら君の頭がそもそも動いてるか怪しいな。じゃ、彼で比べるのが間違ってるってわけだ。ついでに言うと僕は正しい!何が言いたいんだ僕はっ。
ほらあれだよあれ。ちょっとテンション上がり過ぎると周りの人達の目がなんでか痛く感じる時ってあるよね。今その状況っ。
痛いけど・・・なんでだろ?とても安らかに感じ——・・・僕にそんな性癖はないっ。あるのはあおぞら君くらいで、僕は僕はっ——。
「つまり、僕はノーマルだから、寄らないでくれるかなあおぞら君」
「やだ」
断固拒否。やだなにこいつ。キィィ!生意気な子っ。僕の腰に手を回しやがってっ。男を抱きしめる趣味はないんじゃい。
「やっと・・・やっと、会えたな、そう——」
「うぜーんだよ失せろこの堕男。何勝手に名前呼ぼうとしてんだ、垂らしてんじゃねーぞブス男が」
「・・・(泣」
「うわ、マジ泣きとか・・・引くわぁー」
やば。相変わらず快感を覚えるんだけどっ。
この嫌そうな顔っ。すいません、調子乗りました。