番外編1 ハーデス
「ハーデス様~!、ハーデス様~~~!!」
「いたか?」
「見つかりません」
ここは、ハーデスの住む魔界の居城 ヘルパレス
「ヨルム様!」
「見つかったか」
ヨルムと呼ばれたこの男、魔王ハーデスの従属魔、神界で言うアポリウスのような存在である。
「城外に出られた形跡がございました。」
「またか、直ちに、城外へ行き、淫魔の集まる場所を、徹底的に捜索するのだ。」
その頃、城を抜け出した様に偽装した、ハーデスは城内に居た。
場所は、場内の魔女たちが住む女子寮に堂々と侵入していた。
寮長兼寮母の淫魔ムリルを絶賛ナンパ中であった。
「いいだろ~どっか遊びに行こうぜ」
「魔王様のご命令で、来いと言うなら何処でも付いて行きますわよ」
「命令じゃ~楽しくないだろ~~」
「これでも忙しいんですのよ、何処かの魔王様が次から次へと身ごもらせるから、魔女の補充が追いつきませんの」
「相変わらずお堅いね~、ここはこんなに柔らかいのに」
ムニュッという感触と、ムリルの「あんっ」という声に広角を上げニヤついていた。
たまたま通りかかった、魔女や、淫魔、人型の魔族だけでは無く、動物型の雌魔獣までも引っ掛け女子寮の玄関ホールは、桃源郷(魔界だけど)のような桃色(魔界だけど)の世界を構築し始めていた。
人型の魔族には顔や、胸、お尻等を褒めちぎり、動物型なら、耳や牙、尻尾などを褒めちぎる。
常に誰かの胸を触り、視線とだけは、次にホールを通る女か雌を物色し、口では、あっちこっちの者を口説く、
言葉が聞こえない時は何処かの口に貪りついてる時くらいだ。
ムリルも何度もハーデスに孕まされ、何度も子をなしている。
目の前で口を塞がれている、淫魔は娘だ、即ち、ハーデスの子なのだが、ハーデス本人は、全く気にしない。
必ず何処かで、誰かに声をかけているか、腰を振っている。
最近も神族の女神をまとめて、悪堕ちさせて、大問題に成っていた。
魔界広しと言えどもハーデスに声を掛けられなかった女、メスは1割もいない。
魔族特有の怪しい魅力と巧みな話術で、狙った獲物は外さない魔界屈指のナンパ師は、名実ともにナンバー1の魔王様なのだ。
女以外でも、可愛いかったらそれが男でも声をかける。
大昔に地上界巻き込む、神界との大戦があったのもハーデスが魔族に飽きたから、地上界の女をナンパしに行こうと、魔界と地上界の狭間にある結界を、臣下に止められたからといって、無理やりこじ開けて、地上界に行ったから、壊れた結界を抜け魔族が地上界に大挙する結果を招いたのだ。
こっ酷く怒られユーリア共幾度となく戦ったのだが、「戦いの中で、芽生える恋もある」と口説いて、出来たのが後のユークであった。
ハーデスは、事有る毎に、ユーリアに声をかけ続けたのだが、肝心の口説き文句を言おうとすると必ず、アポリウスが邪魔をしていた。
ハーデスは、アポリウスを見る度に、邪魔族と皮肉って読んでいた。
16年前、神魔で会談が行われた時、アポリウスが、ユーリアの側を離れた隙に、ユーリアを個室に誘い、口説き落とし、身篭らせたのであった。
ユーリアが居ない事に気づいた、アポリウスは、必死にハーデスを探したが、ユーリア同様姿が見えなかった。
ユーリアを見つけた時は、時すでに遅く既に終わった後だった。
そんなハーデスも近頃、又、魔界の女たちに飽き始めていた。




