悪役令嬢やってみた
※くれぐれも作品とは関係ありません。
★断罪、悪役令嬢?
①
テーゼ「ミゼル、お前が気に入らない令嬢を階段から突き落とした噂は耳に入っている。ツァイト家の名を貶める行為は許しがたい」
ダスト「ちょっと待ってよ! ミゼルはそんなことしないよ」
テーゼ「大勢の目撃者がいる」
ダスト「ミゼルがやるなら絶対に証拠を残さないよ。階段から突き落としたのが本当だとしても、自分の手は汚さないと思う。目撃者はなにを見たの?」
テーゼ「(一理あるな)調べ直すか」
ミゼル「(複雑)」
②
テーゼ「メーウィア、お前との結婚を破棄する!」
メーウィア「そんな……! どうして」
カーシェン「そうですよ! 当主の尊大さをヨイショしてくれてあまつさえ傲慢さをカバーして従順につき添ってくれる絶世の美女なんて今後二度と現れませんよ!! あとね、奥様は離婚されても引く手数多ですから!! ぶっちゃけ身のほどを知れ!!!」
メーウィア「当主に対してなんという口のきき方(・ω・#)」
カーシェン「言いすぎました(正座)」
③
ミゼル「私の恋人がダスト様に階段から突き落とされたって言っているの……」
貴族1「最低だな」貴族2「現場を目撃した」貴族3「全治一週間の捻挫だ」
ダスト「俺、やってない>_< 信じてもらえないかもしれないけど>_<」
クラン「ダスト様はその時刻、私と早食い競争をしておりましたが」
ミゼル「(じろっ)」
貴族1「私は貴方を信じていた」貴族2「目撃したのは使用人だ。詰問しておく」
貴族3「(ガクブル)」
★転生! 悪役令嬢?
その時、私は気づいた。前世でプレイした乙女ゲームの悪役令嬢に転生していることを。このままでは断罪ルートまっしぐら!
①
ミゼル「あら、貴女も転生していたのね。良かったら私と組まない?」
メーウィア「そうですね。この”ひろいん”という令嬢の浅ましさには嫌悪を感じます。複数の男に媚びるなどまるで娼婦のよう」
ミゼル「遠回しに私のこと批判してるでしょ」
メーウィア「別に……」
②
ミゼル「この悪役令嬢って貴女に似てるわよね。王子の婚約者として相応しくあるべく徹底した教育を受け、完璧な令嬢として育った。ただし貴族社会を渡り歩く術は素人同然の世間知らず……ふっ」
メーウィア「(イラッ)」