魔法第六波 私の正体を教えた唯一の友
悪魔に襲われ腕に怪我を負ったものの怪我は治り
じゅんりと私のことについて少し話をしていた
すると、一度閉じたはずの空間の穴が・・・・・
「がはっ!?」
悪魔によって召喚された魔獣が私の背後から近づき
鋭い爪で私の腕を切り裂いた
「あぁっく!・・いくらなんでもこんな数・・多すぎ・・」
そして
「消え失せろ!!!」
私の周りから炎が出てきて悪魔達に向かって襲い掛かる
するとすべての悪魔達が塵となって消えていった
「はぁはぁはぁはぁ・・・くっ!」
私は自分の魔力を消耗しすぎてなくなる寸前だ
ラケットを刀に変えるとき
大幅な魔力を消耗してしまった。
どうやら、この世界の物を魔力を使って別の物に変えるためには
膨大な魔力が必要だったみたいだ。
「はぁはぁはぁ・・・魔力を・・回復・・・・させない・・と・・・」
「メグ!」
じゅんりは涙目だった
「じゅん・・・り・・はぁはぁ・・怪我・・・は・・・?」
「ヒック・・・私は・・ッヒ・・大丈夫・・だから
人の心配より自分の心配しなさいよぉばかぁ!」
私の腕がパックリ切れていることにとても心配して泣いている
「じゅんり・・大丈夫・・だから・・泣かないで・・・?」
するとすぐに魔力が回復した
それと同時にいつのまにか腕の傷が綺麗に消えていた
「私に・・死ぬことは許されていない・・どんな怪我をしても
どんな状況に陥っても死なない・・・」
「え?何言ってるの?メグ?」
「私はメグじゃない、リニカなの」
「でも・・それは・・ネット上の名前じゃ・・」
「うん、確かにそうだった名前を決めるとき
なんとなくリニカじゃなきゃ駄目な気がしたの」
「でも・・・」
「それに私はここの世界の住人じゃないの、他の世界・・
ジェレフというところから来たの」
「じゃあ、あなたは・・」
「そう・・・私は異世界人
ジェレフはここと違って魔法が使える、ここへ来た目的は
私達ジェレフの人たちと人間がどう違うか
魔法の無い生活はどんなものなのかを調べにきたの」
私は勇を決してじゅんりに本当のことを話した。
じゅんりは信じられないといった顔で私を見つめていたが
さっき起こったことは間違いないと思い私の話を信じてくれたようだ。
「死ねないって・・・どういう事?」
「私の一族は犯してはならない罪を犯してしまった。
ウェルターといって、一族の始まりの人であり、唯一膨大な力を持っていた。
それは時間を自由に行き来する力、その力で未来に起こることを教えてしまい
歴史を変えてしまった、それはもっとも犯してはならない罪
それを二度と起こさないためにも二度と死ぬことの許されない体にされて。
永遠に生きていかなきゃいけない。」
「そん・・・な・リニカは寂しくないの?」
「そりゃあ、寂しい、でもね今わちっともさびしくなんかないヴァルーノがいるから・・・・」
「ヴァルーノ?」
「うん、私の彼氏なの///」
私は顔を赤らめて言った
「へー。やるじゃんwww」
そんな話をしている間に、また・・・空間の穴が開いたのである・・・