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世界の破滅を願う者(笑)  作者: 藍猫
今何時代?
126/145

126話 何も感じない。あ、缶を投げないで、ちょ、痛いっ!痛いってば!!








順調順調。

いやだって、どう見ても俺が優勢だし。

あいつ(ディオネス)はまだ御霊の使い方が分かっていないのか、謎の衝撃波を出すだけで後は防戦一方だし。

だからって警戒はちゃんとしてるさ!

アリサの張りつめた視線が分かるくらいには!

でもアリサ・・・後ろ後ろ。すっごく大変な事になってますって。

多分ディオネス(か、ラスボスだった筈のエアレズ)の部下の生き残りなんだと思うけど・・・それなりに強い、よな?

最近規格外というか、普通に世界超えてる人達しか見てないからさ。この世界での強い、が分からん。


「おらおらおらおらぁぁぁ!」


どどどど!

音がなるくらいの拳での攻撃を続ける。


向こうは権限のおかげでなかなか思う様には動けなさそうだ。ま、当然だな!(完璧には縛れなかったけど)

だが・・・


「・・・そろそろいいでしょう」


「あ?」


ディオネスがぼそりと何かを呟いた瞬間、俺の視界が——世界が真っ白に光を放った。


「なっ!? ——っ」


・・・? ・・・はっ!まさか目眩ましか!(←遅い)

いや、でもどうやって?魔法は封じた筈だぞ?

御霊も・・・もう、使えるようになったのか?


光が収まり、ゆっくりと目を開く。


「・・・うわ何これきもい」


辺り一面が鏡の世界でした。

自分の姿がいろいろな方向で鏡に映っている。

なにこれ酔う。吐く。気持ち悪い。てかここどこよ?


「いらっしゃいませ私の世界へ」


「おいおい・・・冗談きつい。俺のパクリかっ!」


「いえ。普通に私の能力ですが」


「能力・・・」


「ええそうですよ。ああ、それと御霊ですが・・・使い方は既に把握済みです。使わなかったのは使えなかったのではなく、貴方には勿体なかったからですよ。ですので安心して——逝って下さいね」


ばりぃぃぃん!


一枚の鏡が割れた。それはもう清々しいくらいにばらばらに。

何も起こらないぞ?お?身構えたのに損したぜ。いやほんとに何が——


「・・・あれ?」


身構えたのに、なんで腕が見えないんだ?おかしい。確かに右腕は見えるんだ。なのになんで、なんで?


「なんで、何も、感じない?」


ぞくり。


背筋がふっと冷える様な感覚に陥る。


俺の左腕はどうなった。見てはいけない。見てはいけない。見てしまえば、大変なことになる。大変な事になりますよ?大変な事になるんです。大変な事に。


俺の左腕は、肘から先が砕け散っていた(・・・・・・・)


「う、がぁぁぁぁああああああぁっぁぁぁあぁああぁ!」


熱くも無いのに!何も感じないのに!痛い!


「うぁ・・・があああぁぁ!」


鏡が割れる。何も感じないのに、とても痛い。鏡が割れる。立っている筈なのに、地面がすぐそこにある。鏡が割れる。真っ白なのに、なにも見えない。鏡が割れる。鏡が割れる。鏡が割れる。





「っぁ・・・レィ・・・ヴェァ・・・さ」





鏡が割れる。












iF


「っぁ・・・レィ・・・ヴェァ・・・さ」


「はい呼びました?」


「っあっっ・・・がくり」


「ああ、人工呼吸はしませんから。さっさと起きて下さい」


「(ちょ、いや、え、まじだって(汗))」




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