表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界の破滅を願う者(笑)  作者: 藍猫
今何時代?
107/145

107話 たべもののうらみはおおきいのでしゅ!かんけいないでしゅわね。









ぎちぎちと締め付けられた体が音を出します。


どうしましょう。

痛くて痛くて・・・涙が出るところか、笑みが浮かびますわ。

本当にこれはやばいだと。


「おやおや?あの方とやらに美しさについて教えるのでは?」


私の笑みに気付かないようですわね。

勝ち誇って私の心をじわりと抉ります。


「貴方は思ったよりも脆く・・・美しくありませんでしたねぇ」


それは分かってますの。

先程申し上げた(心の中で)ばかりでしょう?


「そう。これは美しくなどない。ああ、なんて醜い」


でしょうとも。

綺麗ですらない存在ではその表現の方があっている事でしょう。

それはちーちゃな頃から分かってますの!


「貴方の美なぞ、誰も見ない事でしょう。なんといっても、こんなにも薄汚い者の美感覚など、知りたくもないのですから」


・・・それは、嫌ですわ。

確かに私は醜く、薄汚い人間です。だからといって、私の掲げる美が否定されるのは・・・それは美に生きる私を否定する事と同義。

そしてそれは私の美の対象であるあの方とレイヴェアさんの・・・。


・・・あの方とレイヴェアさんの?


あらあらあら。あらら?


「くくく。つまりは、です。貴方の様な者に敬われるあの方とやらは、貴方の薄汚さを拡大した存在というわけですねぇ?それはそれは・・・お可哀想に?」





・・・あのひとはなにをいっているのでしょう。

わたくし(・・・・)をこばかにしたのかしら?

ゆるせませんわね!このうつくしきわたくしをこばかにするなんて!

きっとぐみんだから、きちんとしたきょういくをうけていないのですわ!

だからこんなうすぎたないしょみんはいやなのです。

いいえ。それいじょうに、あのひとはわたしのだぁいすきなあのかたを、きたないといいましたわ。



ぜったいにいきてかえしませんのぉ!





「ちんでくだしゃあい。わたくし、あなたがだいっきらいでしゅの」






だいっきらい。だいっきらい!

あのかたをばかにするやつなんて、みんな、みんな・・・










「ゆるさないのですわ!」










わたくし、わたくし、あのひとがおかしいとおもうのですわ。

だってだって、あのかたをぶじょくしたのですから。

あのひとおかしい、おかしいのです。


だから、がんばりますの。


あのとき、あのかたがあいつらにやったように。


あのかたのやりかたで。


あのかたのうごきで。


あのかたの・・・コロシカタで。




じぶんのからだなどどうでもいいのです。

あのかたのためになら。


ですからですから。


わたくしがあなたのまねをすることをおゆるしください。


あなたからのばつならなんでもうけるのですわ。




ゆみがひかっている?

そんなこといまはどうでもいいのです。

あのかたはこのひかっているぶきをつかっていましたし、

きっとおなじなのですわ。



「な、何が・・・」



さぁ、やっと動ける様になりましたわ。童心に帰る時間は終わりですの。

今思えば、鎖は私が魔法で出したものですから、解除すればよかったのですわね。

弓は・・・きらっきらですわ。





「さぁ、はじめましょうか」




あの方の為に。











(・・・最近出番少ないな。おかしいな。おかしいな。あれ?僕って主人公だよね?なんか仲間達が頑張って青春しているって時に・・・)


神様が聞いた誰かの心の声。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ