魔素の泉
部屋の魔物を掃討してユーク達が見たものは小さな黒い水溜りの様な物だった。
「あれって何?」
「池でしょうか?」
ミーシャとリオの顔を見ている間にその池らしき場所から新たな魔物が出て来た。
「あそこに階段があるとか?」
ユーク達は出て来た魔物を倒しながら黒い池らしき場所に近づいていく。
落ちている小石を投げるが落ちた音は聞こえない。
ユークは剣を黒い池に刺してみたが階段がある様には思えない。
何故ならそのまま地面を叩いたからだ。
「もしかしたら魔素溜りかも知れません」
リオが言う。
魔素溜りの事はユークも聞いた事が有る。
人等が魔素溜りに触れるとゴブリン等の人型の魔物になると言われてる場所だ。
だがユークが聞き知っている魔素溜りとは少し違うのだ。
魔素溜りと言われる場所を見た事は無かったがアルバに聞いた話ではその場所に生き物が入るか触れると魔物になると聞かされたが何も居ないのに魔物が出てくるとは聞いていなかった。
黒い池らしき物を見ている3人を無視するかの様に次から次へと魔物が湧いて出てくるのだ。
だがここで新たな事実も発見する事ができた。
黒い池らしき物から出て来た魔物は出てきて直ぐに見たユーク達を無視して部屋の外に歩いていくのだ。
こっちが戦いを仕掛けないと全く眼中にないのか素通りして行くのだ。
逆に戦いを仕掛けると一斉に襲ってくるのだが・・・
2階層やこの部屋の外で出会った魔物はユーク達に気づくと直ぐに襲いかかって来たのにどう言う事だろうとユーク達は思っていた。
「仮に魔素溜りだとしたらどうやったら消せるかも解ら無いから帰って調べるしかないね。」
ユークはユージンとアリシアに入口に戻る様に念話で指示してワープした。
「みんな揃ってるね。大体解ったから城に戻って会議するよ。」
「階段が見つかったのですか?」
「いや、それも含めて話をするからアイテムを集めて!」
ユークは火竜達が新たに倒した魔物のアイテムを集めるように言い。城に全員で戻った。
会議室にはセドリックの姿も有る。
「先ず、ダンジョンは3階層で終わっていた。魔物は全階層を通して同じ魔物しか出ない事がはっきりした。それと3階層の突き当りに部屋があって中には黒い池の様な場所が有ったんだ。」
「黒い池?」
ユージンが聞き返す。
「ええ。でも水が有るとかでは無く魔素の池といえば解り易いかも知れません。」
「魔素溜りですか?」
セドリックが聞いてくる。
「それも解りません。そもそも皆さんが知ってる魔素溜りとはどう言う物でしょう?僕が知っている魔素溜りは生物が触れると魔物化すると言うもので、何も無い状態から魔物を生み出すと言う物ではありませんでした。」
ユークの解説に皆も同じだと言う。
「しかし今日発見した黒い池らしき場所では魔物が湧いて来るのです。それこそ、そこから生まれて来る様に」
「生まれる?」
「はいダンジョンでは生まれると言うより再生と言ったほうが良いかも知れませんが、今日見た池ではまさに生まれると言う感覚に近いと思います。」
ユークの言葉を誰も疑う事は無いのだが、聞いたことも無い現象だから理解出来無いのだ。
ユークは報告だけしてミーシャとセルトからコンラットに向かっているラクトを迎えに行った。
セドリックがラクトなら何か解るかもと発言したからだ。
このままでは何も解決しないと思い膳は急げとばかりにミーシャとラクトを迎えに行ったのだ。
ルクスでラクトが来るであろう行路を遡る。
程なくして護衛を伴った一団が眼下に映った。
ユークはルクスの高度を下げて一団に尋ねる。
「ラクト司書長の一団ですか?」
『そうだ』と、言う返事を聞いてユークとミーシャは飛び降りルクスを城に戻した。
ラクトには魔物の資料を持って来て貰うのと津波に関する資料を持って来て貰っているのだが新たにダンジョンの中で見つけた池の様な物の資料も必要になったと話しワープでと図書館に戻ることにした、
1時間程して新たな資料を抱えてラクトが戻ってきた。
「それで全部ですか?」
「一通り持ってきました。後は今後の調査次第でしょう」
ラクトの言葉を聞いてユークはワープでミーシャとラクトを連れてコンラットの会議室に移動した。
会議室でラクトを交えての会議が始まる。
津波や海の魔物の事は後回しだ。先に黒い池の様な物の事から始めた。
「文献にも書いてありますが魔素溜りから魔物が新たに生まれるのはユーク様達が仰った通りで間違いはありません。ただダンジョンで魔素溜りが発見されたと言うケースは有りませんからどちらとも言い切れません。皆様もご存知の様に魔物は基本的にダンジョンから生まれます。極稀に魔素溜りから生まれるケースがあると言うのは今更必要も無いと思いますので省略しますが、ダンジョンと言う特殊な環境だから起こる再生と言う現象が魔物を生み出している大元となってます。」
ラクトは過去の文献や資料を調べてもそれ以外は解っていない=例外は無いと言うのだ。
「ですが今回発見した物はそこから確実に魔物が湧いてくる様に出現してました。」
「実際に確認してませんから確実な事は言えませんが、黒いと言うのは魔素で間違い無いと思います。ただ本来なら魔素は地核に吸収される物ですから同じ場所で留まっている事自体が有り得無いのです。過去に確認された魔素溜りも数時間から1日で消えてます。もしかしたら既に消えてる可能性も有りますが、もしお話の内容通りなら魔物の数からしてもそこにずっと存在していると考えられる事から普通の魔素溜りとは違うかも知れません。」
「普通うと違う?それはダンジョンだから?」
「ダンジョンだからと言う事も考えられますが、本来魔物は魔素を吸収して再生や成長を行うのは既にご存知だと思いますが、当然そこに存在する魔素は吸収されて減っていく物です。ましてや成長に使う魔素は大地からなら何処でも吸収出来る位微々たる物ですが、魔物の再生に掛かる魔素の量は比較にならない程大量に必要になります。ですから通常の魔素溜りが消えたり、ダンジョンの成長を止めると言う事が起こるのです。」
ラクトの言う事は正しいと全員が思った。
ダンジョンで魔物を倒しすぎるとダンジョン自体が小さくなって行きその内消滅するのだから。
勿論ダンジョンは同じ場所にその内復活するのだが、それは魔素が一定量溜まった時点で一気に姿を現すからだ。
ましてやダンジョンが成長する毎に成長の速度も加速度的に広がっていくのだ。これはダンジョンの成長と共に発生する魔素の量も増えているからだと一般に知られている事実だ。
「ですがユーク様のお話ですと魔物が湧いて来ると言うのに魔素溜りが消滅もしくは減少して無いと言う事がおかしい点です。ユーク様!実際にこの目で確かめたいのですが構いませんか?」
「それは別に構いませんけれど、触れないで下さいよ。もし魔物化すると倒さなくてはいけませんから」
「そうですね、可能性としては有り得ることでしたね。・・・・セドリック様!死刑囚を1人お貸し下さいませんか?」
「死刑囚ですか。構いませんがどうなさるのですか?」
「もし魔素溜りなら囚人を放り込めば魔物化するでしょうし何処かに通じてるなら消えるか落ちると考えられます。もし魔物化してもユーク様なら倒せばそれまでですし問題は無いでしょう」
ラクトは単純に人体実験をしようと言うのだ。
「しかしそのような事をしては国の名誉が汚れるではありませんか?」
セドリックは当然反対するがラクトは平然と言ってのけた。
「それは違います。犠牲無くして発展は有り得ません。今回全く未知な物が発見された。だがこのまま放置も出来無い。それならば最低限の犠牲で調査が出来るなら安いものだと考えなくてはいけません。もし大陸に同じもの見つかった場合被害はもっと大きくなる可能性を秘めてるのです。罪悪感は付き物ですが、死刑囚なら罪悪感も多少はましでしょう。」
ラクトの熱弁にセドリックも納得した。
ユークは勿論反対はしていない。
何故ならコンラットにいる死刑囚は現在1人と知っているからだ。
罪状は大量殺人及び強盗等色々だ。
貿易の為に開拓した街道で商隊等を襲って、悪事を散々働いていた奴なのだ。
コンラットから追っ手が掛かると他国へ逃げ込むと言う念の入れ様で中々捕まらなかったのを他国に街道を封鎖して貰いようやく捕まえたのだ。
手下は既に死刑になっていて、頭目だけが取り調べが最後で未だに投獄されていたのだが数日後に死刑の執行も決まっていた。
ユークは頷き死刑囚を連れてこさせた。
暴れると面倒なので目隠しもしているし枷で拘束もされていた。
ミーシャに剣を抜身で持たせて島のダンジョン3階層、池の有る場所にワープする。
同行者はミーシャ・リオ・セドリック・ラクト・ユージン・死刑囚だ。
ユージンは今後の攻略に必要だろうからと連れてきた。
転移して直ぐにミーシャとリオとユージンの3人にセドリックとラクトの護衛を任せてユークは黒耀剣で魔物を倒しまくった。
ミーシャ達に向かって来る魔物は任せていても問題はない。
本当なら魔法1発で終わるのだがラクトには余りユークの情報を与えたく無いので剣で倒したのだ。
ワープの時点でバレバレだがワープは前にも見せているので問題無いとユークも何処か天然が入っているのかも知れない・・・・。
部屋に居た魔物の数は最初に訪れた時に近い程居たのだが、これは単に魔物が沸く量と部屋の入口の大きさが合って無いからだと思われた。
どうしても入口でもたついてしまい、少しづつ部屋に溜まっていくのだ。
ユークは魔物を倒した後は剣を仕舞っている。
新たに湧いて来る魔物はこっちから戦いを挑まないと襲ってこないと解っているからだ。
しかしミーシャとリオは湧いた側から倒している。
ただ暇だからと言う理由では無い。少しでも国の為ユークの為にアイテムを集めているのだ。
ユージンも経験値稼ぎの為に倒している。
ラクトの指示で囚人を池と思しき場所に紐をつけて歩かせる。
囚人が池と思しき場所まで行くが落ちることや消える事は無かった。
ましてや魔物化する事さえ無いのだ。
「魔物化するのに時間がかかるのかも知れませんね。もう暫くそのままで待ってみましょう」
ラクトの指示に従いユーク達は腰を下ろして囚人も座らせる。
黒い池の様な場所は深さがあるわけでも無かった。
囚人が座った足が2cm程隠れている程度なのだ。
ユークが剣で確かめた時は1cm程で地面に当たったので、全体的に深さはないと思われた。
それでも魔物は囚人の近くで湧いて来る。
湧いて来ると言う表現は地面から少しづつ現れて来るからそう言う表現になったのだ。
出て来た魔物の体を良く見ていると黒い物が吸い込まれて行く様に見える。これはSランクの魔物を育てている時に良く見る光景だ。
即ちこの黒い物が魔素だとはっきりと物語ている。
どんどん湧いて来る魔物の量と比較しても一向に減らない魔素溜りにラクトは何も無い状態を調べたいとユークに魔法で魔素を飛ばせないかと提案して来た。
ユークは一度囚人をどけて【ウインド】を魔素溜りにぶつけてみた。
見事に一瞬黒い魔素は吹き飛ばされて地肌が姿を表した。
ほんの数秒だが現れた地肌に小さな穴が空いているのが確認出来た。そこから魔素が吹き出しているのだ。
ユークは近くにあった石を拾いもう一度魔法で魔素を吹き飛ばしてから穴に石を詰め込んだ。
魔物が湧いてくるのは止まったが、ラクトが言うには多分違うところで吹き出す可能性が高いという。
その通り、数10m離れた所に黒い霧が吹き出してきた。
ユークは慌てて石をどけると先程までの様にみるみる池ができていった。
もう一度囚人を穴のあった付近に座らせて待機する。
魔素が先程の大きさになったところでまたもや魔物が湧いてきた。
「これは非常に難しいですが魔素の泉もしくは魔物の泉と言っても良いかも知れません」
「泉ですか?」
「はい魔素が湧いて出る。もしくは魔物が湧いて出るので、解り易くそう言いましたが、恐らく地核に集まった魔素がここから溢れているのでしょう。魔物の大元は魔素で出来ていますが、先程霧状になった時は魔物は出現しませんでした。これも恐らくですが、もう少し放置していれば自然に吸収と噴出を繰り返すだけになるのではないかと思われます。」
「ではその方が良いのですね?」
「それは違います。多分ですが、魔物を作らない場合何処かで同じ減少が起きる可能性が非常に高いです。それが海底等なら良いのですが大陸だとこの魔物の量はパニックになります。いままでここで増えた魔物は考えただけでも少ないと思いませんか?」
ラクトの言う様にこのペースで魔物が今までも出現していたと考えるなら余りにも少ないと言える。それこそ魔物で島に成っていてもおかしくは無いのだ。
確かにどこよりも多い数の魔物だが、湧き出してくる数を考えると精々1週間分て所だろう。
森の大きさから考えても最低10年は存在している島だと考えられる。
仮にユークが地核を変えたのが魔素が湧いて出た原因だとしても最低2年以上は経っているのだ。
「そこから解る事はここの魔物は何らかの原因で消滅或いは何かに倒されてるか死んでると言うことが考えられます。」
「もし倒されてるとしたらアイテムが残ってる筈ですよ。確かに長時間放置していくとアイテムも吸収されてしまいますが、昨日調べた限りではそのような場所はありませんでした」
「それなら海に有るか消滅したと考えるのが良いでしょう。ユーク様は海神竜の巣もご覧になられたのでしたね?そこにも有りませんでしたか?」
「何もありませんでした。」
「それなら後はやはり海でしょうか単純に飛び込んで海の魔物に倒されたか自然死したかですね。自然死ならアイテムは残りませんから海岸近くを見張れば魔物が飛び込む所を見られるかも知れません」
2時間程経った頃囚人に変化が訪れた。
ゴブリン化し始めたのだ。
「ユーク様城に戻してから討伐を」
ラクトが言うにはここで倒すとゴブリン等の人型の魔物も今後出現するかも知れないというのだ。今の侭が望ましいと言うのに新たな種族を増やすのはこの島にとっても良くないと言う。
ユークは遊んでいる3人(ミーシャ、リオ、ユージン)にも声をかけて囚人を連れて城に戻った。
練兵場でユージンの手によって既にゴブリンに成っていた囚人は討伐された。
会議室では先程迄で解った事を話し合っていた。
「人間の魔物化が2時間近く掛かると言う事実を知れただけでも有意義でしたね。今迄は触れただけでも魔物化すると言われてましたから貴重な資料になります。」
ラクトも触れただけと言うのは矛盾していると思っていた。
何故なら普通に生活していても魔素を多少は浴びているからだ。
「それとやはり魔物の泉と言う名前が合ってるのかも知れませんね。あの場所だけが特別な場所だと考えたほうが良いです。」
「特別?」
「はい。あの場所が本来魔物が再生しやすい場所でそこに魔素が溢れているからあそこまで魔物が湧いてくるのだと思われます。」
「大陸からも50KMは離れているし問題にしなくても良いと思われますね」
セドリックが言うがユージンが違う考えを口にした。
「放っておいても問題は無いでしょうが勿体無くは有りませんか?」
「勿体無い?」
「はい、セドリック様も今、国庫を潤す為に店を開いたり訓練を有料化したりとされてますが、あそこなら無限でアイテムが手に入るのですよ。それにあそこまで魔物が多くいるダンジョンは他には有りません。騎士隊の経験値稼ぎにはもってこいだと思いますが」
黙って聞いていたユークもユージンの考えは間違って無いと思ったが毎回ユークがワープで連れて行くのは流石に・・・と、思ってしまう。
「そうですね。ユージン様の仰る通りかも知れません。魔物のランクは低いですが、あの数なら経験値は相当簡単に貯まるでしょう。アイテムも半端無い数が見込めます。問題は距離ですが大型の船を建造してウィン等の海神竜に引いて貰えば半日と掛からずに行ける距離です。」
セドリックが頭で計算をしながら話した。
「そうですね海上の交通ならこの国の海神竜は打って付けでしょう。私ももっと調べてみたいですから航路が確立されたら大変助かります」
ラクトも良い考えだと言うが一般への開放はしない様にともラクトは言う。
一般の冒険者の場合逆に倒されたらもしかすると人型の魔物が現れるかも知れないからだ。
騎士隊なら統制が取れているから問題は無いだろうと言う事だ。
兎に角集められた資料はラクトが暫く滞在して纏めてくれるらしいので任せる。
もしかすると他国にも同じ様な島が存在するかも知れないとセドリックは言うがその調査は又別の機会に行われる事になるので今は置いておく。
ごそごそとユージンは腕輪の確認をしていた。
ユージンが赤に成ったと喜んでいたのでユーク達もこっそり確認してみた。
ユークも含めて3人共赤に成っていた。
リオとミーシャのSランクとユークのSSランクの誕生が決まった瞬間だった。
ユークのSランク昇格の時も凄い騒ぎだったのでユーク達は暫く黙っている事にした。
近い内に覚醒はするのだが、まず先に色んな方面に口止めする必要があるからだ。ミーシャとリオのSランク昇格は大々的に祝うつもりだ。
余談だが調査に参加した全員が覚醒のタイミングを迎えていた。
その夜
ガールズトークInベッド
㋕「お休みになられましたね」
㋯「ええ」
㋹「そう言えば明日覚醒するの?」
㋯「ええ、ご主人様からはそう聞いていますよ」
㋕「世界初のSSランクですわね」
㋯「そうね。ご主人様なら当然の事よ」
㋹「そう言うミーシャとリオだってSランクじゃない」
㋷「ご主人様がSSランクにならないのならSランクも凄い事ですけど・・・」
㋯「私達のランクはご主人様に頂いた様なものよ、ご主人様のランクアップを嬉しく思うことは有っても私達のランクなんて飾りだもの。」
㋹「でもユーク様のお役には以前よりも確実に立てるから嬉しいのでしょ」
㋯「それはそうよ。少しでもご主人様のお役に建てるならこれほど嬉しいこ事はないわ」
㋕「そうですわね。旦那様のお役に立つのが私達の幸せですもの」
㋯「ええ、だからランクは気にならないの。ただ御側で少しでもお役に立てればそれでいいのよ」
㋹「ミーシャとリオがSランクになっても確かに何も変わらないものね」
㋷「そうですね。私達の立ち位置は変わりませんね」
㋕「でも凄いことよ。世界初のSSランクとSランクが2人も同時に誕生するのよ」
㋹「一種のお祭りになりそうだわね」
㋕「それは大丈夫よギルドマスターにも口封じしてるから」
㋹「そうなの?国を挙げてのお祝いにすれば良いのに」
㋕「旦那様は余り騒がしいのはお好きではないから仕方ないわね」
㋯「それだけではないわ。今回の津波で少しでも多く支援に費用を回したいからお祝いなどは自粛されたのよ」
㋷「そうだったんですか?」
㋯「多分ね。」
㋹「なんだ。はっきりとは知らない訳ね」
㋯「ええ、でもご主人様の考えわ理解してるもの」
㋹「はいはい」
㋷「カーラは明日は忙しいの?」
㋕「そうですね。私は何時も通りですけど、レミーさんは少し忙しいかも知れませんよ」
㋹「私何か用事あった?」
㋕「はい。詳しくは明日話しますよ。」
㋯「そう、忙しいのならそろそろ休みましょ」
㋷「は~い」
㋯「おやすみなさい」
㋷㋹㋕「おやすみ~」




