特訓
その夜
ガールズトークinベッド
㋹「もうお休みになられた?」
㋯「ええ」
㋷「やっぱりミーシャさんに抱きついてますね」
㋕「そうですね。」
㋯「だから言ったでしょ。寝る位置なんて関係無いのよ」
㋹「どうしてユーク様ってミーシャに抱きついて寝るんだろ?」
㋯「私の事を愛してるからに決まってるじゃない」
㋕「それだと私達は愛されて無いって事ですか?」
㋯「そうじゃ無いわ。この中の誰もが等しく愛されてるわ。」
㋹「それならどうしてミーシャだけ抱きつかれるのよ」
㋯「私が一番ご主人様に仕えて古いのよ。当然ご主人様が寄せる信頼も多くて当然でしょ」
㋷「それはそうですけど。なぜか納得行きません」
㋯「皆にも意識的には信頼もしてるし愛してもいるはずよ。でも私には無意識下でも安心して下さってるのだと思うの」
㋹「まだまだミーシャには敵わないってこと?」
㋯「そう言う問題でも無いと思うけどね」
㋕「明日旦那様に直接聞いてみましょうよ」
㋯「聞いても解らないと思うわよ。それに聞くのは良いけれど余りしつこくして、ご主人様を困らせない様にね」
㋕「解っていますわ。旦那様を困らせる様な事は致しません」
㋯「それなら良いの」
㋹「それも気になるけどあの幼馴染も気になるわね」
㋷「サラさんですか?」
㋹「違うわよ。サラさんは結婚してるじゃない。」
㋷「ソフィアちゃん?」
㋹「そう、あの子はユーク様を狙ってると見た!」
㋯「どうだって良いわよ」
㋹「あらミーシャは気にならないの?」
㋯「気にしても仕方ないでしょ。ご主人様が決めることよ」
㋹「それはそうだけど・・・」
㋷「ご主人様にその気は全く無い感じでしたけどね」
㋯「ソフィアちゃんはご主人様の事を好きなのは解るけれどね」
㋹「なんだ。やっぱり気にしてるじゃない」
㋯「気にしてませんよ。ご主人様を好きにならない理由が無いだけよ」
㋷「そうですよね。昔から知ってるのなら当然好意を抱いててもおかしく無いですよね」
㋯「そう言いう事よ」
㋕「今はっきりと解ったんですけど」
㋹「なにが?」
㋕「ミーシャさんと私達の違いですわ」
㋹「何、何?」
㋕「レミーさんもリオさんも勿論私もですけど旦那様に多少ですけど疑問とかがあったりしますよね?」
㋷「疑問?」
㋹「そんなの無いけど?」
㋕「言葉にするのが難しいんですけど。さっきのソフィアちゃんの事とかにしても、私達は少しでも気にしてますよね」
㋹「当然でしょ。新しいライバルの登場かも知れない訳だし」
㋕「そこなんですよ。ミーシャさんは全く気にしてないのですわ。少しの違いかも知れないのだけれど、この差はかなり大きのではないかしら」
㋷「確かにそうですね。ミーシャさんのご主人様への信頼に迷う事は全く感じられませんね」
㋯「何故迷うの?ご主人様は絶対の存在の筈よ。ご主人様の言葉の一つ一つが全てだもの迷う必要はないわ。彼女達や他の女性の事も同じよ。ご主人様が決める迄考える必要も無いもの」
㋹「そうか!言われてみれば確かにその通りね」
㋕「私達もミーシャさんと同じ様に考えられなければ本当の意味で旦那様の信頼は得られないと思いますわ」
㋷「そうかも知れないですね」
㋹「簡単には出来そうにないけどね」
㋕「そうでしょうか?」
㋹「そうよ。カーラなんて特に難しそうよね。」
㋕「私がですか?」
㋹「ええ、この前ミーシャが言ってたじゃ無い。衆人観衆の前でいきなり裸になれって言うやつもそうだけど、もしカーラにフルールの国民の前で同じ事を言われたら出来る覚悟有る?」
㋕「そ、それは恥ずかしいですね」
㋹「私も難しいと思うわ」
㋷「私はできそうな気がしますけど」
㋹「気がするだけでしょ」
㋷「そうかも知れませんね」
㋹「でもミーシャはやると断言してたもの」
㋯「出来ませんか?ご主人様の視線以外全く気になりませんけど」
㋹「ほらね。そこからして違うもの」
㋯「私にしたらどうして出来無いのかが解らないわ。ご主人様だけ居て下されば良いと常々言ってるのは貴女達も同じでしょ。他の人達なんて関係無いもの」
㋕「どうやればそこまで自分を無くせるのかしら」
㋯「なくす必要なんて無いわ。だって私達はご主人様の物なのよ。足の先から頭の頂辺までがご主人様の持ち物なのよ。ご主人様の命令に考える余地なんて無いの。ご主人様がお望みならその通りにするのが私に与えられた義務だもの。ご主人様はそんな物にまで人として扱って下さるから勘違いしてるのかも知れないけれど、奴隷なんて本来はそう言うものよ」
㋷「そうですね。奴隷と言えばそう言うものだと教育されましたね。」
㋯「そうよ。レミーもカーラもそう言う教育をされて無いから解らないだけだわ」
㋹「でもね。確かにユーク様の奴隷だけど今は王妃で、妻でも有るのよ。何時までも奴隷の考えはおかしいと思うわ」
㋯「そうかしら、一度ご主人様に捧げたものは一生ご主人様のものでは無いかしら。ご主人様が放棄なされば別だけど王妃だろうが妻だろうがそんなの関係無いと思うのだけど」
㋕「ミーシャさんの言う事が最もだとは思いますが。立場というものも理解しないとご主人様に余計にご迷惑が掛かるかも知れませんわよ」
㋯「私達が勝手にやるからご主人様の迷惑になるのであって、ご主人様の仰る通りにやってればご主人様の迷惑にはならないと思うわよ」
㋷「そうですよね。ご主人様が決めた事になるんですよね」
㋯「ええ、だから私達が勝手に決める事はレミーの言う妻の立場として決められる事だけでいいの、それ以外はご主人様に尋ねるか言われるままにしたがえば良いだけよ」
㋹「まずは私達の意識改革が大事って事よね」
㋯「無理にかえる必要も無いと思うけれどね」
㋷「でも変えないとこのままって事ですよね」
㋯「そうね現状に不満がないのならこのままでも良いと思うわよ」
㋹「それだとミーシャばかりが抱き着かれて寝る事になるじゃない」
㋕「そうですよ。それはズルイです」
㋯「仕方ないわよ。でもご主人様って暖かくて優しく抱き締めて下さるの。優しくてとても幸せ」
㋷㋹㋕「・・・・・・」
㋯「そろそろ休みましょ。明日からサラさん達の特訓も始まるみたいだし」
㋹「なんか無性に悔しいのは私だけ?」
㋕「レミーさん私も同じ気持ちですわ」
㋷「私もです」
㋯「さあ、ねるわよ。お休みなさい」
㋷㋹㋕「・・・・・お休み・・・・」
翌朝の朝食事にユークは今日の予定を話し出した。
「カーラとレミーはいつも通りの業務をして貰うから良いとして、クララにはアポロの代わりにピエールと一緒に鉱山の監視をしてて欲しい」
「アポロに何か手伝わすのですか?」
クララが聞いてきたので簡単に説明して納得してもらった。
「ミーシャとリオは装備を付けて僕と一緒にサラさん達の練習相手をしてもらうから」
「「解りました」」
「サラさん達はこの後装備を付けて練兵場に行ってて下さい。場所はエマに案内させます」
ユークはエマの方をちらっとみて頷いたのを確認してから話を続けた。
「昼食は練兵場で摂るからその用意もエマに任せる」
「畏まりました」
全ての話が終わり朝食を済ませて一度私室に戻る。
例え誰が来ようとどの様な用事が有ろうとも私室での一服は変わらない。
ミーシャの給仕で紅茶を淹れて貰い一息ついた。
「ミーシャ達は木剣で良いよね。」
「はい、構いません」
「サラ達には刃引きした鋼鉄の武器(訓練用)を貸してあげて」
「真剣でも宜しいのでは?」
「怪我の心配で言ってる訳では無いよ。あの人達は基本的に力が足りないから鋼鉄の武器は重量が有るからね」
「そう言う理由ですか。解りました。リオお願いしますね。」
「はい、それは良いのですがご主人様の武器はどう致しましょう」
「僕は要らないよ。無手で良いし。必要ならミーシャの木剣を借りるから」
「解りました。」
「休憩が終わったらアポロの所にクララと行ってアポロを連れて帰ってくるからそれまでは待機しててくれる?」
ユークは言い終わりお茶を一飲みにして立ち上がった。
ユークが立ち上がったのを確認してエマはサラ達を案内する為に客室に向かい。ミーシャ達も装備をつけるために別室に移動した。
ユークは待たせてあったクララと合流する。
「クララお待たせ」
「大丈夫です。ピエールと遊んでいましたから待つのも楽しいです。」
「ピエールも待たせたね。早速行こうか!」
「はい」
ユークはクララと一緒にピエールに乗り空に飛び立った。
「ユーク様、行きはワープを使わずにゆっくり行くのはダメですか?」
「別に構わないけど、どうして?」
「だって、2人っきりでデート何て久しぶりですもの。私もユーク様と2人きりの時間が欲しいです」
「そうだね最近クララとお出かけって無かったね。それじゃあゆっくり空の散歩を楽しもうか」
ピエールに高度を上げて速度を落とすように指示してユークとクララはピエールの上で寄り添いキスを交わしながら空の散歩を楽しんだ。
アポロの所についたのは通常より30分程遅れた頃だった。
鉱山で働く鉱夫も今や犯罪者は少ない。アポロが管理している鉱山には一般の鉱夫しか居ないので騎士隊も派遣していないのだ。
働く鉱夫にユークは『御苦労様』と、声を掛けて近くに居るはずのアポロを呼び出す。
(アポロ!)
呼ばれたのが解ったと言うよりもユークが近くに来たのが解ったので寄って来たと言う方が正解だろう直ぐに姿を表した。
「ぐお~~」
「アポロ今日は少し練習に付き合って欲しいから城に戻るよ」
「ぐお~~」
言ってる意味を理解してるのかは不明だがアポロは嬉しそうにユークに寄り添う。
「クララとピエールには迷惑掛けるけど今日一日だけ頼んだよ。」
「はい。その代わり今日は一緒に寝ても良いですか?」
「うん構わないよ。ミーシャにも伝えておくから」
「有難う御座います」
クララの一緒に寝ると言う事はそう言う事だが一々考える必要も無い。
「じゃあ城に戻ろうか」
ユークはピエールに触れからワープで練兵場に戻った。
練兵場には既に全員の姿が有った。
「お待たせ」
「ご主人様少し遅かったと思いますが、クララと何を為さっていたのでしょう」
「少しゆっくり散歩したいって言うから、久しぶりだしゆっくり鉱山に行ったから遅くなった。」
「そうですか、私も寂しかったです。」
ミーシャは少し不貞腐れてユークに寄り添った。
「まずは昨日の約束から片付けようか。ソフィアおいで」
ユークはソフィアを呼び寄せてウィンのところに行きウィンにソフィアを乗せる様に指示した。
「ウィン。ソフィアは僕の大事な友達なんだ。今日だけで良いから少し乗せてくれないかな」
「く~~~」
ウィンは長い首を大きく縦に振ってユーク首を近づけた。
「有難うウィン。ソフィアは余りウィンに命令はしないでね。危害はないだろうけど危険だから」
「うん」
ユークはソフィアを抱えてウィンに乗せてから『後は任せる』と、ウィンに言ってから飛び降りサラ達に近づいていった。
「まずは皆さんの役割を教えてください。」
「私達は皆近接です。」
サラの言葉にホリーが『私は魔法が得意です』と答えた。
「了解です。近接3人と支援が1人ですね。それとソフィアはどうなんでしょう?」
ユークの問かけにサラが答えた。
「近接がメインだと聞きました」
「そうですか。まず第一にホリーさんが入ったから良いけれどバランスが悪すぎます。本来なら近接の人と支援の人は半々が理想です。通常の依頼なら問題は有りませんが、ダンジョン等の狭い場所で近接が4人も居たってまともに戦えません。せめてもう一人支援に回って貰いましょう」
ユークはホリー以外の魔法適正を聞いてみた。
ホリーは3系統(火・土・風)しか持っておらずまだ単発だけだった。
べンやサラは2系統、辛うじてエルフのギネスも3系統の魔法を持っていた。
系統は水と火と風なのだが水が増えるだけでも意味は有るだろうとギネスに支援を任せる事にした。
生活魔法も全員2までと本当に頼り無い物しか無かった。
「怪我の治療の為にも最低2人は生活魔法4までは早急に覚えて下さい。覚える人は現時点で魔法力の高い人では無く体力と魔力の比率で少しでも魔力が高い人が良いです。」
「言われる事は解りますが、生活魔法だけでもかなりの資金が必要で簡単には・・・」
「それは解ります。ですが僕が何とかしようとも考えていません。確かに生活魔法位なら幾らでも差し上げることは可能ですが、それではあなた方の為に成りません。ですがギネスさんを支援に回したのは僕ですから魔法士の装備だけはこちらで用意します」
ユークはリオに視線を投げてリオも当然の様に受け止め小屋(練兵場)を出ていった。
「ソフィアの装備もまだまだですが最低限の装備は幼馴染の成人祝いと言う事で僕からプレゼントしますから安心して下さい。」
今度はミーシャに視線を送るとミーシャは頷きマジックポーチをユークに差し出した。
「後で良いよ」と言うユークの言葉にミーシャは差し出したポーチを元の様に襷掛けにして一歩下がった。
「それから特訓の方法ですが全体で行う特訓が2種類と個別の特訓、これは武器と魔法に別れて行うのが1種類です。」
「「はい」」
「それでは、まずは第一段階と言う事で、皆さんの威圧力への抵抗力を鍛えます。」
「威圧力への抵抗力ですか?」
ベンが聞きなれない言葉に反応した。
「はい、まず格上の魔物以外でもそうですが、魔物には威圧する力が備わってます。その力に押されて本来の実力が出せなくなるのが普通です。ですからその力に抵抗できる力を付けて貰います」
「簡単に抵抗力が付くものなのですか?」
「簡単に身に付いたら誰も苦労はしませんよ。でも抵抗力は慣れの問題ですから難しくは有りません。逆に相手を威圧する力は自身の力量に由るものなので実力をつけるしか方法が有りません。」
ユークはミーシャに殺意を持って威圧する様に指示した。
ミーシャがベンに殺意を向ける。
一瞬でベンの体に寒気が走り体が動かせなくなった。
「もういいよ」
ユークの言葉にミーシャは普段通りに戻った。
途端にベンは威圧感から開放されて大きく息を吸った。
「解りましたか。これが威圧感です。」
「ミーシャ様も凄いとはお聞きしてましたがこれほどとは思いませんでした。」
ベンの言葉にミーシャはクスッと笑った。
「私等まだまだですよ。ベンさん一人を威圧するのが精一杯ですがご主人様ならこの場の全員を止める程の威圧感をお持ちですから」
「本当ですか」
「ええ、ご主人様!」
ユークはミーシャの言葉の意味を察して意見が嘘では無いと証明する為に半分程の力でミーシャとウィン・ソフィア以外に威圧感を込めた。
一瞬でその場に居たミーシャ以外の全員とアポロが固まった。
直ぐに解除したから問題は無かったが続けていればそれだけでも体調に異変が生じる程の威圧感だった。
「アポロも驚かせてごめんね」
ユークはアポロに言葉を投げかけてからベン達に向き直った。
「お解り頂けましたか。もっと解り易くする為に今度はミーシャとベンさんに同じ威圧を向けます。動いてみてください」
ユークはミーシャとベンに向けて本当に軽く威圧した。
ミーシャは余裕で動いているのだがベンは膝を付いて全く動けなかった。
「こうすると解り易いでしょう。但し僕やミーシャの威圧力では質が少し違うのです。本来の敵意が全く無いですからね。そこでアポロに常に威圧をしていて貰います。」
「それで慣れる訓練になるんですね」
ようやく意味が解ったのかベン達は冷や汗を流して頭を下げた。
「ソフィアにも当然参加させますからそろそろ呼び戻しましょう」
ユークはウィンに声をかけた。
「ウィン有難う、戻って来て!」
ユークに呼ばれてウィンは直ぐに近づいてきた。
「ソフィアも満足出来た?」
「うん」
「それじゃあソフィアにも訓練に参加して貰うね」
「は、はい」
「細かい説明はサラお姉ちゃんに聞いてくれれば良いから。」
そう告げるとソフィアはサラの元へ走って行った。
「ウィンも有難うゆっくり休んでね」
ユークはウィンの額を優しく撫でた後ミーシャの側に歩いて行った。
ミーシャはユークに視線を投げてユークが頷いたのを確認してから話し掛けた。
「ソフィアちゃん、遅くなったけれど成人おめでとう。これはご主人様からのお祝いよ。受け取って貰えるかしら。」
そう言ってマジックポーチから竜皮の装備一式をソフィアに手渡した。
「それから武器は片手で良いのかしら?」
「はい」
ソフィアの返事を聞いてエストックとレイピアを取り出してソフィアの目の前に並べた。
「手にとってどちらが使い易いか試してみて」
装備も武器もミーシャによって綺麗に手入れされていて新品と同じ光沢だった。
ソフィアは少し重いがエストックを選んだのでそのままプレゼントした。
「これって、竜皮ですか?」
ベンが聞いて来たのでミーシャは頷いた。
「俺の装備より良いじゃないか」
当然だが、駆け出しの冒険者の装備にしては上等過ぎる品物だ。
話してる間にリオも魔法士の装備を持って帰って来ていた。
竜皮のセットに魔力が上がるティアラだ。
ギネスにティアラは無理が有る(見た目に)のでホリーの頭装備と交換してもらった。
杖は物理攻撃時に体力回復の効果が有る【回復の杖】をプレゼントした。
「今二人に渡した装備だけでもかなり戦力が上がると思いますが魔物と戦う場合は装備の戦力は考慮しないことが大前提です。あくまでも実力を考えないと大怪我につながります。」
ユークはレミーの例を考えて言葉を繋いだ。
「それでは魔法士はリオに、近接は僕とミーシャが相手しますので威圧感の中での模擬戦を繰り返しましょう」
ユークは簡単に説明だけしてアポロに近寄り威圧を掛けるように指示した。
「アポロ。少し離れたところから僕達を威圧してくれる?」
「ぐぉ~~」
アポロは一鳴きしてからゆっくりと歩いて練兵場の隅に移動して、ユーク達が見渡せる位置で振り返り敵意を持って威圧して来た。
この訓練はコンラットの兵士には日頃から行っている訓練なのでアポロやウィンも慣れたものだ。
どうしてウィンに頼まなかったかと言うとウィンにはこの後夜勤の任務が有るから休ませたかったのだ。
ピエールでも良かったのだがピエールの威圧感は抑えてもアポロ達よりも強力でベン達なら全く動けなくなると解っているからだ。
重力がのしかかる様な威圧感は流石Sランクの魔物と言えるだろう。
500m近く離れて居てこの威圧感だとベンは背筋を凍らせるしか無かった。




