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俺は平穏に過ごしたいだけなんだ!!   作者: 社畜人 紫護
一章 呼び出された生贄達(勇者達)
72/115

尊い犠牲の元に平穏は保たれていらのだ、それが料理であっても一人なら安い買い物である。

外伝を書こうか迷っています。


火曜日に外伝を作成後、更新

金曜日に本編を更新すれば良いのではと考えている内に日が過ぎ更新を疎かにしました。


すみません。

「フハハハ! これで我は自由の身! 呪詛の束縛など一歩、一歩引き千切れば問題もあるまい、だが、最大の難関は、我が肉体、器がない事が懸念材料だ。 彼方の世界の法則に従うなら肉体が無いと輪廻に組み込まれて強制成仏されてしまうのは後悔の念に絶えない。」


上機嫌に笑ってたが今の状況に対して不安な表情をし、周囲の生物の存在を忘れてしまった様だ。


「杭が刺さってるのは第二だ、オリジナルである我の魂を器に移し彼方の門を通れば問題は解決する、その為には探さねば・・・・」


そこで魂での天敵が登場した。



「セーイチ! セーイチでは無いのか? よかったのじゃ! 今出来立てのシチュー(死誅)を食べさせてやるのじゃ! 主に憧れて料理(死確定)を作れる様になったのでその成果をとくと味わうが良い! 姫すら気絶する自信作じゃ!」


太陽よりも神々しい光を放ちニコニコと笑い近づいて来る夜華。


危険を本能レベルで察知した『邪神』は直ぐに誠一の魂を引き上げようとするが抵抗し膠着状態に陥った。


『邪神』に残された時間は1分。


『邪神』は深層意識に潜り込み、誠一の首根っこを掴みコクピットに座らせようと必死になる


『何故! 何故抵抗する! 貴様の惚れた雌では無いのか! 咽び喜びながら食せ! 本望だろう!』


誠一も必死に抵抗する


「馬鹿言え! お前が震えてるならスピリュアルにダメージが通るほどの即死級回復薬が来るに決まってる! 尊い犠牲は一人で十分だ! 自分はお前の隠れ蓑では無い! とっとと食って寝てろ! エ◯ゲは触手モノが一番なの! 妹モノは食指が進まねぇよ! てか、寝てる時に自分の小遣いで何買ってるんだよ! 妹にも近づくなブラコン!」


再び深い奈落へと沈もうとする誠一


『邪神』に残された時間は30秒


『ファ◯ク! ファ〜◯クッ!妹に悪い虫が張り付かない様にしたんだろうが! 』


『邪神』に残された時間は15秒


「セーイチ! うむぅ〜 取り敢えず流し込むぞ〜美味しいぞ〜」


『邪神』に残された時間は5秒


『ファッ! No〜!』


「では、good luck!」


誠一はとても発音良く、清々しい笑顔で『邪神』へ向けgoodサインを向け笑った。


『邪神』に残された時間は0秒


Time Over!


流れ込む破壊と地獄と味覚破壊の濁流が『邪神』の魂へ目掛けて降り注ぎclean hitからのcriticalを叩き込む。


「オボボボボオボァ」


かつて世界を破滅に陥れようとした『邪神』が出して良い声では無く、溺れる人間の様な濁音が辺りに響く。


「そうか! そうか! そんなに美味いか! 儂も満足じゃ! ムフフフ〜 」


身体を身悶えさせ胸にある凶器をブルンッ! ブルンッ! と振りにへらっと蕩けた顔を誠一である筈の魂へ向けて笑う。


「もう、こいつの前には出て来てやるもんか! 死ぬかと思うくらいの泥水を流し込まれたこの恐怖は忘れん! お、覚えておけ! これで勝ったと思うなよ! 」


地面に這い蹲りピクピクッと痙攣しながら無様な捨て台詞を吐いて深層意識へと自ら逃げる様に沈む『邪神』


実に憐れである。


そして、ビクンッ! と震え頭を上げたのは誠一だった。


「はぁ、はぁ! い、生きてる! 生きてるぞぉ! 盾を使わないとあれは成仏する程の回復薬(殺人料理)だった。」


ブルブルっと頭を振りホッと息を吐く誠一を見下ろすは夜華。


「ふむ、そんなに不味かったのか、セーイチ? 儂とても気になるではないか、ん? セーイチや」


幸福状態から極寒に戻った夜華が誠一に問うた。


「あ、いや、そうじゃないんですよ! それだけ幸福だったと言う事であって、あ、黒」


誠一が頭だけを上に向けて弁明してたのだが、身悶えてはだけた着物から覗く下着を見てつい色を言ってしまったのだ。


「ふむ、儂は夜華であって黒では無いのだが、まぁ、改めて食してくれると約束してくれるのであれば赦すつもりだが、どうするのじゃ?セーイチ」


はだけている状態に気がつかない程ショックを受け態度ではむくれているが、内心では不安で一杯の夜華には気付いてないのだ。


「じゃ、じゃあ! 一緒に作れば問題は無いですよね? そっちの方が新婚夫婦って感じがしませんか?」


苦し紛れに思考を巡らし言う誠一


すると夜華はニパァッ!と忽ちに笑顔になり喜ぶ。


「うむ! うむ! 最高ではないですか! 流石は誠一さんです! 私とても嬉しいですよ! あぁ、胸がバクバクして、なんか肌触りが良い気がしま・・す・ねぇ?」


自らの胸元を弄り、だんだんと理解し始めた夜華は顔を真っ赤にし、いそいそと身嗜みを整えしゃがみ込み蹲る。


「儂、死にたい。」


とだけ残し幼女モードに移行し更に小さくなり落ち込む夜華を誠一は10分掛けて機嫌を直したのはご愛嬌と言うものだろうか?

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