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『雷の悪魔』と朝  作者: 無我 夢中
1/1

始まり

俺の名前は信条(しんじょう) (あさ)。性別は男。年齢は15歳で高校1年生。

背丈は平均より少し高めで顔面偏差値は中の上くらい、髪の色は黒。


ある程度の人の中から同じような人を探せば1人は該当する奴が居るのが俺だ。……つまりモブってこった。


俺は小さな頃からなんとなく漫画とかアニメの主人公みたいにはなれない、せいぜいなれて主人公の友人Cとかのたまのたまに画面に現れる存在だけだろうと考えていた。


自分がどんなに努力をしたって上には上がいるし不可思議なことに関われるわけもない。

つまり主人公にはなれない、俺はモブとして生きてくんだろう。

ついさっきまではそう思ってたのに……。



「どうしたのですか何か考えごとでも?」



先ほどから目の前で飛んでいる(・・・・・)男が黙っていた俺に対して問いかけてきた。


一見、人間と同じようだが鋭く伸びて口から出ている犬歯、異様に鋭く尖った爪、そして背中から生えた黒い翼が人間ではないことを語っていた。


そうこいつが現れたせいで俺の今までの価値観は崩壊してしまった。不可思議なことに現在形で関わってしまったのだからこれじゃあモブなんかではなくむしろ主人公だろう。


そもそもなんなんだこいつは。

普通に帰宅している途中の俺に空から急に現れて話を聞いて欲しいとか言われてもどうすればいいのやら。



「分かります。急に現れたよく分からない存在に話を聞いて欲しいですもんね。困惑するでしょう。」

「……分かっているならこのままどっかに行ってくれないか。そうしたら俺の困惑も消えるんだが。」



どうすればいいか戸惑っているのがあちらにも伝わったらしい。俺としてはこのまま何処かに行ってもらいモブとして生きることを望んでいたのだが……。



「残念ですがそれは無理なお願いです。私にも事情がありまして。」

「俺の事情は……。」

「今回は何分早急なので無視させて頂きます。」



くそっ!ダメだ。これ完全に何しても話を聞かせる気しかねぇ。

実際、少し後ずさってみたらあっちもそれに合わせて近づいてきたし。しかも笑顔のままで。こらダメですわ。


大人しく観念しよう。下手に逃げようとして何かされたらたまったもんじゃないしな。

我が身が一番だ。



「分かった。話を聞こう。」

「ありがとうございます。ですがここで長時間話すのも何ですから。違う場所に行きましょうか。」

「へっ?」



あっちが腕を掲げ指を弾いた瞬間、周りの景色は一変し荒れ果てた荒野となっていた。

次は1週間以内に投稿したいです。

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