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浜辺

作者: toru

繰り返される日々に嫌気がさしてふらっと海が見たくなった。別に何か思い入れがあるわけでなくどこか解放されたかった。胸につかえる想い、言葉じゃ言い表すことのできないカタチをさらけ出す。荒々しい潮風が前髪をもてあそび、それもどこか心酔する道具に見立てて…

繰り返す波、沖から浅瀬まで飽きもせず何度も何度も似たような白波を作り出し、何度も何度も打ち返す。

同じ波なんてないらしい、どれ一つの波をとってもそれぞれが個性を崩さず最後まで全うする。

なんど考えても出ない答えをいつもどこか片隅に大事に取っておいて。

どれだけ走っても追いついてくる悪夢のような鼬ごっこから逃れるすべも知らず今日もまた吠えて。


おそらく死ぬまでこんな感じなんだろう…大人になれば階段のようにもっともっと高くから見渡せるものだと信じた。そして叶った。遠くを見渡せば見渡すほど今まで見えてた足元は砂粒ほど小さく。あれほど大事に守ってきた言いつけもどこ吹く風で…それよりもなによりも。

生きることを忘れて時間が過ぎていく恐怖、血が通わな冷徹な日々を

望めば望むほど遠ざかる景色を駄々っ子のようにせがんでまた泣いて。


時も忘れて立ち尽くした浜辺で奪われる体温

自分はいったい何してるんだろうって贅沢な時に身を任せて

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