企画
ユークは今、セルトで開かれていた4カ国の会議に出席していた。
「一つ提案が有るのですが?」
各国の首脳達に自身が考えていた事を話しだした。
「コンラットで戦技大会を開こうと考えているのですが、各国の皆様に協賛をお願いしたいのですが」
「それは各国の冒険者や腕自慢に参加を促して欲しいと言うことかな?」
ユークの言葉にマホガリアのブライアン聖王が聞き返す。
「はい、世界には騎士隊の方の他にも力のある方が埋もれている可能性が高いのです。その方達を日の目に出して上げたいのです。」
「ほう、それは面白いのう。我が国にも有能な騎士が大勢居るらかのうセルトは全面的に強力しよう」
ヴィンラント王が賛同してくれた。
続いてフルールやマホガリアも賛成してくれたが、何か賞金なり旨みが必要だろうと言われたのだ。
しかしユークはそれも考えていた。
「はい、賞金も出しますし副賞も考えています。」
「しかしユーク殿が出場なさると優勝者は決まりですよ」
マホガリアのガストン宰相が意見を述べた。
「僕は出ませんし、階級別にするつもりです。」
「階級別ですか」
「はいF~Aと無差別クラスで行いたいと思います。」
「各階級は解るが、無差別とは?」
「はい、全員がギルドに申請してる訳では有りませんからランクを持ってない人もいるでしょう。覚醒すらしてないなら勝てないでしょうが、BランクでもAランクと戦う機会が有ってもいいと思うのです。そのための無差別クラスです」
「面白いな、考えてる副賞とは?」
「そうですね、僕と模擬戦出来るのと、希望するなら各国の騎士隊に採用と言うのは如何でしょう。」
「成る程、各国の軍事力の強化も狙えるということか?」
「はい!しかしそれだとコンラットに人が集まる可能性も高くなるでしょう。ですから騎士に登用するのは表向きは優勝者のみとして、後は有能な人をスカウトすると言う形にすればいいと思うのです。コンラットはスカウトは一切しませんから各国で良い人を見つけて頂ければと思ってます。」
「ほんとにユーク殿の所はスカウトはしないのか?」
「はいコンラットはドラゴン部隊のおかげで軍事力は安定してます。ですから他の国にももっと軍事力を上げて頂いて釣り合いが取れる方がいいと思いました。賞金も我が国で用意します。お願い出来無いでしょうか?」
首脳達は全員一致でユークの話に賛成してくれたのだ。
ユークは魔族の転移結界が開いた時の事を考えて各国の守備力を上げようと考えたのだ。
画して戦技大会の開催が決定したのであった。
※6月1日・2日・3日コンラット戦技大会開催
詳細
F~Aランクの各ランク戦の他、無差別ランク戦の7階級戦
賞
優勝
100万G
副賞
Sランクのユーク殿との模擬戦及び好きな国の騎士団採用(A・B・無の優勝者)
準優勝
20万G
資格
参加費無料
腕輪の確認あり
男女年齢不問
場所
コンラット国王城練兵場
前日と当日の宿泊費も清算可
と、言う張り紙が各国のギルドや街中に張り出された。
ユーク達は、コンラットに戻り代表者の選考をしていた。
出来れば各階級制覇して、騎士隊への希望者は0にしたいのだ。
何故ならこれは他の3国に良い人材を見つけて貰う為のものでコンラットには必要無いからだ。
実際に各階級の制覇も今のコンラットの騎士なら問題は無いのだがAランクの騎士が居ないのが問題なのだ。
ミーシャとリオが出れば優勝は硬いと解っているが、もし怪我でもすればと考えると了承できないのだった。
「やはり私とリオが参加します。」
「そうですね。私とミーシャさんなら1,2位狙えると思います。」
「しかし同じAランク同士だと油断もできないし怪我でもしたら・・・」
ユークの心配をよそにミーシャが答える。
「ご主人様の妻としてもパーティーとしても死んでも勝ちます。」
「死なれたら困るんだけど・・・」
「ただの比喩です。絶対に負けないと言う意味です。」
黙って聞いていたセドリックが『宜しいのでは?』と話に入ってきた。
「これは私の予想ですがミーシャ様はAランクでも特に格上だと思うのです。ユーク様の動きを一番近くでずっと見てきた訳ですし」
「そうです。ご主人様の側には私が居る様に私の側には何時でもご主人様が居て下さるのです。負ける訳が有りません。」
仕方無くユークはミーシャとリオの参加を認めた。
Bランクにはドロシーとユージンが参加する。
他の階級にも3名づつ参加させる事になったのだ。
各国からの参加希望者も続々と声を上げていた。
あのフレイザーもAランクに参加を希望していた。
前日最終締め切りの集計の結果、Aランクは8人、Bランクは15人 Cランクは50人D~Fランクは各100人と予想以上の人数が参加となったのだった。
AとBランクはそのままで良いのだがC~は人数が多いので、予選会を行うことに決定した。
明日は大会だからと早めに寝る事になった。
勝てばたっぷり頑張ると約束はさせられたが喜んで頷くユークだった。
ガールズトークinベッド
㋹「明日からはお祭りね」
㋷「私は少し緊張yしてます。」
㋯「私は何時も通り頑張るだけよ」
㋕「Aランクの決勝にミーシャさんとリオさんが残ったらどうするのですか?」
㋹「それはガチでやるんでしょ?」
㋕「それだと旦那様が心配なさるのでは?」
㋷「決勝まで残れたらミーシャさんの勝ちで良いです。どうせ勝てませんから」
㋯「あら、やってみないと解りませんよ。体力は私の方が高いですけど魔力はリオの方が高いですもの」
㋷「真剣勝負ですか?」
㋯「ええ、勝てばご主人様とも手合わせして頂けるのよ、楽しみだわ」
㋷「ご主人様と手合わせするのが楽しいですか?絶対に勝てないですよ」
㋯「勿論解ってますよ。だけどご主人様に真剣に手合わせして頂ける機会なんて絶対無いもの。」
㋹「そうね。ユーク様は私達に本気なんて出さないものね」
㋕「ミーシャさんと旦那様の手合わせって見てみたいです。」
㋯「カーラの期待に応えられるように頑張りますよ」
㋷「お手柔らかにお願いします」
㋹「あら、リオが勝っても良いのよ。ユーク様も惚れ直すかも知れないわよ」
㋷「本当ですか!ご主人様が私を1番に見て下さるのですね」
㋯「1番なんて言ってないでしょ!惚れ直すと言うのはそう言う意味では有りませんからね」
㋹「あはは、どちらにせよ勝たないと意味ないもんね2人とも頑張ってね、応援は私達に任せて。」
㋕「そうですね、応援だけは絶対に負けませんわ」
㋯「あら大会も負けないわよ」
㋹「疲れを残すといけないからもう寝ましょ」
㋯「そうね、おやすみなさい」
㋷㋹㋕「おやすみ~」




