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異世界のんびり農家 作者:内藤騎之介
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役割の再確認



 人口が増えたので、各自の役割を再確認してみた。


 リア達ハイエルフは、主に大工や畑の収穫、森での狩りを中心に作業をしている。

 空いた時間は森に入って採掘作業に従事、鉄を集めて冬場で作業する流れだ。

 必要と思った建物はドンドンと建てているので、いつの間にか俺の知らない建物が出来てたりする。

 俺の中のエルフ観を見事に潰してくれた。

 頼もしい。


 アン達鬼人族メイドは、俺の家だけでなく各家を回って生活向上に努めている。

 主に料理方法の伝達と、掃除の監視。

 来客が無い時の宿の管理もしてくれている。

 現在、収穫物を使った新しい料理や加工食品の研究をしている。

 その成果は少しづつだが出ており、評判は良い。

 助かっている。


 ダガ達リザードマンは、力仕事を主に行っている。

 ハイエルフや鬼人族も力はあるが、リザードマンには敵わないらしい。

 なので、アン達と協力しながら村の各地で作業をしている。

 後、鶏と牛の世話を志願してくれたので、任せている。

 ありがたい。

 種族的に川辺やため池周辺に居る事が多いが、寝る時はキッチリとベッドで寝るらしい。

 うーむ。


 クロ達は、村の中や外の見回り、狩人として肉の確保をしてくれている。

 最古参の住人で、会話は出来ないがある程度の意思疎通は出来るので、他の者達からも頼られている。

 ハイエルフの一人が、俺よりもクロ達の個体識別が出来たのが少しショックだった。


 ザブトン達は、村の縫製職人。

 いや、縫製職蜘蛛かな?

 ザブトン達の作った生地や服に文句を言う者は居ない。

 また、村でもっとも高い場所で生活をしているので周辺を見張って、警報を出してくれる役目も担ってくれている。

 感謝しかない。

 今度、ジャガイモを持っていこう。


 グランマリア、クーデル、コローネの三人の天使族。

 森の上を飛び、周辺を警戒してくれている。

 これまでの来客すべてを案内してきた事から、かなり優秀なのだろう。

 最初は常に誰かが飛んで警戒している体制だったが、俺の希望で適度に休みを入れて貰った。

 流石に三人でやる体制じゃないと思ったからだ。


 ルー、ティア、フローラ。

 俺の秘書的なポジションで、相談に乗ってくれる。

 基本的に個人での研究活動か、ハイエルフや鬼人族、リザードマンを引き連れて何かの作業の指揮をしている事が多い。

 個人での研究活動は、ルーとフローラは薬研究。

 ティアは魔法研究。

 あと、俺の個人依頼でフローラが味噌と醤油の製造研究を行っている。

 味噌と醤油はともかく、彼女達の研究成果はそれなりに出ており、村での医者のような役割もしている。


 後、住人的にはスライム、蜂、鶏、牛が居るが……

 個々に生産活動を頑張ってくれているとしよう。

 蜂は今年もハチミツをくれた。

 前年よりも多いので非常に助かる。


 うん、一人でやっていた頃を考えれば、増えたなぁ。




 夜の生活に関して。

 当初、ルーだけだったが、ティアが加わった。

 その後、ハイエルフ七人、その後に五人が加わる。

 色々と言いたい事はあるが、まあ、この辺りまでは良いだろう。

 良いとしよう。

 その後、一気にハイエルフが四十二人増え、フローラとアン達鬼人族メイドが二十人増えた。

 全員、女性だ。

 流石に無理だと拒絶した。

 俺の中の心の棚にも限界がある。

 なので、特に強く希望する者だけとなった。

 意外だったのはアンだろうか。

 俺との適切な距離感はどうしたと言いたくなるぐらいの積極性を発揮していた。

 春になってグランマリア、クーデル、コローネと同時に、ダガ達が来てくれた事に喜んだ。

 男だ。

 独占欲?

 あるけど、責任の重さの方が怖い。

 現状、一学年分ぐらいの女子から狙われ、そのウチの何人かには手を出している状態。

 神様から貰った【健康な肉体】のお陰で早々に枯れる事は無いだろうが、心が保たない。

 そこに来た希望!

 ダガ!

 だが、それは希望ではなかった。

「俺達、卵生だから……」

 特定の時期にオスが精胞をメスに渡し、卵を産むそうだ。

 まだまだ俺は楽になれないらしい。

 ちなみに、クロの孫にあたるマサユキはさらにパートナーを増やしているが、俺には敵わないようだ。

 ともかく、夜の俺に自由は無い。



 さて、そんな俺の元に、とあるニュースが届いた。

 ルー懐妊。

 誰の子だ?

 ははははは。

 ……

 俺の子だ!

 うおおおっ!

 ワタワタする。

 落ち着こうとするが、どうしようもない。

 まあ、やる事はやっているのだから当たり前の結果といえばそうなのだが、軽いパニックになってしまった。

 もちろん、めでたい事なので喜ぶ。

 村はお祭り騒ぎだった。

 その日の夜から、希望者が増えた。

 うん、気持ちはわかるけど……妊娠者が一気に増えると色々と困るんだけど……

 頑張った。



 同じ頃。

 ため池での産卵の許可申請が出された。

 リザードマンは卵で増えるらしい。

 産卵は構わないが、ため池ダイレクトは色々と気を使う。

 なのでため池の横に産卵用のスペースを作った。

 一度に一つしか卵を産まず、五人の女性リザードマン全員が産卵したので、五つの真ん丸な卵が並んでいる。

 基本、水の中で放置するだけらしいが、外敵に備えて孵化するまで交代で見張るらしい。

 クロやザブトン達が居るので、他の場所での産卵に比べて遥かに安全だとダガ達は喜んでいた。

 健康な子を産んで……もう産んだのか。

 健康な子が孵るように願おう。




「お姉様。
 ご懐妊、おめでとうございます」

「ふふ。
 ありがとう」

「それでその……一つ、質問があるのですが?」

「何?」

「私達、吸血鬼って……血の契約で増えるのではなかったのですか?」

「私もそうだったと思うけど、出来ちゃったものは仕方が無いんじゃない」



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