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盧植のおそらくは居ただろう子供に転生?した系三国志の話  作者: 凡凡帆凡
いとも容易く行われるエゲツない処理編
72/80

朝廷に叛逆する劉氏はしまっちゃおうねー

感想、ブクマ、ポイント、ランキング、良いね、誤字報告ありがとうございます。


おかげさまで完結まで書けました。


暇つぶしにでも見てってくれたら幸いです。

 豫州陳国王劉寵は反董卓連合に加担した劉氏の一人である。輔漢大将軍を自称し軍勢を率いて陽夏に駐屯した。

 当然だが本人の意思とか関係なく行動で帝位を狙っていると見られブッコロリストのトップ独走状態だ。それは橋瑁とか袁紹より高く朝廷の危機感の高さでは何か青州兵に突っ込んで九割自殺した劉岱よりも高いのである。そもそも以前に誣告による物だが帝位を狙ったと疑われた事がありそう見られても仕方ない行動をしたのも事実。

 そんな訳で盧繁は呂布討伐が将兵の損害少なく終わった上、メチャクチャ丁度良いので帰還ついでに劉寵を討つ事にした。


 で。


「お久々です義父上」

「うむ。そうだな。ああ久しい」

「あの、何を探してるんです?」

「雅は何処だ?」

「いや戦場に連れてくる訳ないでしょ。危ないし」

「…………確かに。ああ、そうだな。それが正しい......」

「萎れ過ぎでしょ。あまりにも。天を仰ぐて」

「良い心がけだ。この……。クソォ……」

「褒めるか悪態付くか落ち込むか。どれかにしてくれませんか義父上。反応に困るんで」

「ハァ……」


 遂に盧繁もメンドクセェなコイツ的な顔で呆れながら。


「頌姫が御家族を恋しがっていますよ」


 カッと袁術の目が見開かれ盧繁をとらえた。それも思わず盧繁がビクってなるくらいな動きで。あの盧繁が、である。


 傍に控えてた賈詡とか顎外れたもん。外れそう、じゃなくて、外れた。顎関節症なるわってくらい。


「それを早く言え!! 直ぐに軍議だ!! 急ぐぞ!!」


 盧繁は何となく扱い方を思い出した。そして曹操に噛み付いた袁術を何とか止め、城に突撃しようとした袁術を止め、何か前線に出るとか言い出した袁術を止め。漸く戦端を開く事となる。


「……攻城戦かぁ」


 城壁に並ぶ兵。投石器と弩と弓。数は多い。


「囲ってりゃ勝てるけど、さて」


 盧繁は考えた。劉寵は弩の名人であり、弩部隊を有する者。それが城に籠る。超ダリィ、と溜息。しかし。


「でもコレじゃあ自滅した様なモンだよなぁ」


 そう、何とも言えない顔で言った。盧繁が右を向けば大きな攻城櫓が二つ建設され、その丁度中間には衝車が一つ。更に攻城櫓と衝車の間には三機の投石器。


 対、呂布用に持って来た攻城兵器がズラァと並んでいた。それらの前には青州兵。


「西も南も坑道攻めは出来そう?」


 盧繁が言えば賈詡が頷く。


「可能との事です」

「んじゃ安全に行こうか」


 盧繁の気楽な言葉を合図に軍楽が響き城を囲う城壁の様な兵器と軍が前身を鳴動させ前進を開始した。


 〓劉寵〓


 角笛と軍太鼓。来たか。人海の津波よな。


「初撃が肝要よ!! 弩、良く狙えい!! 壕の手前ぞ!!」


 あの膝までの高さの穴の一線。アレを越える時にこそ削り切る。


「我が強弩を持てぃ!!」

「此方に」

「御苦労。床弩は如何か」

「万端に御座います」

「良し。各々に任す。各員に伝えい」

「は!!」


 さて。足掛け弦を。


「フゥー! フン!!!」


 うむ問題は無いな。いつも通りの引き。よく飛ぼうぞ。

 ああ口惜しい。床弩の射程が倍もあれば、あの軍中に有る小生意気な孺子の脳天をも射抜いて見せようものを。しかして彼の盧植の子が落ちたものよ。

 虚飾の勇名を流し儒者として最も恥ずべき姿を晒す! 此の劉寵が正してくれよう!!


「来るぞ!!!」


 迫りおる。衝車を中心に発石車と井闌車が。壁の如くよ。それに、車輪の下に態々木を敷くか。逆賊が朝廷の物資を浪費しおるわ。


 ……ん?


 衝車の前で歩いているのは……孺子か? いや、そん、な訳なかろう。あり得ん。いやでも、いやいやいや……。ま、まぁ良い。


 孺子であれば討ち取れば良し。影武者なら嘲笑えば良し。不都合などないわ!!


 現に敵兵の頭には矢の雨が降り落ち崩れていく。大将たる奴も同じ様にしてくれようぞ。


 背丈は、高いな。


 で、あればもっと上へ。


「スゥ——ッ」


 一段、それを登る、わずか前。今!!!


「次を、寄、越……せ……?」

「はは!! ……?」


 手で、叩いた。手で叩いた? 脳天に落ちてくる矢をか? いや外したのか? 私が?!


「クッ!!」


 未だだ!! もう一矢!! 先程より僅かに下げて……。


 今!!!!!


「この感覚」


 直撃だ!!! 間違いない!!!


 矢が落ちていく。高みの見物といこうか。虚名に縋る愚か者の最後を。


 おん?


「矢を、掴んだ?」


 ……そのまま弓に? バカな。弩の矢だぞ。射てる筈も無い。だいたいその距離から射って何を射ろうと言うのか。弓の矢であっても届きようが無いわ。


 ふん。訳のわからん輩よ。


「敵が壁に取り付くぞ! 湯はどうした!!」

「もう暫し!!」

「急げ!!」

「はは!」


 さて戦場は。ドパァンッ!!


 何の音、点? 拙——。


「がゔぁ??!」


 矢が、顎を射ち抜かれた!!!


「か、閣下ァッ!!!」


 な、何処から!! どうやって!!!


「グ……」

「閣下!! 抜いてはいけません!!」


 違う!! これは何の矢だ!!


「閣下、何、を。あ……これは、これは!!! 閣下の放った矢? 射ち返したらと言うのか!! あの距離から!!! 弓で!!!!!」


 バカな!!! 人の身で出来ようものか!! いや、天意......だとでも。


「ウグゥ……」

「閣下!!」


 顎が、しゃべれぬ!! 私は何というか化け物を相手にしてしまったのだ!!


「ック!! 閣下を後方へ!! 敵を登らせるなよ!! クソ!! 駱国相に伝令を!!」


 梁習……!! 間に合わん!! お前が指揮を……。

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