プロローグ
完結させられる自信はないので気長にお待ち下さい。不定期更新。
俺の名前はエドワード。
10年ほど前に死んでしまって、気がついたらこの世界…中世ヨーロッパ風の魔法がある異世界の平民の子供として転生していた。
こちらの世界では転生者というのはさほど珍しくもないらしく、三つ子くらいの割合で存在しているそうだ。
しかし、俺が元日本人なのが問題になった。
どうも転生というのは、世界観の近いいくつかの世界との間でしか起きないらしく、「遠い」世界である日本からの転生は前代未聞。世界同士が急速に近づいている証拠であって、下手したら衝突してえらいことになるそうだ。
そんな事情があって、俺はまだ小さいうちから国の中央の施設に移り住み、来るかもしれない衝突に向けて勉強と魔法の訓練と情報提供を続けてきた。
こっちの世界の両親はきっとびっくりしただろうな。「私転生者なんて初めてよ、よろしくね」「ははは、僕もですよ。こちらこそよろしくお願いします」的なのを想像してたら、生後数か月のうちに意味不明な言語を話しながら立って歩いて、しまいには転生どころか魔法の概念もほぼ知らない様子だからな。
とにかく、先日どういうわけか日本に戻れることになった。何でも、そろそろ魔物や人間が迷い込む可能性があるから、協力者を見つけて解決してくれ、だそうだ。
事情は知らないが好都合!
俺は即座に了承し、その日をひたすら待った。
そして、今日がその日。胸が高鳴り、ちょっとニヤニヤしながら転移陣の上に立つ。日本らしい服も作ってもらったし、運の良いことに俺は金髪緑目だから、大して悪目立ちもしないはずだ。
持ち物と目的を頭の中で再確認したら、ゆっくり後ろを振り向く。
「行って来ます。今までお世話になりました」
行き先はふるさとの地方都市、俺が死んだ辺り。一度深呼吸をして、俺は転移陣を起動させた。




