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神様の棄児  作者: ryo-KK
3章 日常
31/88

訪問

フレイザー達がユークの屋敷から出ていって、1ヶ月程が経っていた。


季節は3月の初旬、そんなに暑くは無いが夏真っ盛りの日の事だった。


いつもの様に3美女のキスで朝を迎えたのだが、門番のリーダー、ヒューゴの知らせで慌ただしくなるのだった。


権力の門から来客だと知らされたからだ。


来客の相手はセイとアルバ、言わずと知れたユークの両親であった。


知らせを受けて、慌てたのはユークだけだったのだが、来客がユークの両親だと知らされてミーシャ達も嫌われない様にと服を着替えたり、掃除を始めたりと大慌てになっていたのだった。


ユークが一人で、権力の門まで迎えに行く事にして、その間に落ち着く様にとミーシャ達には言っておいた。


突然の来訪に何か有ったのかとも考えたが理由に行き着く事はなかった。


「ユーク!久しぶり~元気にしてた!」


アルバに抱きつかれて、流石に気恥ずかしいが、懐かしくもあった。


「突然来るなんて、何かあったの?」


ユークの問いに2人は首を振って答えた。


「貴方がAランクになったと村長から知らされたからお祝いと、ユークのお嫁さん候補の視察に来たのよ」


門番に両親だといい、親族用の通行許可証を出して貰う。


Aランクに成り、伯爵待遇になったので、特別な許可証も簡単に申請出来る様に成ってるので、あっさりと発行して貰えた。


この通行証は、長期の滞在も可能な許可証だが永住は出来無い、永住を希望するなら申請して戸籍の確認も必要になるのだ。


「父さん達も元気そうで何よりです。」


実質1年と3ヶ月しか経ってないのだが、変わらない姿にユークも嬉しく思うのだった。



許可証を受け取り屋敷に向かう。


道中では、ユークの健康の事や、ランクの話ばかりで、ミーシャ達の事は聞かれなかった。


ヒューゴに両親だと紹介して、屋敷に入った。


「ようこそお越し下さいました。 私が、ご主人様の1番奴隷のミーシャと申します。お疲れでしょう、居間にお茶も用意しておきましたので、おくつろぎ下さい。」


玄関で、深くお辞儀をして、ミーシャが挨拶をして居間に案内する。


居間では、リオとレミーも深くお辞儀をして、挨拶をした。


「さすがユークね、可愛いお嬢さんばかり」


アルバの言葉にホッとする3美女だった。


1人用のソファーにセイとアルバはそれぞれ腰掛け、ミーシャの入れた紅茶に口をつけていた。


「ミーシャさんにリオさん、それにレミーさんだったわね」


アルバに名前を呼ばれて緊張した面持ちで返事をするミーシャ達。


「あら、そんなに畏まらなくても良いわよ」


少し苦笑いのミーシャ達にアルバがすくっと立ち上がり深々とお辞儀を返したのだった。


「ユークの世話をしてくれて有難う」


セイも立ち上がりお辞儀をした。


「お世話だなんてとんでもないです。私達の方こそお世話になってます」


ミーシャが慌てて言い、お辞儀を返した。


取り敢えずお辞儀合戦になる前に両親を座らせた。


ミーシャ達は、気を利かせて居間を出ようとしたのだが、アルバが普段通りにしてと言ったので、ユークはミーシャ達の分もお茶を淹れさせて、指定席に座るように指示した。


ユークに寄り添い座るミーシャとリオを見てアルバは嬉しそうに話を続けるのだった。


「ユークのお嫁さんの事も気になってたけど、心配なさそうね」


「よ、嫁ですか?」


紅茶を吹きこぼして、ユークは聞き返した。


ミーシャは、ユークの口をハンカチで拭いながらユークの肩にそっと手を触れた。


「早く孫の顔も見たいしね!」


とんでも発言にまた吹き出してしまった。


「か、母さん!」


してやったりと舌を出して、微笑むアルバだが、セイもそこらで止めておけとアルバを制した。


「どちらも冗談では無いけど、心配無さそうで安心したわ」


「心臓に悪い冗談はやめて下さい」


アルバはケラケラと笑いながらミーシャ達の方を見た。


「ミーシャちゃんとリオちゃんには子供は期待出来ないけど、レミーちゃんが居れば安心だし、ミーシャちゃんだってしっかりしてるし可愛いから本妻の勤めも大丈夫そうね」


「いきなり何を言ってるんですか」


とんでも発言に慌てるのはユークばかりで、3美女は、妄想してるのか、自分の世界に飛んでいったのだった。


「あら、ユークは他に好きな子がいるの?見た感じでは、ミーシャちゃん達が本命だと思ったんだけど」


「他になんて居ませんよ!、誰が好きかって聞かれれば間違いなくミーシャ達だと断言できますが、まだ結婚や子供なんて考えてませんから」


「相変わらずね~」


呆れとばかりにアルバはため息をついた。


「見たところミーシャちゃん達もユークの事は満更でも無いみたいだし、奴隷だったらやることはやってる訳でしょ」


「母さんに報告することですか!」


「聞かなくても解るわよ、ミーシャちゃんたちをあまり待たせるのも良くないと思うわよ」


「ミーシャ達と知り合ってまだ1年も経ってませんし。結婚の事も納得してもらってます。」


「そう、それなら良いけれど、ユークもAランクになったんだから、何時でも結婚できるのだから、早く孫の顔を見せてね」


アルバはそう言うとレミーにウインクをした。


レミーは大きく返事をかえして、ミーシャ達に睨まれていたのだった。


「あの、アルバ様、少し伺っても宜しいでしょうか?」


ミーシャが空気を変えようと話しかけた。


「名前では無くて、お母さんって言って欲しいわ、ミーシャちゃん」


「お。お母様!」


少し照れながらミーシャはアルバに質問をつづけた。


「お母様は、ご主人様。ユーク様が奴隷と一緒になるのに反対は為さらないのでしょうか?」


「それは、ユークが決めれば良い事だし、ミーシャちゃん達なら反対する理由もないわね」


「それはどうしてでしょう?」


「だって、ユークが幸せそうだからよ!」


人差し指を立てて、おどけて告げるアルバにミーシャ達3美女は、一気に緊張が溶けて、嬉しくなったのだった。


「でも凄い屋敷だな~、門番までいたし大した出世だ」


おもむろにしゃべりだしたセイに門番はユージンの計いだと説明し、屋敷はミーシャやリオたちを引き取る時に平民区では良い物件が無かった事など説明した。


アルバに数日滞在して欲しいとミーシャがお願いして、セイもアルバも快く了承してくれたので、ユーク達の隣の寝室を用意するようにリオとレミーに支持したのだった。


ミーシャは、アルバの希望で、夕飯の買い物に2人で出かけた。



ボーイズトーク IN 居間


㋝「しっかり頑張ってるようで、安心したよ」


㋴「うん、ミーシャ達のおかげで、何とかなってる」


㋝「しかし3人共凄く可愛いお嬢さんだな」


㋴「僕の自慢なんだ、いくら父さんでも譲らないからね」


㋝「あははは、そんな気は無いよ、父さんは母さんだけで十分幸せだからな」


㋴「相変わらず仲が良くて、安心したよ」


㋝「さっきの母さんの話じゃないが、彼女達の事、真剣に考えてるんだな?」


㋴「勿論、3人とは結婚もするつもりだし、一生掛かっても幸せにするから安心して欲しい」


㋝「お前がそこまで言うなら父さんは何も言わない、頑張るんだぞ」


㋴「有難う、父さん」



その頃買い物に向かったミーシャ達は・・・・・




ガールズトーク IN市場


㋐「ミーシャちゃん一つ聞いてもいい?」


㋯「はい、私にお答えできることなら」


㋐「ミーシャちゃんはユークの事が大好きでしょ?」


㋯「はい、大好きです」


㋐「あらあら、そこまではっきり答えるとは思ってなかったわ、でも冒険者としてでは無い様に思えるのだけど」


㋯「ご主人様は、冒険者としても素晴らしい方ですが、私はご主人様だから好きになったと思うのです。」


㋐「そう、それは内面ってことよね」


㋯「はい、とても優しくて、何時でも私達の事を考えて下さいます。ご主人様の事は私の一目惚れでした。リオやレミーも一目惚れだと言ってました。ですが顔も確かに素敵な方ですが内面に一目惚れしたのだと今では思うように成りました。」


㋐「そう、あなたの気持ちはよく解ったわ、さっきレミーちゃんにだけ子供の事を言ったけど、あなたやリオちゃんがダメってことでは無いから誤解しないでね、種族の問題が無ければ、私は、貴方が1番だとも思ってるの」


㋯「お母様」


㋐「でもあのお屋敷に4人では大変でしょうし、ユークは多分これからも女性関係では、だらしないと思うの」


㋯「そうでしょうか?」


㋐「私がユークに奴隷を進めたのだけど、数ヶ月で3人もいるとは思っても見なかったわ」


㋯「色々ありましたから」


㋐「そこよ、あの子はね女の子が困ってたりしてたら放って置けないのよ、好みも有るだろうけどね」


㋯「確かにおやさしいですね」


㋐「今現在ね、あの屋敷にミーシャちゃん達女の子3人では、かなりきついと思うのね」


㋯「確かに掃除やお世話の面では、厳しいと思います」


㋐「でしょ!、あの子の事だから、ミーシャちゃん達にきつい仕事はさせたくないと思っているはずよ、それならと後、2、3人は奴隷を雇うことも考えてるはずよ」


㋯「確かにそんな話もしていましたが」


㋐「私が言いたいのは、それでもミーシャちゃん達は平気かって事よ!」


㋯「確かにこれ以上恋敵が増えるのは好ましくないですが、ご主人様が決めることですし、何が有っても私はついていくと決めてますから」


㋐「あらあら、事務的ね」


㋯「そうでは無くて、ご主人様がこの先に奴隷を100人増やしたとしても、私の事も変わらずに愛して下さると信じていますから、問題はありません」


㋐「ま~、我が子ながらそこまでミーシャちゃんに信頼されてると嬉しいわ、流石に100人は無いだろうけど、ミーシャちゃん?」


㋯「はい」


㋐「ユークの事頼んだわよ、貴方がユークのお嫁さんにならないのなら、絶対誰とも結婚なんかさせないわ」


㋯「お母様」




その頃寝室では、リオとレミーが認められた事や子供の事で賑やかに語らい宿泊の準備をしていたのだった。




夜は、アルバが嫁の身体チェックと言って、一緒に風呂に入っていた。


寝る時も男性陣と、女性陣に別れて寝たのだが、隣の部屋からは明け方近くまで笑い声が聞こえていた。


2日程滞在して、早く報告に来るのを待ってると言い残して、両親はブラハに帰っていった。


ミーシャ達も優しい両親が出来たようで幸せだと口々にかたっていたのだった。


こうして、両親の突然の訪問は幕を閉じた。


元気な両親と一緒に過ごした2日間で、家族の幸せを再確認したユークだった。


ミーシャから屋敷の管理に、他の奴隷を買う事も母に聞かれたと聞いたユークだが、ミーシャ達が気に入ればねと、軽く流す程度にとどめるのであった。


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