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神様の棄児  作者: ryo-KK
3章 日常
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クララ

時間は少し遡る。


「ユーリア様、只今戻りました」


ユークに会い剣を渡しガーゴイルを説得して、魔界に送り返して戻ってきたのだ。


「地上界に降りていた魔物は、ガーゴイルでしたが説得して魔界に戻りました。」


「そんな事はど~でもいいわよぉ~~」


下手をすると地上界は大打撃を受ける問題も、そんな事と軽く流すユーリアにかける言葉も見つからない。


アポリウスはこれ以上何を言っても無駄だと話を切り替えた。


「お子様は元気でお過ごしでしたよ」


「さすがアポちゃん、見つけたのね~~」


目を爛々と輝かせて、ここ100年で見た事も無い程真剣に聞いて来た。


「はい、名前はユーク、16歳、ユーリア様と同じく金髪でグリーンの瞳の青年に育っておいででした。」


「顔、顔は男前??」


「そうですね、美男子でしたね。それに美女を連れてました。」


美女という言葉に反応する。


「美女って?もしかして結婚してるの?」


何時もの間延びした口調が消えていた。


「それは伺ってませんが、大事な女性だと仰ってました。」


「ふ~~ん、まぁいいわ~それよりも、私の事は話したの~~」


「はい、本人が知りたいと申しましたので、お話いたしました。」


「ユークは何か言ってた~?」


「特に何も言ってませんが、ユーリア様に伝言を預かってます。」


ユーリアはアポリウスからユークの伝言を聞いて涙を浮かべていた。


報告を聞き終わりユーリアはアポリウスを下がらせた。


ユーリアはアポリウスに内緒で、ある作戦の準備を少しづつ進めるのであった。



その頃魔界では、ハーデスがガーゴイルから地上の情報を聞き出していたのだが、直ぐにダンジョンに篭ったガーゴイルからは何も得られ無かった。


(やはり自分で行くしかないか)


ハーデスもヨルムの目を盗みとある作戦の準備に取り掛かるのだった。





話は地上界に戻る。


時間はカーラがユーク家の一員になって1週間が過ぎていた。


毎朝の儀式や夜のお務めにも慣れて来た頃、ミーシャ達は3階のクローゼット部屋を片付けていた。


ミーシャ達3美女の服は1部屋でも余ってるのだが、カーラは流石に王女だったと言える程衣装持ちだった。


馬車1台丸々が洋服だったのだ。


クローゼット部屋は空いてるから構わないのだがミーシャ達と差が有りすぎるのだった。


カーラの話しだと袖を通してない物が大半だと言う事で、着れる物が有るなら皆で分けようとクローゼット部屋でファッションショーが開催されていた。


各パーツのサイズが違うので誰にでも合うと言う事は無いのだが、結構融通も効くらしくスカートの丈が多少上下する位で着られる服も多いみたいだった。


何度も着替えてはユークに見せに来るのだが、同じ部屋に居るので全部丸見えなのだ。


しかし、どの服もそれぞれ良く似合っていた。


カーラは家事をする為にと王宮の侍女服も持参して来ていたのだ。


ミーシャ達のよりも生地も良くて肌触りの良いものだった。


差が出るといけないと言う事で、服屋を呼び出し同じ物をミーシャ達3美女分を作って貰う事にした。 


カーラの分はミーシャ達が持っていた物と同じ物を頼んだ。


たまたまクララも遊びに来ていて欲しいと言うので、面倒だと考えてクララとエルダの分も頼む事にした。



午後からは依頼が入っている。


依頼はセルト王家からで、セルト火山に火竜が出没してるから討伐して欲しいと言う依頼だ。


黒耀剣の試し切りもしたかったので受けたのだ。


元々セルト火山には火竜の巣が有ったのだが、数年前にガスコット達数人で壊滅させていたので姿を見なくなっていた。


ここ最近姿を確認する様に成ったのは巣が出来たからでは無いかと懸念したからユークに依頼が来たのだった。


巣が有れば破壊もして欲しいと言う事だった。


用意を済ませてミーシャとリオをお供に、セルト火山にワープしようとした所でクララが入って来た。


クララは腰に木の枝を差して、頭にお鍋をかぶり、手には鍋の蓋を持っていたのだった。


「クララ、今から依頼に出かけるから帰ってきたら遊ぼうね」


ユークはクララが遊びに来たと思っていたのだが、そうでは無かった。


「クララもユークちゃまとわるもにょたおちゅの~」


依頼に同行するつもりなのだ。


困ったユークはクララを説得するのだが、ユークのジャケットをしっかり握り離してくれない。


レミーにアベルさんかエルダさんを呼んで来て貰う。


レミーが連れて来たのはエルダだった。


事情を話しクララを説得して貰うが、クララはユークの膝に抱きついて来て余計に離れなく成った。


危険でユーク達も迷惑するからとエルダは説得を続けるが全く効果は無かった。


ミーシャ達も説得は続けているのだがこちらも全く効果が無い。


「クララ、今日の依頼は危険だから連れて行くとクララが大怪我をするかも知れない。僕はクララに怪我なんてして欲しく無い。だから次の依頼に連れて行くから今日は我慢してお留守番していてくれないかな」


ユークの説得にもクララは首を横に振るのだ。


「ユークちゃまといきゅの~」


先に折れたのはエルダだった。


「ユーク様、連れて行って貰えませんか?」


「え、エルダさん!」


エルダも危険な事は説明した。 邪魔に成るからとも言ったのだ。


しかしクララの頑固さも親だからこそ知ってるのだ。


「クララ、本当はお母さんも反対だけど、ユーク様やミーシャちゃん達の言う事を絶対に聞くなら、お母さんもユーク様にお願いして上げる。言う事をちゃんと聞ける?」


「うん!ユークちゃまとミーちゃんとリーちゃんの言う事をちゃんとききゅ」


「ユーク様、クララがもし言う事を聞かなかったら見捨てて下さって構いません。連れて行って下さいませんか」


見捨てる事など出来ないが、そこまでエルダが言うならと了承した。


ミーシャとリオにクララを最優先で守る様に告げてクララの装備を交換する。


レミーが使っていた装備をクララに着せて木の枝の替りにダガーを持たせた。



気を取り直してセルト火山の中腹にワープした。


「クララ、ここからは絶対指示に従って貰うよ」


少し強く言い聞かせた。


「うん、やくちょくちたもん」


ミーシャ達にもクララを守る様にもう一度言い探索のスキルを発動した。


火竜は火口付近に居るみたいだ。



火口まではおよそ1時間位だろうと思われる。


5分程歩いた時にクララが『あっち』と火口の方向を指差した。


「クララ解るの?」


驚いたミーシャが訪ねた。


「うん、あっちから怖い感じがちゅるの」


ミーシャはユークに確認してきた。


合ってる事を言うとリオも驚いていた。


後で、解った事だが兎種の獣族は非力な自身を守るために危険な気配には敏感なのだそうだ。


ユークは例外としても、探知能力だけならBランクのミーシャを超えている事になる。


火竜に意識を向けつつ河口に近づいていく。


河口まで100m程となった所でミーシャ達には待機して貰い、ユーク1人で火口に近づき覗き込んだ。


火竜が2匹と卵が見えた。


突撃するか思案していた時にユークは違う気配に気がついた。


だがそれより先に気づいたのがクララだった。


クララはミーシャに手を握られていたのだが、いち早くミーシャに話しかけていた。


「ミーちゃん、うちろから、だりぇかくりゅ」


ミーシャは直ぐ様反応して振り返った。


「ユージン様、どうしてこちらに」


ユークも火口から一度離れてミーシャ達の側に戻った。


この場所での会話は危険だと少し戻った所で話をした。


ユージンの話しだと火竜が複数目撃されてるので、ユークの手伝いと依頼の終了確認を兼ねて参集したらしいのだ。


本音はユークの力の確認が第一なのだが・・・


ユークにしてもユージンには何度も戦う姿を見せてるので警戒心すらなかった。


ユージンにもクララの護衛を頼むことにした。


リオとユージンの意見では死火山なので多少破壊しても構わないと言う事だ。


確かに魔法1擊で終わらせる事も可能だ。震地等の<神がかり>の魔法を放り込めば瞬時に終わる。


しかし今日はユーリアから送られた黒耀剣の試し切りが最優先だ。


先程の位置まで進み皆に待機を指示する。


腰から黒耀剣を抜き放った。


「す、凄い剣だな。 名は有るのか」


ユージンは一目見て剣の持つ怪しい力を感じ取ったのかユークに聞いて来た。


「黒耀剣と言う剣です。母から頂きました。」


見聞きした事も無いがそこは深く聞かなかった。


ユークは静かに火口に近づき一気に威圧感を開放する。


100m近く離れているユージン達にもはっきりと解る威圧感だが、クララを見ても解る様に味方には優しく守られる感じの圧迫感だった。


しかし火竜には最大の恐怖でしか無かった。


ユークに気づき1匹が向かって来るユークはブレスを警戒して火竜の喉元にフリーズを掛けた。


呼吸まで止められユークの目前に落下する。


もう1匹は卵を守っているがユークの方にブレスを吐く準備をしているみたいだった。


直ぐ様落ちた火竜に駆け寄り黒耀剣を振るった。


本当に軽く、クララの頭を撫でる位の力で振るったのだが、黒耀剣は嘘の様に素早く火竜を両断してしまった。


(す、凄い、刃零れすらしていない)


と言うよりも全く手応えが感じられない位にスパッと切れたのだ。


残った火竜は、卵からユークを引き離そうとしたのか飛び上がり、ミーシャ達の方に向かおうと火口から出て行く。


剣の感触の余韻に浸って少し油断したのだ。


ユークは慌ててミーシャの元に駆け寄り向かって来る火竜に先程と同じくフリーズを掛ける。


先程と同様に目前で落下した。


ユークは火竜に駆け寄り全く同じ要領で火竜を切断する。


目の前ではっきりと見せられたユージンは声も出なかった。


初めて見るのはクララも同じだが魔物を討伐する事自体が初めてなので凄い事だとすら感じていない。


むしろユークの素早さや守りに戻ってきた優しさの方に気が向いていた。


ミーシャとリオは当然とばかりに全く気にしていない。


ドロップアイテムは火竜の肉だった。


最初に倒した所に5人で向かうと火の結晶が落ちていた。


結晶もミーシャに渡し卵の始末に向かう。


「この卵って孵したら飼う事って出来ないのかな?」


ユークの発言にクララ以外が唖然とした。


クララはペットが出来ると喜んでいた。


「ご主人様それは危険だと思います。」


「そう?」


「もし暴れたら止められるのはご主人様だけですよ!ご主人様の留守中に暴れたらどれだけの被害が出るか想像も出来ません」


「なんて言ったっけ、刷り込み?って出来ないのかな?」


ユークの言葉にユージンが答える。


「もし出来るのなら凄い戦力だとは思うが、王都内に住めなくなるぞ」


「どうしてですか?」


「火竜なんてSランクの魔物が居たら周りが怖がるだろう」


確かに言う事も解るので今回は諦めて叩き壊した。


ユークはこの事を切っ掛けにセルト領外に屋敷を建てる事を真剣に考えるのであった。


その話は数年後に実現する事になるのだが別の話なので割愛する。


ユージンとはここで別れユーク達は屋敷にワープした。


ユージンも一緒に転移すると、おかしく思われる可能性が有るからだ。


クララを連れて転移した事でもバレそうだが臨時でパーティーに入れたと説明できるので気にしない事にする。


屋敷にはクララを心配してかアベルとエルダの姿もあった。


クララの元気な姿を見てホッとしたのかアベルはその場に尻を付いた。


エルダはクララに駆け寄り抱きしめて、無事で良かったと涙を浮かべユークに礼を言った来た。


「クララは凄く優秀でしたよ、ミーシャ達よりも察知する能力も高くて助かりました」


クララは笑顔で自慢げに聞いて来た。


「ユークちゃまのお役にたてた?」


「うん、ありがとうクララは十分役に立ってたよ」


「またちゅれていってくれりゅ」


また行きたいと言うクララに『もっと安全な依頼なら良いよ』と約束してアベル一家は離れに戻った。




ファミーリートーク inアベル一家


㋐「クララ、怖くなかったか?」


㋗「うん、ミーちゃんがじゅっとてをちゅないでくりぇてたの」


㋓「そうミーシャちゃんにもお礼を言わないといけないわね」


㋐「そうだな、しかしユーク様は凄いな、クララみたいな子供を連れて行ってるのに何事も無く帰って来れるなんてな」


㋗「ユークちゃま、ちゅごくはやいの、風さんみちゃいだった」


㋐「依頼は火竜って言ってただろ」


㋓「そう聞いてたわ」


㋐「火竜をクララを連れて無傷で倒すなんて、元冒険者の俺からしたら信じられない事だよ」


㋓「でも事実でしょ、クララも見たのよね」


㋗「うん、大きなまもにょをばんってはちって、ちゅぱーって切ったの」


㋓「バンって走っていって、スパッと切ったのね」


㋗「うん」


㋐「クララは冒険者になりたいのか?」


㋗「クララはユークちゃまのおよめちゃんになゆの」


㋓「そうね、クララはユーク様のお嫁さんに成るんだもんね」


㋗「うん」


㋐「確かにユーク様なら文句は言えんが・・・」


㋓「あら、もしかしてミーシャちゃん達の事を気にしてるの?」


㋗「ミーちゃんもだいちゅき」


㋐「ああ、ユーク様はオモテに成るからまだ女性が増えそうな気がするんだ。確かにミーシャさん達も良い娘達ばかりだが王女様迄出て来てはクララが相手にされるだろうか?」


㋓「そうね、カーラ様まで一緒に住まれるとは思って無かったけどユーク様なら仕方無いと思うわよ。それにクララの事はユーク様も気に入ってくれてると言ってらしたわ」


㋐「お前いつの間にそんな話を・・・」


㋓「この前、少しね。その時にユーク様に頼んでおいたのよ」


㋐「なんて?」


㋓「クララが成人して、ユーク様の事をまだ好きなら貰って欲しいってね」


㋐「お、お前、俺にも言わないで勝手に決めるなよ」


㋓「あら、成人したらクララの自由だわ。その時が来てからお願いしても遅いじゃない。ユーク様程の男性なんて私ですら見た事無いもの、早めに抑えておか無いと競争率高いしね」


㋐「ま~クララ次第か」


㋗「クララはユークちゃまのおよめちゃんになゆよ」




その頃ユーク家では、クララの話題で盛り上がっていた。



「クララちゃんもユーク様の事が好きなのね」


カーラの言葉にミーシャが答える。


「ご主人様に女性が集まるのは仕方ないわよ。ご主人様と接触してる時間が長い程離れなく成るもの」


「そうですね、ご主人様って知れば知る程好きに成ってしまいます。」


「解るわ、ユーク様ってそうよね、最初から目を引くから直ぐに近づきたくなって、近づいたら何処までも優しくて、誰よりも強くてって成ると女性が好きになるのは仕方ないわよ」


ミーシャに続いて、リオとレミーが答える。


近くにユークも居るのだが気にせずに話し続けていた。


「クララちゃんを入れると5人ね、第一夫人はミーシャでしょうけどそこからの序列ははっきりさせておかないといけないわね」


カーラの発言にミーシャは当たり前でしょと言い。リオは反論する。


レミーにすると第2婦人の座を狙えるチャンスだ。


リオにしてみれば自分が第2婦人から脱落するかも知れないと必死だった。


「ご主人様の女になった順番でしょ」


リオの必死の訴えにも2人は耳を貸さない。


「ミーシャ以外は知り合った順番で良いじゃない」


リオは一瞬頷きかけたが、はっとして考えた。


出会った順番ならレミーが1番なのだ。


「そうね、やっぱりユーク様に誰が一番お徳かで決めましょう」


「「お徳?」」


「ええ、私ならユーク様は時期国王の地位を得られるわよ」


カーラの言葉にレミーが反論する。


「あら、カーラはもう王女から外されたと思ってたけど違うの?もしまだ王位継承権を持ってるならユーク様を騙してる事になるわね!」


単に忘れていただけで、本当に継承権も剥奪されている。


「忘れていたわ・・・」


結果答えも出ないし話が纏まる訳も無かった。


誰が1番ユークを喜ばせるかとか伽が上手い順とか話が暴走して来た。


ユークは慌てて止めて順番なんて決めないと言うのだが、ミーシャが泣きそうな顔になった。


序列は大事だと皆に言われて現状のままと決定したのだった。


ユークはミーシャを大事にしていると言う事実に普通なら他の皆もヤキモチを焼く所だがミーシャの人柄や普段の行動から何も言えないのだ。


他の仲間もユークを優先してるのは言うまでも無いが、ミーシャのそれはレベルを超えていた。


相手が格上で有ろうともユークを守る為なら前に出てくるのだ、リオやレミーも流石にそこまでは出来なかった。


ユークが自身だけに秘密を話してくれてる事がユークへの愛を加速させていたのだ。


ハチャメチャ娘のレミーでさえミーシャの指定席や順番だけは侵害しないのだ。


レミーの事をそこまでは知らないカーラでさえ暗黙の了解とばかりにミーシャには敬意を払っていた。


ユーク的にはミーシャだけを贔屓している訳では無いが秘密の共有と言う強い絆が有る為に真っ先に声をかけるのも無意識の内にミーシャに成ってるのだった。




その夜ベッドで可愛がって貰いユークが寝静まった後にミーシャから重大な話しが有ると報告される。


㋹「大事な話って?」


㋯「今日の依頼の時の話なんだけど」


㋷「もしかして卵のことですか?」


㋕「卵?」


㋯「ええ、ご主人様が火竜の卵を見て育ててみたいと仰ったの」


㋹「ユーク様って本当に規格外ね」


㋕「そんな事出来るの?」


㋯「それは解らないわ、でもご主人様は本気で考えてらっしゃると思うのよ」


㋷「そんな感じでしたね」


㋹「それが何か問題なの?」


㋕「当たり前じゃない、火竜よ、パニックになるわ」


㋯「ええ、だから引越しも考えられるのよ」


㋹「別に引越しくらいなら良いじゃない」


㋯「事はそんなに簡単じゃ無いわよ、近くにSランクの魔物が住むのよ」


㋕「どこも認めるとは思えないわね」


㋷「ですね、何処の国でも自分の領地にSランクの魔物なんて居て欲しくないですから」


㋯「でもご主人様なら飼い慣らせそうな気もするのよね」


㋹「幾らユーク様でもそれは無理でしょう」


㋯「そこで、貴方達はどうするかが聞きたいの」


㋹「ミーシャはどうするのよ」


㋯「私は世界を敵にしてもご主人様について行くわよ」


㋹「そこまで大げさな話なの?」


㋕「そうですね、火竜ともなると考えられる事でしょう」


㋹「自分の命も掛けて国からも追われるかもって事よね」


㋯「そう言う事になるかもね」


㋷「私はご主人様に付いて行きますよ」


㋯「本当に良いのね、もし無理だと思うならご主人様にお願いして奴隷の契約も解除して貰うわよ」


㋷「いいえ、私もミーシャさんと同じくご主人様と居られるなら何処までもお供します」


㋯「レミーは?」


㋹「面白そうじゃない、ユーク様がそうするって決めたら付いて行くわよ」


㋕「私も国を捨てたのと同じだわ、ユーク様に迄捨てられたら生きていけないもの」


㋯「皆の意見は良く解ったわ、直ぐにどうなると言う事でも無いと思うけど私達の意思だけは統一しておきましょう」


㋷「そうですね」


㋹「ユーク様に聞いちゃえば良いんじゃないの?」


㋕「そうね、住む所も考えないといけなく成るし」


㋯「肝心の卵はもう無いのだから今は無駄よ」


㋹「そうか~でも住む場所なら探せるんじゃないの」


㋯「ご主人様がきっと何か考えて居らっしゃると思うから焦らせずに待ちましょ」



そう話し合って眠りについたのだ。

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