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世界の破滅を願う者(笑)  作者: 藍猫
今何時代?
123/145

123話  ソラって・・・ソラってぇぇぇぇ!?












「おやおや・・・逃げたのではなかったのですか?」


「勿論逃げたぜ?別次元までな」


どや。

まじだしね。だからそんな生暖かい目はやめてくれ。ちょ、皆さんもだって!


「それで?君がここに居られるのは彼女を助ける為として・・・何故、御霊の力が効かないんですかね」


「あれ?結構いい場面なのにそこは飛ばすのかよ。そこはこう・・・『ふ、今更貴様のようなものが何のようだ(どや)』みたいな反応示すとこじゃね?」


「言ってて寂しく無いですか?」


「・・・とっても胸に来ました、よっ!!」


俺は地面に手をつける。


——能力発動《異次元トリップ》


説明しよう!異次元をトリップする俺のスキルだ!

ただ、テレポートなるものとは違うのが難点。なぜならこれは異次元を行き来するものだから。同じ世界のどこかに移動しようとしても出来ないのだ。残念な事に。

で、最近気付いた。

あ、サンドイッチみたくはさめばいんじゃね?

つまり、現在の世界→違う世界(自作)→また最初の世界。


そうすればほら。テレポートと同じだ!


ディオネスの背後に歪みをつくってそこから殴り掛かる。


「っ!? ほう。魔法とは違いますね、ですが——」


ごぉっ!


「それって、テレポートよりも無駄が多いのでは?」


謎の力が向かって来たのを感じた。

気付いても避けられない見えない攻撃。

レイヴェアさんの父さんやら腹心の執事さんやらが苦戦してた・・・奴の能力(・・)


「・・・ほんと、ごもっともだ」


だからこそ、効かないな。


そんな、真似っこ(・・・・)の攻撃なんて。


















無謀だって叫びたかった。逃げてって叫びたかった。

私自信が気付かないほど、私は絶望していたんだと思う。

だからディオネス様が笑った時、想像してしまった。

ソラが血だらけになって呻く姿を。流石の私もそれを見て喜べる訳が無い。いつものはただの趣味なだけで。


なのに。


——・・・攻撃が当たってない?


見えないけど感じられる何か。

レイヴェアのおとーさん達はそれに気付けても避けきれなくて今のこの状況なわけで。

レイヴェアのおとーさん達はとっても強いって有名なわけで。

だからいつもへたれレイヴェア馬鹿なソラなんかが勝てない訳で。


勝てない、わけで。



「・・・っ、彼が、圧倒している・・・っ?」


レイヴェアのおとーさんが呻く。

そりゃ驚くよね。いきなり壁と一体化する謎のレイヴェア馬鹿だった男が強くって。


別にソラはディオネス様を圧倒しているわけじゃない。

ただ、攻撃が当たってないだけ。

ただそれだけで圧倒している様に見えるのは、ディオネス様と渡り合っているからで、ディオネス様はもともと強いと評判だったわけで、つまりは——


「・・・強かったんだな・・・あいつ」


ルイスの呆然とした言葉に、確かにと一同が頷いた。











「・・・なんだろう。凄く胸が痛い」


「涙が出ているようですが・・・大丈夫ですか?」


「うるせぇお前がそれを言うな」



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