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俺は平穏に過ごしたいだけなんだ!!   作者: 社畜人 紫護
一章 呼び出された生贄達(勇者達)
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自然を育め、共に生きよなれば応えよう 故に楽園へ還ろう 罪の子らよ

楽園は一人一人が優しさて満ちれば至れるであろう、全てへ感謝せよ。

最前線になるだろう場所に佇むは全身を龍で模った邪神


それに対するは魔法大国が誇る魔法を使う魔法使い200名、そして其れ等を守る前衛300名からなる軍団と最後尾には投石機や巨大ゴーレムなどの攻城兵器が十五個と十五体の兵器群、彼等からすると本気なのだが、邪神からすると舐められたと言う感情が強い。


何せ会議を聴いていたからだ、そして、魔法大国は五百もいれば大丈夫だろうとタカを括った事だ。


なればこそ此方も本気を出して蹂躙をするしか無いと、本気を出させるにはより多くの恐怖を与えその気になさないと行けないのだ、つまり危機感が足りていなかった。


「同調」『大地接続開始』

「武装」『武装付与』

「起動」『ユミル現界します』


亜空間が開きそこから触手が伸び鎧を取り外し収納され、新たなる器として巨人ユミルを地面から引き摺り出したのだ。


例えるなら大陸、剣は叩き潰し一切合切を切断する、大楯はあらゆる攻撃から全てを拒絶する山であり大地そのもの、その巨人は叫び喚き、不快にさせ恐怖を叩き込む、故に我等が大陸の父、眠れる世界の概念、触れてはならない逆鱗、大地を一度踏み締めれば一つの国が滅ぶ、絶対者


全身を鎧で纏い剣と盾を装備した完全武装の大陸には人間などと言う膿はただ平伏するのみである。


魔法大国の軍団指揮官はその姿を見た瞬間に膝から崩れて落ち平伏していた。


その心はただただ自分の愚かさへの自責に自国への愚昧さへの嫌悪であり、目の前の巨人に対しての信奉であった。


「あぁ、我等父の大地神が御怒りだ全ての者よ、赦しを請い平伏せよ」


指揮官はそう呟き平伏したまま裁きが来るのを待つのだった。


それを見た敬虔なる信徒は平伏し咽び泣き、懺悔をし始める、他の者達は疎らに攻撃魔法を撃ち放し、剣で斬りかかる、そして敵意を出し動いていた生者は地面から噴きあげる黒い霧により絶命し、ユミルが言う。


『己が罪に気付きし子らよ、武器を手放し門へ降れ、差すれば我は全てを許そう、我が憎むは理不尽、子らの国の頭である、無垢な子供を殺すほど我は裁きは好かぬ、故に刻め、大地を育み清く正しい大らかで有るがいい、差すれば我も大地を芽吹かせ豊かにしよう』


ゴゴゴゴゴッと重厚な門が開き道を示す


そして平伏していた敬虔なる信徒は言葉を噛み締め門へ向かう。


全員門へ入ったのを見届けたユミルは進み、三歩にして魔法大国を剣の領域へと捉えた。


そして警告する。


『我は攻撃されなければ子羊を生かす、だが、こんな事を企てた頭は貰い受ける、これは罰で有る、民衆よ、平伏せよ、この状況を招いた自らを恥じ、悔い改めよ、罪無き無垢には我がかいなの中である、故に二度繰り返そう、平伏せよ 我が裁きは傲慢である頭を潰す為に起きたのだと、差し出すのも良し、平伏するも良し、武器を捨てよ』


そう警告中にも魔法は放たれ盾へ着弾するが傷一つ負うことは無い、そして極大魔法『隕石』が唱えられ天から降る石飛礫を盾を地面に突き刺し左手の先から亜空間へ収納し無力化をする。


それきり、魔法飛んでは来なくなった。


『裁きだ、刻め、懺悔せよ、逃れられぬ裁きを刻め、そして冥府へ迷うが良い』


魔法大国の首都や至るところから黒い霧が地面から噴き出し人間としての生命の終焉を促した。


『忘れるな、人の子よ、大地を食い潰すは人間、だが、弁えない愚者には自然は牙を剥く、清く正しい大らかで有るがいい、無垢な子よ賛美せよ、讃えよ! 大地へ感謝せよ! 我は常に子らと共にある』


そして役目を終えたユミルは地面へ沈みそして消えた。


その光景を見た魔法大国の信徒は賛美歌を大地へ捧げその歌が首都全体へ響き渡ったのであった。

途中から怒りよりも慈しみが勝った主人公は何処までも最後には憎めない善人

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