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神様の棄児  作者: ryo-KK
冒険者
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弟子?

翌日、ベン達は一路パーン商都に向かっていた。


帰る為では無く宿屋に置いてある荷物を取りに行く為だ。


行程はユークが作った直通路の御蔭で昔より遥かに短縮され馬車で3日で行ける様に成っていた。


サラとソフィアはコンラットに居残りユークから受け取った資金を元に家を探す事となった。


前夜・・・


「しかし異常な強さだったな。」


宿屋の酒場(食堂)で軽くワインを飲みながらべンが話し出す。


「王妃様の強さも流石Aランクと言わざるを得ないくらいだよ」


「そうだな。俺達とは格が違いすぎる」


「ああ、リオ様にすら5人掛りで全く手が出ないとは情けないが、コンラットの騎士が最強だと言うのも理解出来たよ」


「そうだな。あの火竜もやばかったが、ユーク様は尋常じゃ無かったな」


「あの方とサラやソフィアが幼馴染だった事が俺達には幸運だな」


ベンとギネスが話しているのを横目に女性陣は違う話をしていた。


「ホリーさんもパーティーに入るんでしょ?」


「はい、迷惑でなければ入れて下さい。それにさん付けはしなくてホリーで良いですよ」


「そう、私の事もサラでいいわ。迷惑なんて思わないけど、ソフィアを頼むってソフィアのお母さんに頼まれてるからソフィアもパーティーに入るのだけどそれでも良い?」


「はい。私も入れてくれるなら問題ないです。」


「そんなに丁寧な言葉も要らないわよ。もっと気軽に行きましょ。仲間に成ったのだもの」


「ありがとう。それでコンラットに移住するのよね?」


「そうね。私達にしたら願ってもない事だしユークちゃんから資金も受け取ったから今更断れないわね」


「断るつもりなの?」


「断る理由は全く無いのよ。コンラットに居ればユークちゃんがまた特訓してくれるだろうし冒険者としては安泰だもの」


「何を迷っているの?」


「お金がね・・・」


「閃貨では足りないの?」


「そうでは無くて、借りたことに成ってるじゃない。返せるか心配なのよ」


「でも無利息無期限って・・・」


「ええ、王妃様はそう言って下さったけど、そこまで甘えて良いのかと考えてしまうのよね」


「あ~~。そうですね。実際閃貨なんて私達には一生掛かっても返せるか解らないものね」


「そうなのよ。せめてCかBランクに成れたら返せるんだけどね」


「でもユーク様と一緒に1回行っただけでランクが上がったんでしょ?」


「うん。1回て言うか10分で私とソフィアのランクが上がったんだけどね」


「10分?」


「ええ、火竜2匹を一瞬で倒してそれだけで上がったのよ」


「一瞬?」


「出かける準備に10分、火竜は一瞬だったわ」


「それならこれからも手伝って貰えば直ぐに上がるかも知れないわね」


「それはどうなのかしら。さっきも同行するけど手伝わないって言ってたし」


「そう言えば言ってたわね」


サラとホリーはユークの言葉を思い出しながら話していた。


「私は入ったばかりだし、どちらでも良いけどコンラットに住むのはユーク様と約束したんでしょ?」


「そうなんだけどね・・・」


「いい機会じゃない。ユーク様に今日鍛えて貰っただけでもかなり強く成ったと思うんだけど」


「確かに昨日までとは別人って言っても良い位強く成ったと私も思う」


「でしょ。これからもランク上げは手伝って貰えないにしても訓練をして貰えるだけでも幸運だと思うのよ。せっかくのチャンスを生かさないなら冒険者なんてキツイ仕事はやっていけないわよ」


サラはホリーの言葉で色々な笧を吹っ切り移住を決意した。


「問題は住む所よね。私達は夫婦だから問題無いけど、ホリーはギネスと一緒に住むのは平気なの?」


「えっ、まだ一緒に寝るとかは恥ずかしいので無理だけど住む位なら平気ですよ」


「部屋が別なら大丈夫って事?」


「ええ、ソフィアちゃんと一緒の部屋でいいわ」


「それなら部屋数のある家を借りるのが良いわね」


サラは半分出来上がったベンに家の事を相談したいのだが既に思考が回っていなかった。


仕方無く翌朝から行動しようとホリーと話しホリー達はパーンに荷物を取りに行く事にしてサラとソフィアで家探しをすることになったのだ。


翌朝


サラは家探しの基本だと商人ギルドに行って情報収集をしたのだが、人気国コンラットには空家が少なく駆け出しの冒険者が借りるには敷居がかなり高かった。


借りる家が無い訳では無いのだが城からもかなり離れて居てしかも2部屋位の小さな家しか駆け出しには貸して貰えないと言われたのだ。


サラとソフィアは途方に暮れるしか無かった。


そんなサラ達を救ったのはユーク達では無くエマだった。


「あら、昨日のお客様ですよね? 何かお困りのご様子ですが、如何なされました?」


たまたまレミーの使いでドリーの店の状況確認に行った後私用で買い物に寄った後でサラ達を見かけたので声を掛けたのだ。


「昨日はお世話に成りました。」


サラは直ぐにユークの侍女だと気づいて昨日のお礼を言い頭を下げた。


「いえ、それより何かお困りのご様子ですが、どうかされましたか?」


サラ達が余りにも落ち込んでいる様子にエマは気になって仕方がなかった。


ましてやユークの知り合いが困っているのに無視はできなかった。


サラが事情を説明するとエマは『そんな事が』と、少し怒っている。


エマが怒っていたのにはそれなりの理由がある。


サラ達が商人ギルドで係員に言われた言葉が問題なのだ。


サラは商人ギルドで空家が少ないので駆け出しの冒険者に貸すよりも貴族や熟練の冒険者に貸す為に大きな家はサラ達には紹介出来無い住むのなら身分に相応しく郊外に住めと言われたのだ。


「商人ギルドが客を選ぶなんて以ての外です。サラさんと仰いましたね」


「はい」


「コンラットに住む様に仰ったのはユーク様ですよね」


「そう言われました。これからは依頼にも同行してくれるし訓練も付けてやるからコンラットに住む様にって」


「そうですか。なら話は簡単です。私が付いて行きますので、もう一度商人ギルドに行きましょう」


エマは言うなりサラとソフィアを促して商人ギルドに向かった。


完全に怒り心頭で勢い良く扉を開けてエマはギルドに入って行った。


「すみません。ギルドマスターにお会いしたいのですが」


商人ギルドに到着するなり受付の男に言い、ギルドマスターの部屋の方へ歩き出した。


「これはエマ様マスターに御用ですか?マスターは今来客中でして」


係の男はエマを引き止めてマスターが来客中だから待って欲しいと告げるが、サラ達に取ったギルドの対応に怒っていたので係員に一瞥しただけでユークの用事で来たのだと告げた。


係員も流石にユークの名前を出されては待たせることも出来無いと急いでマスターに連絡を取りに走って行った。


怒っているエマは係員等最初から無視するつもりだったのか、サラ達を引き連れて勝手にギルドマスターの部屋に歩いて行く。


係員がマスターに声を掛けていたのも気にせずにエマが自分で声を掛けた。


「ギルドマスター、城で侍女をしておりますエマです。ユーク様の要件で伺いました。入ってもよろしいですか?」


扉の前で問いかけるエマに流石のマスターも否とは言えずに入室を許可した。


来客は貴族だったらしいが、エマの来訪に『話はまた後日』と、エマに頭を下げて退室していった。


「来客中に失礼しました。」


「いえ、ユーク様の御用なら何よりも最優先させて戴きます」


エマはサラ達を連れてマスターに促されままソファーに腰掛けた。


「マスターに一つ伺いたい事が有るのですが?」


エマはサラから聞いた事を確認とばかりに問いかけた。


「私は何も聞いてませんが、その様な事は決まってません」


マスターはエマの問い等決めてもいないし知らないと言う。確かに物件が少ないのは認めていた。


冒険者でなくても住みたいと言うなら多少の審査は有るが資金さえ有れば問題は無い。


審査が厳しいということも別に無く過去の犯罪歴等を調べる程度なので、本当に資金面さえクリアしていれば良いのだ。


「そうですか。先程この2人がこちらに伺った時に言われて住みたいのに家が借りられ無かったと途方に暮れていましたので伺った次第です」


エマは簡潔に自分が来た意味を話す。


「ユーク様の要件と言うのは嘘ですか?」


「それは違います。彼女達はユーク様に訓練を付けて頂いてる言わば弟子でしょうか。それにこの国に住む様にとユーク様直々に仰られてコンラットに住む事に成ったのです。しかしこちらに相談に来たところ門前払いされて困っていたと言うのです。ユーク様に住む様に言われたのに家を借りられずに途方に暮れていたのですよ。聡明なマスターなら私の言う意味が解りますよね。彼女達はユーク様の代理と同じなのに門前払い。言い換えればユーク様を門前払いした事と同じだと思いませんか?もしミーシャ様の耳に入れば激怒される程の事案です。」


マスターはエマの言葉に次第に顔が青ざめていった。


しかしエマは構わずに続けた。


「今は私が気づいただけで済んでますが、このまま王妃様にお知らせしてきても宜しいのですよ」


「エマ様、それだけはお許し下さい。エマ様のお話を聞く限りでは確かに係員の教育が間違っていたと私でも納得せざるを得ません。今一度係員の教育も徹底しますし家の方も必ず気に入る家が見つかるまで紹介させて戴きます。」


「そうですか。マスターのお言葉を信じて王妃様には秘密にしておきます。しかし今後同じ様な事が有った場合はユーク様が動くと思っていて下さい。」


エマは最後に軽く脅迫してから後はサラ達に任せますと言い残し城に戻っていった。


残されたサラ達は希望の条件をマスターに聞かれて暮らすのは5人。部屋は最低4部屋以上で城に訓練に行くからなるべく近くが良い。と告げて探して貰っている間マスターと雑談していた。


「ユーク様の弟子ですか凄いですね。」


「弟子云々は直接言われてません。私達はユーク様の幼馴染なんです。」


「そうですか。ですが、ユーク様がこれからも訓練を付けてくれるだけでも凄いことですよ。騎士隊でも直接ユーク様に指導されている方は少ないですから」


「そうなのですか?私達も昨日初めて指導頂いたのですがそれはきつくて大変でした。」


「そうでしょう、そうでしょう。先のミーシャ王妃との模擬戦は一生の記念です。本当に素晴らしかった」


「私達は見てないんですよ。その時はブラハ村に居ましたので」


「そうなのですか。機会が有れば一度見せて貰えば宜しいでしょう。一見の価値が有りますよ。」


サラ達が話していると係員が数枚の羊皮紙を持って入って来た。


マスターは羊皮紙を受け取り簡単に家の特徴を話していく。


サラはその中から数件候補を選んで実物を見てから決めたい。と、マスターにお願いした。


マスターは係員にサラが選んだ物件の羊皮紙を渡し案内をするように告げた。



その頃、ベン達はグラン山脈に差し掛かっていた。


道中が確実に安全だとは解らないが、グラン山脈自体は以前よりも安全になっていた。


今も近くに地竜の気配が有るが、怖いと言うよりも守られているとはっきり解る程優しい気配なのだ。


「こうやって気配が解る様に成ったのも特訓の成果だな」(ギネス)


「そうですね。私も以前なら気づかなかったと思います。」(ホリー)


「コンラットに移住出来るなんて冒険者として成功を約束された様なものだもんな」(ベン)


「俺達の実力でコンラットの王都に住めるなんて想像もしていなかったよ」(ギネス)


「私も同じ意見です。死ぬ思いもしましたが、まさかあの有名なユーク様直々に教えを乞えるなんて、想像だにしてませんでした。」(ホリー)


「サラがユーク様の幼馴染ってベンは知ってたのか?」(ギネス)


「いや、全く知らなかったよ。ブラハ村の出身なのは知ってたけど、ユーク様もブラハ村の出身だったとは知らなかったよ」(ベン)


サラは何度かベンに幼馴染がAランクに成ったとか言っていたのだがユークと個人名を出した事が無かったので気づかなかっただけなのだ。


本当はサラと結婚する時にもベンはサラの両親からユークも頑張っているからと言う話題を聞いていたのだが、緊張しすぎで覚えていなかった。


「これからも何度か鍛えてくれるって言ってましたし、依頼にも同行してくれると言ってましたから頑張らないといけませんね」(ホリー)


「ユーク様の弟子第1号だもんな。」(ギネス)


「あら、ユーク様は弟子にするなんて仰ってないわよ?」(ホリー)


「教えて貰ってる事が既に弟子だろ。弟子って言ってれば自慢出来るだろ」(ギネス)


「普通に幼馴染って言っても自慢だと思うがな」(ベン)


「そうですね。サラとソフィアちゃんのお陰でユーク様に鍛えて貰えるんだもの感謝しないといけ無いわね」(ホリー)


「昨日の訓練がこれからも続くと思うと少し怖いけどな」(ギネス)


「強くなる為だもの仕方ないわよ。それともギネスは強く成りたく無いの?」(ホリー)


「冒険者は強く無ければ稼げ無いからな。強くなりたいに決まっているさ」(ギネス)


「ならば、このチャンスに頑張るしか無いじゃない」(ホリー)


「そうだな」(ギネス)


等と暇な時間を雑談で紛らわせていた。



一方のサラ達は3件目の物件を見ているところだった。


部屋数は6部屋で各部屋は8畳程の小ぢんまりした部屋なのだが、風呂等も付いてて家賃が1年で40万Gと割安だった。


築年数もそんなに古くもない。


これまで見た物件も大きさは同じ様な物だが家賃が70万G前後とかなりの高額だったのだ。


これでもユークの関係者と言う事でかなり値引きして貰っての価格だ。


どうしてこんなに安いのかサラが聞いてみたところ、貸主がギルドマスターだから特別に安くしてくれてるのだと言う。


サラはギルドマスターの好意に甘える事にしてこの家に決めたのだった。


早速ユークに借りた閃貨で1年分支払い、家具等の家財道具を調達してベン達の帰りを待つ事にした。


5日後にベン達が帰って来て新居での生活が始まった。


当然ユークには住所を教えてあるし特訓の日付も確認してある。


特訓は10日に1回。依頼への動向はユークが抜き打ちで決めるとの事だ。


勿論ダンジョンにいくのは構わないが。コンラットのダンジョンだと7階層迄しか行ってはいけないとも言われたのだった。


依頼はなるべく雑務系と討伐依頼を交互に毎日受ける様にも支持されたのだが。3日に1度は休みたいとギネスが主張したので、当面はその通りにする事にしたのだが、この事も関係がある事で後にユークを怒らせる事になる。


翌日からベン達は雑務系・討伐系・休みのローテーションで依頼を行う事になるのだが、此処でも多少の問題が起こったのだ。


冒険者ギルドで依頼を探して居たのだが、コンラットの近くで出来る依頼は冒険者が多いのもあって少ないのだ。


ましてや駆け出しが受けられる依頼はほとんどが取り合いに成ってそんな事も知らないベン達がギルドに行った時には受けられる依頼は無い状態だったのだ。


少し無理をすれば受けられる依頼も有るのだが、流石にそこまでの無謀はベンもやる気がしなかった。


「あのDランクの依頼って貼ってないんだけどもう無いの?」


ベンが係員に尋ねる。


「はい一般向けの依頼は今朝張り出した分で終了です。明日にはまた新しい依頼が張り出されると思いますよ」


「一般向け?」


「はい。私共の手元にも別の依頼書が御座いますが、こちらは信用の有る冒険者か指名依頼用ですから掲示板には貼り出してません」


「信用と言うと冒険者のランクですか?僕たちはユーク様の弟子なんですけど、それでは駄目なんでしょうか?」


「えっ、ユーク様の弟子ですか?」


係りの女の子はしばらく待って欲しいと言い残し奥に走って行った。


戻ってきた女の子はベン達にいくつか質問を投げかけた。


「では先日商人ギルドでエマ様と一緒に居られたのがそちらの女性なのですか?」


「はい。家を紹介していただきました。」


サラがベンに代わって答える。


女性職員はそれで十分信用出来ると仕舞ってある依頼書をベン達に見せる事にした。


だがDランクでも厳しい依頼が多く悩むしかなかった。


「ユーク様から雑務系と討伐系を交互に行う様に言われてるので、雑務系の依頼って有りませんか?」


「今朝は有ったのですが、今日の分は有りません。明日なら何枚か取り置いておきますから今日は討伐系を為さっては如何でしょう」


サラはそれでも良いと頷き結局討伐系を受けることに成った。


依頼内容はダンジョンでハニービーからアイテムのハチミツを20個集める依頼だ。


ベン達には厳しい依頼だが簡単な物はそれしか無かったので受けることにした。


ギルドの中のテーブルでベンとサラを待っていたギネス達に依頼の内容を話しだした所で横から声を掛けられた。


「Dランクの依頼なんて何処にあった?」


声を掛けてきたのは30前後の冒険者だ。


「掲示板に無かったから受付で出して貰ったんだ。」


「頼めば出して貰えるのか?」


男は自分もと思ったのか聞き返してくる。


ベンはギルドに信用が有るか指名依頼が来てないと無理だと言ったのだが、男は疑問を声に出して聞いて来た。


「あんた等をここで見るのが初めてなんだけど、そこまで有名な冒険者なのか?出来れば名前を教えてくれないか」


「俺はベンだまだDランクの冒険者だよ」


「ベン・・・悪い聞いた事が無いな」


「いや良いよ。当然だし」


「どう言う事だ?」


「ああ、俺達はユーク様の弟子なんだ。だから俺達の信用が有る訳では無くてユーク様の信用で依頼を貰えたんだと思う」


「おぉぉ、ユーク様の弟子なのか?本当に?」


「ああ、この前も1日特訓を受けてきたし。後4程したら特訓してくれる事に成ってる。」


「すげ~、いいな~俺達も紹介してくれないか?」


「紹介しても良いけど弟子にはしてくれないと思うぞ」


「どうしてだ?」


「実は俺の妻がユーク様と幼馴染なんだよそのコネで教えて貰ってるんだ」


男は納得したのか違う提案をしてくる。


「それじゃあユーク様の特訓がどんな物だったか翌日でも良いから俺達にも教えてくれないか?」


「教えるなとは言われてないから構わないけど、ユーク様から毎日依頼を受ける様に言われてるから時間がないんだ。」


「そうなのか?どんな依頼だ?」


「討伐系と雑務を交互に受けろって言われてる。」


「雑務は1日掛かるのが多いから無理だけど討伐系なら俺達が手伝ってやるよ。これでもCランクの集まりだから任せてくれて良い」


「それだと俺たちも収入的に困るんだよ。5人の大所帯だからな。」


「それなら報酬の半分とドロップの半分を出そうじゃないか。悪く無いだろ。俺達が早く片付けるから空いた時間で教えてくれると俺達も嬉しい」


悪い条件ではない。


何もしなくても依頼を受けた事にもなるし半分だが収入も入ってくる。ギルドへの信用も出来るし失敗しないならユークに迷惑をかける事も無いと、ベンは考えて男の相談を受けることにしたのだ。


早速今日から手伝ってくれると言うのでハチミツを取りに男達はダンジョンへ向かった。


ベン達は家を教えているので自宅で待つ事にしたのだった。


帰って来た男達から依頼品を受け取りギネスがギルドに持っていく間にベン達はユークから教わった事を男達に教えていた。


庭が無いので、口頭での指導だが男達は大いに興味深いと聞き入っていた。


ギネスから報酬を半分もらい男達はまた次も手伝うと言い残し帰って行ったのだ。


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