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0.びかむぺあれんつ

トンテンカン トンテンカン チュイーーンゴリゴリ…  コトッ

「くぅっ…っあぁ…キッツ…。」

ドタドタドタドタ バンッ

「ちょっと華ちゃん!何やってんの!?」

「んぁ? んだよ龍か。」

「いや、なんだよじゃなくて…安静にしてなきゃいけないのに何してんのって聞いてるの!」

「んなもん見りゃわかるだろう?我が子のためにおもちゃ作ってんのさ。」

「予定日の身体で現場来たらあぶないでしょうよ!?」

「んなこと言ったってじっとしてられねえし、それによ龍。お前も我が子の服作りすぎて箪笥パンパンにしてるのわたしは知っているからな?」

「うぐっ…。それはそうだけど…転んだら危ないし…華ちゃんに何かあったら…。」

「へいへい、すまんな龍。知っているだろうがこれが私だ。自分の我が子には最大限やれることをしてあげたいんだ。」

「うん、それは僕もだよ。ごめんね急に大きい声あげて。」

「あぁ構わんよ、お前の愛しの妻に何かあればお前はお前を許さんのだろう?ならば、これまで通り私を心配しておくれ。」

「でも言っても聞かないでしょ?」

「もちろんだ!!」ドヤッ

「あぁ、もう!華ちゃんはいっつもそうだ!いい?僕の大切な華ちゃんが苦しむのならたとえ華ちゃんであっても怒るからね!?」

「わたしはそんな龍を好いているんだ、そうでなくては困る。さて仕上げをしてしまわねばならんから私は作業に戻るぞ?なに、ほんの2,30分だ、許せ。」

「さっきも言ったけど言っても聞かないもんね、華ちゃんは…。もうすぐお義父さんたちが様子見に来るって連絡あったから、あんまり現場にいないでね?またお義母さんに怒られてもしらないよ?」

「うへぇ…。頻繁に来すぎだろうよ、ったく。2県隣に毎週のように来るなんて、よほど好かれているようだな龍は。連絡もお前につけているくらいだしな。」

「華ちゃんに電話をかけてもどうせ出ないからって言ってたよ。(お義父さんなんか華ちゃんの成人式の写真を待ち受けにしているくらいだし、華ちゃんこそ愛されていると思うけどな)」

「何をニヤついている?スケベな妄想はやめておけよ?子供には悪影響だからな。」

「そんなわけないでしょうが!人のほのぼのした気持ちを台無しにしないでよ、もう。」

「そうかそうか、ならばわたしは父さんたちが来るまでに仕上げてしまうとするよ。」

「あっ、お義父さんたちが来たら僕は保育園に行ってくるね。何かあったみたいだから。」

「…あの子か。龍なら適任だろう、今すぐにでも会いに行ってやれ。」

「ごめんね。華ちゃんも大変な時に。」

「わたしはわたしがやりたくてやっているからな、気にするな。」

「ふふ、ありがとう華ちゃん。」

「愛しているぞ、龍。」

「僕もだよ、華ちゃん。」

ピンポーン ピピピピピンポーン

「…くそ爺が、近所迷惑だろうが…早ぇしよぉ…。」

「はいはい、口が悪いよ華ちゃん。僕が迎えに行ってくるから切り上げてリビングに行っててね。」

「へいへい、…チクショーガヨ、ワタシノジカンヲ ブツブツ…。」

「ふふ、華ちゃんらしいや。」


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