表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界の破滅を願う者(笑)  作者: 藍猫
今何時代?
117/145

117話 かみ。紙。髪。神?









「どうかしましたか母様?」


どうもこうも・・・裏切ったから母様は混乱しているに決まっているじゃないか兄様。

父様や王様達だって、(意識は残してあげたのかな?)ぼろぼろな体で目を見張っているじゃないか。

まさか、裏切り者が仲間どころか家族の中にいたんだから。


「・・・その2人が『鍵』?クレイト様はただのフェイクだったっていうの?」


「そうですよ」


「じゃあ、君は!僕を最初から騙してった言うの!?」


「それは貴方が一番理解しているのでは?」


「っ」


うんうん。裏切りって辛いよね〜。分かる、分かるよエアレズさん。

現在進行形で僕達も裏切られてるんだし?いやぁ、人間は怖いねぇ。嘘を平気でついて、人によっては家族ですらただの駒としか見てなかったりするんだから。まぁ、そうそうこんな兄様みたいのは居ないだろうけど。

というか、そろそろ僕を抱えるの止めて欲しいな。

僕だって一応男の子だから、こういうのって・・・こ、困る///

いや、まじで。


「ティナノール家に代々伝わる秘宝。ほら、覚えてますかレイ?子供のとき、それが理由で何度も攫われかけた・・・いや、実際攫われた事もありましたね。それですよそれ。ティナノール家は代々王家と仲いいですからね。その縁で王家の秘宝とティナノール家の秘宝を交換しているんですよ」


いやいや、仲良過ぎじゃない?それ。

秘宝を交換って・・・。

母様達は当然知っているし、兄様も・・・一応次代の者として知っていたのかな。

まさか、僕達(・・)体内(・・)に取り込んでいるあれが鍵だったとはね。驚きだよ。

ほんと、存在すら忘れていたから尚驚き。


「っ僕を怒らせて、ただで済むと思っているの?」


「ええ」


「く、この! ——っ!?」


がん!


飛び込んで来たエアレズの頭を足で床に押し付けた(?)のかな。

体が痛くて前が見えない・・・。

レイとの傷もあるけど・・・でもそれにしては少しおかしいな。


兄様は、本気で戦う僕達2人を止めるほど、強く無かったでしょう?(これ、ほぼ断定)


そんなわきや——サブキャラの兄様がラスボス(仮)のエアレズを叩き潰す。


「私はこの向こう側にある物がとても欲しいんですよ」


そういって兄様はエアレズを踏みつぶした。言葉通り。表現はぐろいからね。母様の前でそんな事は言わないよ。

あ、母様直でみてた。


「く・・・何故だディオネス!何故、お前が」


父様が芋虫みたく這い寄ってくる。頑張れー。フレッフレッとーおーさーまー。む。力尽きちゃったか。

根性ないよ父様ねばーぎぶあっぷ。



「どうして、ですか。簡単な事ですよ。あれが手に入れば——」



——神に、なれるんですから。


・・・兄様。とうとう頭がいっちゃった?









——神に、なれるんですから。


(か、かみ・・・髪、だとぉ!?)by最近頭皮を気にするお父さん


(か・・・紙?わたくしの紙になるのですか?び、微妙ですわね)by現在リア充中のお嬢様


(か、加美!)誰だ。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ