挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
異世界のんびり農家 作者:内藤騎之介
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

145/325

合流その一


 二十人ぐらいが同時に入れる大きな湯船が一つ、これを半分に仕切って男湯、女湯に。

 三人ぐらいが入れる小さな湯船を二つ。

 イメージは家族風呂。

 本当はもう少し小さい個人風呂だったのだけど、作っている時にティアが見てたので家族風呂に。

 視線のプレッシャーに負けたのだろうか。

 二箇所あるのは、家族風呂を見たキアービットが専用風呂っぽいと欲しがったから。


 足湯、打たせ湯っぽい場所も作り、サウナ小屋の横に水風呂専用の場所も作った。

 うん、なかなかの温泉施設。

 現在は、温泉で温まった身体を冷ます場所を作成中。

 といっても大した物ではなく、岩場の上に木で作った床を設置しただけ。

 床から落ちないように低めの手摺を作り、屋根は……半分だけ。

 壁は無し。

 作りかけの家にも見えるが、住むワケじゃないから良いだろう。

 住むワケじゃないが、少し離れた場所に調理場も作った。

 最近はキアービットがメインで料理を作っている。

 ティア、グランマリア達も手伝っているので、仲が良い感じに見える。

 ただ、そう言うとキアービットが反発するので言わない。

 リザードマンのダガと獣人族のガルフは、二人して剣や武術の練習をしては温泉に入って汗を流す。

 その後に食事をしては寝て、また起きたら練習をする。

 多分、ここでの生活を一番エンジョイしているように思える。

 普段、色々とやってもらっているので特に文句を言ったりはしない。

 施設作りで手伝いが必要な時はお願いしているしね。



 さて、そんな温泉にラスティ達が合流した。

 南西側のかなり遠い場所だったけど、上がった火の手に驚き、ティア達が向かった結果だ。

 火の手の正体は、ラスティの吐いた炎だった。

 森が少し焼けたので、帰る時にでもそこに寄って耕すとしよう。


 ダンジョンの下に出来た穴の様子を聞く。

 ハクレン、鬼人族メイドのアン、ザブトンの子供達、始祖さんとは別行動との事。

 ザブトンの子供達による糸で、ハクレン達とは連絡が出来ており、ラスティ達が俺達に合流しても問題無しらしい。

 ハクレン達はさらに東に向かったらしく、まだ時間が掛かるようだ。

 そうか。

 とりあえず、ラスティ達に温泉を勧める。

 ルーやフローラ、リアもご苦労だった。

 ブルガ、スティファノもゆっくりしてくれ。

 ザブトンの子供達も頑張ったな。

 ……

 ザブトンの子供達って温泉に入って大丈夫なのか?

 いや、お湯に限らず水に入れるのか?

 心配したけど、問題なかった。

 お湯に身体を半分ぐらい沈ませながらプカプカと浮かんでいる。

 その様子がかなりリラックスしているように見える。


 興味深いのは、ザブトンの子供達が男湯、女湯に別れた事。

 理解して別れたのかな?

 適当に空いている場所に移動しただけかな?

 ザブトンの子供達は頭が良いから、理解したと思う。

 そっか。

 男が多かったんだ。



 ブルガ、スティファノは温泉を一通り楽しんだ後は、料理を手伝ってくれる。

 メンバーが多くなったので助かる。

 二人は料理場に先にいるキアービットを立てているが、腕は二人の方が上。

 それをキアービットも理解したのか、徐々に料理場はブルガとスティファノが仕切るようになった。

「グラップラーベアは血抜きだけで、そのままクロさん達の食事ですね?」

「ええ。
 ブラッディバイパーが私達用。
 あと、持って来た野菜が少なくなってきたわ」

「なるほど。
 野菜の現地調達は厳しいですからね」

「最悪、巨人達の所からもらってきて、後で返すとか考えているけど?」

「ラスティ様に村まで飛んでもらえば良いですよ」

「あ、そっか」

 ブルガとキアービットの会話を聞きながら、改めてキアービットの常識人ぶりを知る。

 最初の出会いはなんだったのだろう。


 ともかく、ハクレン達をこのまま待つのだが……

 冬も近い。

 待つのも限界がある。

 先にラスティの起こした火事跡を耕し……

 そう言えば、変な岩があるとか言ってたな。

 少し気になる。

 気になるといえば……

 俺は近くでまったりしているルーに聞いた。

「マクラはどうしたんだ?」

 報告では、ラスティ達ともハクレン達とも同行していないように思えるが?

 俺の質問に、ルーはあっと言う顔をしていた。







 巨人族

「あのデカイ蜘蛛、すごいな」

「崩落現場を糸で補強か。
 最初、大丈夫かと思ったけど……」

「俺達の何倍も動くし、力持ちだ」

「ここは俺達の家だぞ。
 蜘蛛さんばかりに任せちゃ駄目だろ」

「そうだな。
 よし、とりあえずこっちに……うっ、ブラッディバイパーだ」

「防御姿勢。
 大丈夫だ。
 あいつらは俺達を……蜘蛛さんが一撃で倒した?」

「一撃じゃない。
 まず糸で口を塞ぎ、その後で輪切りにしたんだ」

「すげぇ。
 蜘蛛さん、すげぇ」

「え?
 このブラッディバイパー、貰って良いのか?
 あざっす」

「よーし、蜘蛛さんの為にも頑張ろうぜ!」

「おうよ」






 始祖さんと鬼人族メイドのアン

「出てくる敵、出てくる敵、蹴るのはどうかと」

「楽で良いのでは?」

「そうだけど……もう少し相手の事を考えてあげようよ。
 名乗りを上げる前に蹴るのは……」

「そう思うのでしたら、ハクレン様に直接伝えてみては?」

「聞いてもらえると思う?」

「思わないから私に言ってるのですよね」

「うん」

「私としては、ここがどこかわかりませんが……何か悪さをしようとしていたのは理解できます。
 なのでハクレン様を止める気にはなりません。
 ……ん?
 通信ですね」

「子蜘蛛達の糸による通信か。
 便利なものだが……向こうは行き止まりで、村長達と合流か。
 いいなぁ」

「私達も早く村長達との合流を目指しましょう」

「了解。
 あー、今の敵、凄く重要っぽい事を言ってなかった?」

「細かい事を気にしてはいけません」


少し短い、すみません。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ