つかの間の休息
遅くなりました。
今回は短いです。
大振りの一撃。
引っ掻き。
体当たり。
全てが雑なゴブリン達の攻撃をアラタはステップやしゃがみで易々と避ける。
『ギィィィ』
ゴブリン達がイラついた様子で更に攻撃を仕掛けてくるもその全てを避けられ更にイラついた鳴き声を上げる。
二回層に入ってからもう優に5時間は経っていた。
その間ひたすらにゴブリンローグとそれに引き連れられたゴブリン達を相手にしていたアラタは、もうすっかりゴブリン相手だったら目を閉じていても勝てるぐらいになっていた。
「よっと」
銀の閃光が走りゴブリン達の首を切り落とす。
「しっかし。まだ3階層に行けないのか?」
「いや。あと少しのはずだが……」
そうルナとアラタが話しながら歩いているとまた、雑に石を削り出し作った階段が見えてきた。
その階段をみた途端にアラタとツナは表情をパッと輝かせる。
「よっしゃぁ!休憩だぁ!」
「やったぁ!本当に疲れた……それにお腹減ったし…」
3階層に向かう階段を降りるとそこは少し開けた場所だった。
「ルナさん。ここで休憩ですか?」
「あぁ。ここが良いだろう」
そう言うとルナは大声で後衛の部隊に休憩だと伝える。
ルナの休憩と言う声を聞き、至る所で息を吐き出す声が聞こえ、やがてそれは話し声に変わり辺りが兵士達の笑い声や安堵の声で一杯になる。
ダンジョンの外はちょうど太陽が真上に登っている真昼時。
次第に後衛部隊の兵士達が昼食を配り始める。
昼食は干し肉に乾パンというなんとも素朴な物が少しだけ配られた。
「えぇぇー!これだけ?」
ツナが配給に回ってきた兵士に文句を言い出した。
配給の兵士が眉を八の字に顰めアラタを見る。
アラタはその無言の弾圧に、耐えきれなくなりツナの服を引っ張り半ば引きずる様に連れて行った。
「ほら。俺の分少しやるから我慢しろ」
「わぁ。ありがとう!」
少し離れた場所までツナを連れて行くとおもむろに自分の食料を少し差し出すと、ツナは目をキラキラと輝かせてアラタの差し出した乾パンと干し肉を受け取って食べ始める。
「それでさ…次の……この階層からは……ゴブリンだけじゃ…無くて…」
「おい。食うか喋るかどっちかにしろよ」
「……………………」
「こいつ、会話を放棄しやがった…」
アラタは少し溜息を吐くと自分の干し肉と乾パンを食べ始めた。
干し肉は硬く塩辛く、とても美味しいとは言えず、また乾パンもパサパサとしており味すら無かった。
「味しないし、塩っぱいし」
「早くも宮殿のご飯が恋しいよ」
アラタとツナが続けざまにそんな事を呟きながら残りの乾パンを一気に口の中に放り込み咀嚼をする。
「そう言えば。さっき言おうとしてた事ってなんだ?」
「そうだった。えっとね。この階層からはゴブリンだけじゃ無くてスライムって言う魔法しか聞かない触られたら殺されちゃうモンスターが出てくるようになるから気をつけてねって」
「マジかよ。俺やばいじゃん……」
一瞬でもスライムと言う名前を聞いて安心した俺がバカだった。
そう身を持って体感したのはその数時間後の事だった。
これからは後書きも使って行こうと思います。
それで、前回から結構な期間が空いていたと思いますが、これから色々と忙しくなるのでいつまでか分かりませんが更新ペースが遅くなりそうです。
宜しくお願いします




