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世界の破滅を願う者(笑)  作者: 藍猫
今何時代?
125/145

125話 でも今だけは見ていたい。貴方の武勇をっ!(笑











「——能力発動《異次元トリップ》」


ソラが微かにそう呟いた。

瞬間、彼らを包み込む様に透明の膜が2人を包み込む。


「・・・異次元トリップ。それが貴方の能力ですか。それでこの空間は・・・」


「能力を活用して、俺が一から作り出した空間だよっ!どれ、だけ苦労したと思ってる!」


みるみると活力を取り戻すソラにディオネスは関心する。


「なるほど。貴方の世界だからこそ、この世界では貴方が絶対なのですね」


「そーだよっ! 権限発動【ディオネスの魔法禁止】、【支配者への攻撃不可】、【傷を再生】、【敵の行動不可】!!」


ディオネスは体の自由があまりきかない事に気付く。


「厄介ですね・・・しかし、それで私が止められるのですか?こちらにはまだ御霊があるのですよ」


「み、【御霊の使用を禁ず——】っ!」


「ふふ。自分を超える力は制御出来ないようですね」


「だが、こっちが有利なのはかわんねぇんだよ!ここでは俺が王!わっははは!愚民は平伏すが良いわぁ!! 権限発動【ひ、れ、ふ、せ】ぇぇぃ!!」


「・・・ふむ。私が貴方を超えているということでしょうか?」


「くそぉぉう!」


動けないだけのディオネスの前でソラが平伏す結果となった。












「分け分かんない、けど・・・すごいよソラ!つまり、あれでしょ?あの中ではソラが最強ってことでしょ!?」


「そ、そうなるな・・・くそぅソラめ。俺のアリサを・・・(ぼそ)」


「レイヴェアと一緒にいれたやつだからただ者じゃないとは思っていたが・・・なんなんだあの術はっ。魔法なのか!?」


「・・・ディオネス様・・・私は・・・っ!?」


ユリシアちゃんが息を飲んだみたい。ってことはなにかあったのかな。私としてはなんだか無双・・・夢想?しているソラを見ていたいんだけど。

隣に居たルイスが鬼気迫った顔で後ろを見てるから、私はあえて見ない(きりっ

だって面倒くさそうなんだもん。

何時の間にかいたエアレズ(?)の下僕達がディオネスに指示を仰ぐ。


「ディオネス様!我らはどうすれば!?」


「そこに居る方達を捉えておいて」


「はっ!了解しました」


あ、ソラの顔が引き攣ってる。どうしたんだろ。ディオネスさんに押されてるのかな?


「邪魔すんなぁ!」


「煩い!大人しく捕まれ!」


「そうだそうだ——って、うん?あそこで倒れているのは嬢ちゃんじゃねえか」


「お、ほんとだ。やっぱあいつが人質だったんだな」


「ち、惜しい奴を失くしたぜ」


「貴様らぁ!私の娘がそう簡単に死ぬ筈がないだろうぐぁぁぁ!」


「げ、むっさいおっさんがわざわざ敵陣地に!」


「いや、確かにあの嬢ちゃんが簡単に死ぬとは思えないが・・・」


「加勢するぞルハイトぉぉ!」


「貴方が加勢すると、私のルハイトちゃんの仕事が増えちゃうのよ〜? メシス」


「はいウリューネ様」


「は、離さんかぁぁ!」


「父上!いい加減にくたば——落ち着いて下さい!」


「おま、クレイトぉ!?」


わぁ、ソラがすっごく強い。

惚れ直し(・・)そう・・・ぽっ。


「あ、アリサぁ・・・」


煩いなぁルイス。

ほら早く後ろの片付けちゃってよ。君なら出来るさっ(きりり


それに・・・もともとソラはレイヴェアが好きなんだから、私が入れる筈ないじゃない。

でも今だけは・・・。


次の瞬間。


ソラの支配する空間が塗り替えられた(・・・・・・・)













「なんつぅか・・・俺らってこのまま逃げておくのが一番良かったような気がするぜー」


「お前もそう思うかNo.15」


「そんな訳にはいけないだろう!お前達だって分かってる筈だ!ディオネスさんとエアレズさんは、まともに飯もくえねぇ俺達を闇から救ってくれた!家族だって救ってくれた!俺達の——(略)」


「「重い重い」」


「ここにはそんな重い過去もってる奴、いないぞ?」


「え?(お、俺だけ?)」




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