表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界の破滅を願う者(笑)  作者: 藍猫
がきんちょ時代
11/145

11話 悪夢の魔女よ・・・。光臨しないで頂きたい。







7歳になりました。


6歳は色々ありました。

魔法の特訓でぼろぼろのずたずたにされたり、魔力の使い過ぎで何度も結構な熱を出したり、メシスさんの無意識の精神攻撃に愕然としたり・・・。

いい思い出にはなれない思いでばかりですね。


そんな僕達は気付けばディオ兄様とメシスさん、そして意外に強いネルメさんによってしごかれ、基本的な魔法は大体使えるようになりました。

6歳で習得するのは異例らしいです。そんな僕達の相手をしていた兄様達も十分な異常な方達です。何で僕達の周りには異常な人達しか居ないんでしょう?

そういう僕は転生者だからもっとずっと異常なんでしょうけど。


ただ、僕の未だに続く病弱っぷりはありえません。本当に神の愛し子かよ、って抗議したくなるほどに。

くそう。神め。


そんな僕はただ今寝込み中です。


こんなんばっか。


「・・・大丈夫ですか?」


「うにゅ・・・ネリュメさぁん」


「ネルメです。噛まないでください」


ええ!?そこそんなに食いつくとこですか?


「・・・レク、は・・・?」


「レク様はメシスとお戯れ中です」


ああなるほど。遊ばれているんですね。ドンマイレク。


僕が寝込んでいる時は決まってレクは体術の特訓です。

体の弱い僕の代わりらしいです。

体、弱くてよかった~・・・。そこには至極感謝。


「にぎゃーーー!!」


お、レクの悲鳴。

一体どんな地獄を見ているのかや・・・。

おお恐ろしかぁ~。


「フフフフ・・・。その程度ですかレク様」


・・・このセリフ、誰なのか言わなくても分かるよね?

ごめんなさい。僕の思考回路にはあの人の名前は組み込まれていません。というより、頭が拒否ってますね。それはどうしようもない事なんです。


「・・・レイ様」


「? なぁにネルメさん」


「・・・奥様と旦那様は、お2人がどんな事にも強くなる事をお望みです」


・・・やな予感。


「レク様は体術・・・なら、レイ様は・・・」


ごくり・・・。


「幻術の訓練をしましょう・・・」


・・・知ってます?ネルメのメイドになる前の二つ名。

《悪夢の魔女》。噂によれば、その自慢の幻系魔法で10数人もの人達を廃人にしたとか・・・。

しかも、例えどんな相手だろうと全身全力の幻でもてなす――通称《魔女様》。


つまりは、僕は死ぬ気で生きないと駄目だという事ですね。


レク。僕の悲鳴はきっと恐れに彩られた美しい闇の色をしているでしょう。


それではレク。僕は《死》というものを味わいに逝く事にしましょう。


・・・冗談であって欲しかった。







謎に包まれたネルメについて少し判明した瞬間でした・・・。

し、知りたくなんかなかったんだからねっ!

それがどうしようもない事実だとしても!


「・・・誰にいい訳しているんですかレイ様」


「じぶんのこころに」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ