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盧植のおそらくは居ただろう子供に転生?した系三国志の話  作者: 凡凡帆凡
いーまから一気に これから一気に 殴りに行こうかぁー やーやーーやー やーやーやー 編
71/80

なんかワンチャン波とか気とか出そう

 球体を叩きつけた様に崩れた城壁。その周りはナンセンスな物言いをしてみれば砲撃戦の跡の様だった。それらは鉛玉ではなく盧繁の踏み込みと跳ね飛び叩きつけられた呂布の跡である。もう全部あいつらだけで良いんじゃないかなって将兵に思わせる光景。人中至強が人外ゴリラを前にした跡。


「孝行には、応えねばな」


 そして武人同士の戦場となる地。


 呂布が立ち見上げる。


 丸く抉れた大地と城壁の中から。


「行くぞ婿殿」


 画戟を握り跳べば盧繁が大きく大斧を振りかぶった。

 大地諸共を斬りながら振り上げられた大斧の刃。土塊諸共を炸裂させて呂布を迎える。それらの僅かな合間を抜けて刺突。

 首傾げて鉾先を避けて呂布を大斧の柄で叩き飛ばす。


「まだまだァッ!!!」


 接地して大地に二条の線を残しながら呂布は奉天画戟をクルリと振り足に力を込めて身を止めて振る。


 雷鳴と錯覚する様な音と閃光。火花を散らして斧と戟が交差。斧が回り戟が跳ねた。


 呂布は声も出さず瞳孔を開く。盧繁は唯見据えていた。斧が小さく握られて早く。画戟は戻らず横断。


「さらばです」

「未だだ!!!!!」


 呂布は己の腕。籠手で斧の刃の奥。柄を殴り付けた。払いきれず斧は進んだが僅かな。正に間髪で身をわずかに避けて鎧に真一文字の傷を残して防ぐ。


 ただし呂布はその場に留まることは出来なかった。画戟を跳ね飛ばされた事で踏ん張りが効いて居なかったのは確か。しかしかすっただけの斧の勢いそのままに飛ばされ大地を転がる羽目になった。


 何とか画戟を握り締めて地面に叩きつける様にして身体を止めるが直様に自ら体を回して次の瞬間。


 異常な高さから正に振って来た盧繁の右足が大地を砕いて着地した。


 そのまま呂布を追って踏み込みを続ける。


 一歩一歩が大地を踏み抜き。


「オノレェッ!!!!!」


 迫る盧繁に画戟を振って牽制し何とか飛び跳ねる様に立ち上がる。


 画戟を突き出す呂布と大斧を振りかぶる盧繁が相対して一人の風。


「終わったか」


 両者の立ち位置がいつの間にか変わっており、盧繁の言葉を最後に呂布の首が落ち、少し遅れて身体が崩れた。


「ハァ……」


 盧繁は色々な感情を内包したため息を短く漏らして首を外套に。


「朝敵呂布は討ち取った!!」


 三拍遅れて将兵の咆哮が上がった。咆哮と言うよりは自棄。正直言ってよくわかんねぇから取り敢えず上げたと言うのが正しいが。


 〓魏厳〓


 ハァ、婿殿は相変わらず整った顔ねぇ。


「恨んで頂いて構いません。こう呼ばれるのは不愉快でしょうが。義母上殿」


 それに、全く旦那より確りした子だ事。


「そうですね。まぁ、ですがそうも気が使えるのなら手短にお願いします。我ら敗者の末路を」

「陛下と相談の上で義父殿の首は晒されますが貴方達は大赦と言う形になります。玲姫殿と相談の後に好きになさると良い」

「…………感謝致します」


 それは……どれだけ骨を折らせたのでしょうね。


「高将軍は、引き留めましたが義父殿に殉じるとの事ですが他の方は一先ず俺の指揮下に入って頂きます」

「徐州と曹操の事は? 何故か良くしてくれたからね。徐州の民の事は聞いておきたいの」

「徐州は朝廷より刺史や牧が派遣されます。状況から屯田兵を置きますが、兵役等の負担を数年は軽くする事になるでしょう。孟徳殿に関しては荊州刺史となって頂く」

「徐州から距離を取らせると」

「正に。また曹一族の移住も許可します。涼州から司隷へ居を移した張然明殿の先例もありますし」

「随分な温情ですね」

「ああ、いえ。張然明殿とは違い司隷ではありません。彼らには豫州穎川の許《許昌》県をあてがいます。付いていく青州兵もまた」


 ……恐ろしい婿様だわ。策を練ったのは荀攸だったかしらね。確か彼らは穎川の者達だった。その事を許してないのでしょう。


「孟徳殿は個人的には師と考えています。同時に徐州でやった事を理解は出来ても許容は出来ません。ですので手を抜く事無く最も面倒な事を任せました。

 徐州の民が留意を下げるとも思えませんが孟徳殿の才は必要ですから」


 ……恐ろしい。本当に。


 いえ、穎川が今の朝廷の恨みを買い過ぎたのね。青州兵を受け入れられる訳が無いのに受け入れざるおえない。それを分かった上でやらせるのだから。

 何より逃避と流浪を経験してないと分からなかった言い回しが本当に怖い。


「義父殿の葬儀はさせる訳にはいきません。しかし洛陽への帰還までの間は見張りはおりませんので私は何があっても関知は難しい。

 加えて帰るついでにもう一人の逆賊、劉氏に連なりながら朝廷に弓引いた愚か者を討たねばなりません。そう伝えていただけますか」


 私は、頭を下げる。それしか出来ない。


「さて、軍議がございます。ですので義母上殿。失礼致します」


 ほんと娘は良い旦那を持ったわねぇ……。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
更新お疲れ様です。 呂布あっさり退場。 主人公と何合か渡りあえただけでもすげえというか、誰もかれもが「絶対にこいつとは戦わないでおこう。タイマンで勝てるビジョンが見えねえ」と、心の底から理解したろう…
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