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神様の棄児  作者: ryo-KK
2章 仲間
21/88

りオのカーニバル(騒がしい1日)

レミーの突発事件から早6日が過ぎていた。


ダンジョンには何度か行ったのだが、ギルドに寄ると、レミーが抱きついて来る様になったので、いかない様にしていた。


恥ずかしいのも、勿論なのだが、その度にレミーが怒られてて、このままだとクビに成ると心配したからだ。


6日前のプロポーズ事件の時、仕事をさぼった事が大問題で、希望転勤して間もないのに、このままだと良くてパーンに出戻り、最悪クビ、と言われてるのに、ユークを見ると自分が抑えてられなくて、ダッシュで抱きついてくる始末になっていた。


これでもマシな方で、一昨日なんかは、貴族街を歩いてるユークを見止めて、通称権力の門を強行突破してきて、抱きついてきたのだ。


門番が慌てて、剣を振りかざし向かって来た時は、冷や汗が止まらなかった。


事情を説明したが、如何な理由であろうとも、無罪放免には成らなくて、拘留1日を食らって、ギルドマスターから、5時間説教を受けたと聞いた。


その後は少し落ち着いて来たのだが、最近はミーシャが買い物に行くと何処からか寄ってきて、ユークに会いたいとせがむ様に成っていた。


(仲が良くなったのは、良い事だ)


返事の期日が明日に迫り、ユークはミーシャに、屋敷の掃除を頼み、『我に秘策有り』の秘策を敢行する為に、丸いじゃなくて、マルリの商館を訪れていた。


「いらっしゃいませ、ユーク様」


「先日は、有難うございました。 ミーシャは良く頑張ってくれてますよ」


「それは何よりです。 して、今日の御用は何でしょう? リオの期限には、1ヶ月以上は早いですが」


「勿論、期限は解ってますが、ちょっと待ってて下さい」


そこまで考えて、ミーシャに内緒と言うのはどうかと思い、念話で買うことを告げることにした。


(ミーシャ、聞こえる?)


(はい、ご主人様)


(この前言ってた秘策の為にリオが必要に成ったから、今日連れて帰ろうと思ってるんだけどいい?)


(レミーさんの件で言っていた秘策ですか?)


(うん)


(それにリオさんが、必要なのですね)


(うん、どうしてもリオの存在が大事なんだ)


(秘策の為なら、致し方有りませんね、もっとご主人様と、2人だけで居たかったですけど、リオさんの事は、最初から認めていますので、ご主人様の、思うように致して下さい)


(解った、ありがと。ミーシャ)


(いえ、その代わりにと言うのは分不相応ですが、お願いが御座います。)


(なに?聞けることなら、なんでも聞くよ)


(あ、あの、リオさんを可愛がるなとは言いません、同じように可愛がって下さって構いません。けど、私の事も変らずに可愛がって下さると約束して下さいませんか?)


(そんな事、当たり前じゃないか、リオも勿論可愛いけどミーシャはもっと可愛いんだから)


(有難う御座います。では、何か用意しておいた方が良いですか?)


(一度帰ったら買い物に行くから用意だけしておいて)


(解りました。用意しておきます)


「お待たせしました。」


「考え事ですか?」


「いえ、ミーシャに、言い忘れてた事が有ったので、冒険者スキルの、念話で会話してました」


なるほどと、納得してくれたので、話を切り出す。


「お金も貯まって、住む所も、確保出来ましたので、かなり早いですが、リオを引取りに来ました。」


「おぉぉ、それは素晴らしいですね、やはり、ユーク様は、優秀な冒険者でいらっしゃる」


「たまたま良い依頼に、当たっただけですよ」


またまたご謙遜をと言う、マルリの話もそこそこに、奥さんらしき人に、リオを連れてくる様に指示した。


しばらくして、扉がノックされる。


「入れ!」


「失礼します。」


現れたのは、緑の髪に、青い瞳のリオだ。


「迎えにきたよ」


部屋で、座るユークを見た時は、不安そうな顔をしたリオだが、ユークの一言で、不安は、消えたのだが、今度は、笑顔で、答える。


「しかし、期日は、まだ先の筈では」


「出来るだけ早く迎えに来たくて、ミーシャと頑張ったんだ」


「そうなのですね、夢見てるみたいです。」


「今日からは、ミーシャ共々、宜しく頼むよ」


「こちらこそ、よろしくお願いします。ご主人様」


リオの代金70万Gを、金貨70枚で支払った。


「それでは、腕輪に名前を入れますので、腕輪を前にお出し下さい」


以前も使った石像を、テーブルの上に置く、それに左手を翳す、当然リオも同じ様にしている。


書き換えは、すぐに終了して、ステータスの確認をする。



ユーク 16歳


ランク B (白)


人族


パーティー


ミーシャ   獣族 



奴隷 


ミーシャ   獣族 

リオ   エルフ族



と出ていた。


ミーシャの時と同じ様に、リオのステータスも確認する。


リオ  15歳


ランク E (白)


エルフ族


パーティー なし


所有者 ユーク 人族


となってる。


当然だが、そのまま誓約の紋の儀式をする。


前回と同じように、ナイフで指に傷を付けて、小皿に血を垂らす。


マルリは、指先に、小皿の血を塗りつけ、リオの背中に手の平を翳す。


魔法陣が浮かび、躰に吸い込まれるように消えていった。


ミーシャ同様に、消える瞬間、リオも苦痛の顔を一瞬だけした。


気になったので聞いてみる。


「この儀式って、痛いものなの?」


「一瞬だけ、心臓がチクリとするんです。」


「これで終了となります。」


マルリにも、気に成ってた事を聞いてみる。


「マルリさん、誓約の紋って、どうやって消すんですか?」


「もう、開放なされるのですか?」


「そうでは無いのですが、気に成ったから、ただの興味本位です」


「そうですか、開放の場合も、此処で、儀式があります、それだけです」


「さっきの逆って感じですね」


「そう思って頂いて、相違有りません」


納得して頷いた。


「ご主人様! こんなに早く、迎えに来て下さって有難う御座います。精一杯、お仕えしたいと思います。 末永くお傍に置いて下さいませ」


「うん、これから宜しくね」


リオの荷物も、ミーシャと同じで、カバン一つだ。

侍女服が入っているのだろう。


「荷物貸して」


「荷物は自分で運びます」


(みんな同じせりフを言うんだ)


「良いから、これは命令ね」


「はい 申し訳ありません」


「怒って無いから、気にしないで」


それではと、マリルに礼を言い、リオを連れて屋敷に戻る。


権力の門で、リオの通行許可証の発行も済ませた。


「ご主人様は、貴族のお方だったのですか!どうりで、高貴な感じがすると思ってました。」


リオの誤解を、早めに正しておいた。


「違うよ、ただの平民だよ」


「ですが、ここから先は、貴族区画では無いのですか?」


「冒険者のランクが、確実にAに成るのが解ると、こっちに住めるんだって、それで、平民区で家を探したんだけど、良い家が無かったから、こっちで見つけたんだよ」


「そうなのですか」


「少し大きい家だから、ミーシャ1人じゃ掃除が大変なんで、手伝ってあげてね」


「はい、頑張ります。」


胸の前で、両腕を握り締める。


(今、揺れたよ!)


気を取り直し移動して、屋敷の前に到着した。


「ここが、これから暮らす家だから、場所を覚えてね」


「ふぇ」


「笛?」


「豪邸じゃないれすか!」


(あっ噛んだ)


「こんなお屋敷にしゅめるのですか!」


(また噛んだ)


「うん、有る物は自由に使っていいから」


「ふゃい!」


(またまた噛んだ)


門で立ち話もなんなので、リオを連れて家に入る。


「お帰りなさいませ、ご主人様、リオ、これから宜しくね」


「ただいまミーシャ、リオの事よろしく頼むね」


「お任せ下さい」


「ミーシャさん!今日から、お世話になります。 これから、よろしくご指導くだひゃい」


(やっぱり噛んだ)


「はい!リオは、何も心配する必要は、有りませんからね、きっと、想像通りのご主人様ですから、安心してご奉仕して下さいね」


「ひゃい よろひくおねがいしみゃす。」


(もうぼろぼろだな~)


「ミーシャ、お茶をお願い」


「かしこまりました。」


リオを連れてキッチンに向かう。ユークは、リオの荷物を寝室に置き、居間に降りて、ソファーに腰掛ける。


しばらくして、ミーシャが紅茶、リオがワッフルの茶請けをもって、居間に入ってきた。きちんと人数分ある。

ミーシャに、何か言われたのであろう。


ミーシャがユークに給仕する。

私がと、リオが、ミーシャに言ったのだが、譲る気は無いみたいだ。


3人分の紅茶を淹れ終わり、何時もの様に、ユークの右隣に、寄り添うように座る。


リオは、どうして良いのか解らずに、立ったままだ。


「リオの席は、ご主人様の左隣で宜しいですよね、ご主人様?」


頷く


「あっあの、座っても宜しいのですか?」


ユークが話す前に、ミーシャが答える。


「ご主人様は、奴隷だからと言って、差別はしません。全て同じ様にさせて頂いてます。リオも気にせずに、ご主人様に寄り添い座って良いですよ」


「はい 有難う御座います。」


その後も、なかなか紅茶を飲まなかったり、ワッフルを食べなかったりしたのだが、ミーシャに促され、ようやく一息ついた。


「ミーシャと同じ様に、依頼やダンジョンにも、付いて来て貰うけど、大丈夫?」


「はい、お供させて戴きます。」


「別段、お金に困ってないから、頻繁には行かないけど、自分の身位は、守れるように、なって貰うからね」


「頑張ります。」


「大丈夫ですよ、ご主人様が居れば、魔物なんて敵じゃ有りませんから」


「Bランクですもんね、すごいと思います。」


「リオも、一度見たら解りますが、ランクは関係ないですよ」


「??」


その内に解ると言う、ミーシャの言葉に。考えるのを辞めたリオだった。


「リオの得意な武器って、やっぱり杖?」


「はい、ですが槍でも戦えます。」


「どうせ、最初しか戦わせないから、杖でいいかな?」


「宜しいのでは無いでしょうか」


「戦わないんですか?」


「多分、リオが戦う前に終わるから」


「私も、2回程しか戦っていませんし」


「ミーシャさんも、戦わないのですか?」


「戦わないのではなくて、戦う時間がないと言うのが正解でしょう」


「時間ですか?」


「一度行けば解りますよ」


「ミーシャは、その侍女服のままいくの?」


「着替えても構いませんが、私だけ着替えると、リオの服が、今の商館の服しか無くなります。侍女服ですと、リオも合わせられるかと思いまして」


「リオの服は、すぐに買うから、ミーシャは着替えておいで、侍女服でも綺麗だけど、何時もの服も似合ってるから」


「解りました、リオはこのままで?」


「そのままでいいよ」


そう言うと、ついでに部屋を案内するからと、リオを連れて2階に行ってしまった。


しばらくして、薄い紫のワンピース姿で登場した。


戸締りをして、先ずは、権力の東門を出て、すぐ右側に有る、ミーシャの服や肌着を買った店に入る。


ミーシャに、ミーシャの分1着と、リオの分2着を選ぶように言って、2人を眺める。リオも、いつの間にか靴を履いていた。 多分、2階に行った時に、ミーシャが履かせたのだろう。


しばらくするとミーシャは、黒のドレスっぽい服と、白のワンピースを持って、ユークの側にやって来た。


「ご主人様はどちらがお好きですか?」


(この前は、どちらが良いかだったのが、お好きに変わっていた)


代わる代わる自分に当てる、どちらもとても良く似合ったいた。


「とっても似合ってるから、両方買っていいよ」


「どちらかで構いません。ご主人様に選んでいただきたいのです。」


そう言われて、黒の方が、フリルも多くて可愛かったので、黒を選んだ。


満面の笑顔で、リオの側にもどる。


リオの方も、ミーシャに渡されながら、色々と悩んでるようで、時折ユークを見る。その時の、ユークの反応を、ミーシャが伺っていた。

しばらくして、ミーシャに呼ばれ、2人の側まで行くと。


「この辺りが、リオに似合うと思うのですが、如何でしょう」


ミーシャの選んだ服は、どれもが胸を強調するワンピースばかりで、中には、胸元が大きく開いて、谷間が大きく見える服も有った。


その服と、髪に有った薄い若葉色をしたワンピースを選んであげた。


肌着も、リオ3枚、ミーシャ1枚、それと寝巻きのスリップを、それぞれ2着買ってから、冒険者ギルドに向かうことにした。


リオは、ピンクのワンピースで、胸が大きく開いた服に着替えていた。


歩きながら、ミーシャが聞いてくる。


「結局、ご主人様の秘策とは、何なのですか?」


「リオを連れて行けば、レミーも、もう一人増えたと思い、諦めるかな~と思ってさ」


以前、リオの存在をバラした事を言い忘れていたミーシャは、深々と謝罪してきた。


「申し訳有りませんご主人様!」


「なんで謝るの?」


「レミーさんが来られた日に、私がレミーさんに、呼ばれた事を覚えておられるでしょうか?」


「僕が伝言を伝えたからね」


「あの時、さっき通ったカフェで、お話をしていたんですけど」


「うん」


「その時、ご主人様の話ばかりで、私との関係や、ご主人様への気持ち等を聞かれました。」


「それで?」


「私は勿論、ご主人様をお慕いしていますから、その様に答えましたが、レミーさんには、私が恋敵に思えてたみたいなので、私以外にもご主人様が、気にしてらっしゃる奴隷が居ると、教えてしまいました。 本当に申し訳ありませんでした。」


「そっか、知ってるのならこの手は使えないかな、でも、リオを見てどうなるかは解らないし、気にしなくていいよ」


「しかし、ご主人様の秘策を潰してしまいました。」


「う~~んそうだな~ じゃあ、罰として、今晩はたっぷり奉仕して貰おうかな」


「それでは、罰にまりません。もっと違う罰をお与え下さい!」


「そうだな、じゃあ、ここから家に帰るまで、ずっと腕を組んでいること」


「それも罰に成りません。私が喜ぶ事ばかりです。」


「じゃあ、リオも左側にね」


ただ、両手に華を、楽しみたかっただけなのだが、異常に目立つ3人組なので、注目度100%で、ある意味罰になってた。自分が


冒険者ギルドに3人で入ると、すかさずにレミーが、抱きつこうとしてきたが、今日は、両手が塞がっているので、腕には抱きつけ無い。


そう見るや、体に向かって抱きつこうとしてきたので、ミーシャを体の前に、抱きかかえる様に移動させブロックした。


レミーは、勢いそのままに、ミーシャにぶつかる。その衝撃で押され、ミーシャとキスをしてしまった。


またしても、公衆の面前での羞恥プレーだ。


他の職員に、また怒られるレミーだが、一向に気にした様子はなかった。


取り敢えず、先に要件をと、リオのパーティー登録をすませた。


確認もOKだ。


最終兵器として、秘策その2をレミーに告げる。これで絶対諦めると思われる。


「レミーさん、僕は前にも言ったけど、結婚する気はまだ全然ないんだ」


「それは、今は諦めるって、言ったでしょ!」


そう、これがこの作戦の鍵なのだ。


「ついでに言うと、今の家も買ったばかりだから、引っ越すつもりもない。」


「それも理解出来るは、可愛い奴隷を2人と、私を入れて、3人も抱えてたら、そこそこ大きい家が必要だわ。流石に、あそこまで大きくなくて良いだろうけどね」


「そこで本題なんだけど、レミーさんは、あの家には、法律的に住めないんだ」


「どうして! 法律って何よ!」


「僕の家は、貴族区画にあるよね?」


「そうね、でも、それに何の関係があるのよ!」


「それが有るんだ。貴族区画は、貴族もしくは、Aランク確定の冒険者しか住めないんだ。」


「ミーシャちゃんやそこのリオちゃんだっけ? その2人は良い訳!」


「ミーシャとリオは、僕の奴隷だから良いんだ。所有者には、衣・食・住の義務が有る、だから2人は住んでも良い様に、許可証の発行もされてるんだ。後、妻子も関係無いと、法律で決まってるんだよ。 だから、もしレミーさんが、あそこで暮らすならば、最低でも冒険者ランクがCで、白色に成らないと無理なんだ。 結婚も今は、有り得ないからね」


「今は、って事は、今後は、有るって事よね? やっぱり、ユーくんも私の事が好きなんでしょ!」


(セリフを間違えたかな)

   

「だったら今、結婚してくれても良いじゃない!」


「それは断ったはずだよ。 僕は、まだまだ冒険者としてやっていきたいし、仲間も、もっと増やすつもりだ。 奴隷以外と仲間を組むつもりもない。 レミーさんが頑張って、ランクを上げるしかないんだ。」


(これで良い筈だけど、キツイ言い方したから、フォローもしておかないと)


「もしこの先、僕が結婚しても良いと思えて、その時に、レミーさんが、まだ僕の事を思っていてくれたのなら、必ずプロポーズするから!」


このセリフに、ミーシャが反応した。


「『必ず』と言うのは、納得出来ません」


「ユーくんが決めたことよ! 従うんじゃ無かったの?」


勝ったとばかりに、レミーがミーシャに言葉を吐いた。


「勿論、ご主人様の意見には従いますが、あなたの意見には従いません」


支離滅裂な言い争いに、発展しそうな雰囲気に成って来た。


間に入ったのは、今まで黙っていたリオだった。


「私も、反対です。 ミーシャさんもそうでしょうが、私もご主人様が大好きです。  商館でミーシャさんが買われた時に、半分諦めようともしましたが、ご主人様は、私も欲しいと言って下さいました。 2ヶ月の期限付きで、お待ちすることになって、毎日、日捲り(カレンダーの事)を眺めていました。 今日突然呼び出されて、何が何だか解らなかったのですが、扉を開けると、御主人様が座って居ました。  最初は、やっぱり無理だと、言われると思ってました。 けれども『迎えにきたよ』って言われて、本当に嬉しかったんです。 お屋敷で、ミーシャさんを拝見して、直ぐに解りました。 とても大事にされてるんだなって、私も、ミーシャさんに負けない位、ご主人様にお仕えして、大事にして貰いたいんです。 好きなんです。 この気持ちは、ミーシャさんにも決して、負けません。 ですが私は、ミーシャさんと争うつもりも有りません。 だって、ご主人様を困らせるだけだから、ミーシャさんも仰って下さいました。 ご主人様は、人としても、冒険者としても立派な方だと、だから私は、ご主人様が爵位を与えられるまで、精一杯、ご主人様の力になるんです。」


何故か、他のギルド職員から、拍手が上がっていた。


「ですから、お二人も待てば良いじゃないですか? もしその時が来て、誰か一人としか結婚が出来無いと、なった時に戦いましょう」


(戦うの?)


「それでいいですよね、ご主人様」


「この先、他の仲間が増えても、一人としか結婚出来なかったとしたら、この中の誰かと結婚すると誓うよ!

皆と結婚出来るなら、その時に信用出来る仲間も含めた、全員と結婚するから、約束する」



堂々のハーレム宣言に、呆れかえる者と、盛り上がる者とで、ギルドはお祭り騒ぎだった。


何だか疲れたので、装備は明日にして、そのまま家に帰った。 


勿論、両手に華、状態だった。


家に帰り、ミーシャとリオが夕食の支度をしている。  


当然、侍女服に着替えている。


後ろから、2人の肩を抱き、『好きだ』と言ってくれて有難うと、ミーシャ、リオの順に唇を交わした。


ミーシャは、当然、舌のおまけ付きで、リオとの初キスは、唇が重なっただけの可愛いキスだった。


食事の後は、風呂に入る。


勿論3人で入った。 ミーシャから体を洗ってやり、続いてリオの体を丁寧に洗った。


特に胸の柔らかさは、癖になる感触だった。 湯船の中でも、ミーシャとリオを両腕で抱きとめ、右手でミーシャを、左手でリオをしっかり撫で回していた。


その後はベッドで、ミーシャ・リオ・ミーシャ・ミーシャ・リオ・ミーシャと可愛がり、ユークは、夢の中に落ちていった。   





ガールズトーク INベッド



㋷「ご主人様は、寝つきが良いのですね」


㋯「普段から寝付きも、目覚めも言い方よ、でも今日は特に激しかったから、疲れたのでしょう。」


㋷「毎晩お情けを頂けるのですか?」


㋯「流石に毎晩では無いけれど、朝、昼、夜と3回ずつ抱いて頂いた時もあったわ」


㋷「凄いですね」


㋯「ご主人様は、私の体調も観ながら抱いて下さるので、今日も初めてのリオには、無理させてなかったでしょ?」


㋷「そうですね、でも最初はもっと痛いと聞いてまいしたがそれほどでも無くて、2回目には、もう意識無くなりかけてました」


㋯「ご主人様はとってもお優しいから、抱かれる前にも沢山触って下さるし、リオの胸も大変お気に入りみたいだったわよ」


㋷「それを言うならミーシャさんには、沢山キスしてました」


㋯「今日、リオを引き取るって突然言われた時は、どうなるんだろうって、思ってたけど、大丈夫ね、今まで以上にご主人様の愛を感じたもの」


㋷「そう言えば、私も告白してしまいましたね」


㋯「私も最初の日に告白して、愛を誓ったわ。リオもご主人様に愛を囁けばいいの、必ず受け止めてくださるわ」


㋷「でも本当に凄い方ですね」


㋯「そうね」


㋷「確か最初に会った時ってCランクでしたよね」


㋯「そうよ、1回のダンジョンで、私のランクと一緒に上がったの」


㋷「1回ですか」


㋯「えぇ あの時のご主人様の戦う姿は軍神そのものだったわ」


㋷「先程も散々戦いの事を言われてましたが、そんなにお強いのですか?」


㋯「どう言えば解るかしら、オークって魔物は知ってる?」


㋷「人型の大型の魔物ですよね」


㋯「そのオークの集落があったんだけど、10匹近く居たオークを瞬殺してらしたわ」


㋷「10匹!!!!」


㋯「しっ、 声が大きいわ、ご主人様が起きてしまうわよ」


㋷「す すいません、10匹瞬殺ですか」


㋯「ご主人様が本気で走れば目で追えなくなるし、魔法も凄い威力だし、兎に角スケールが違うわ」


㋷「怖くないですよね、ご主人様」


㋯「私達には、何処までもお優しい方よ、敵に回せば驚異でしょうけどね、ふふふ、そろそろ寝ましょうか、朝一番のキスは、私の役目だから取らないでね、リオは次にたっぷりキスを味わうと良いわ。ご主人様は舌を絡ませると喜んでくださるから、リオも早くご主人様の好みを覚えて、しっかりご奉仕してね」


㋷「がんばります」


㋯「うんっ それじゃ おやすみなさい」


㋷「おやすみなさい」


相変わらずの句読点指摘、誠に申し訳有りません。

PCのモニターを長時間眺めながら書いてるのですが、1話が4時間位掛かるので、最後の方には目がチカチカして、文字が見え難く成ってるので、読み直して、確認はするのですが、本来の国語の弱さと疲れ目、後は自分の中では、話が解ってるので、流し読みに成ってるので、全く気づかず完全スルーが多いのだと思います。

たまに全文書き終えたのに操作ミスで、消去も数回有りました。

出来るだけ早く、お届けしたいと言う思いと、話の流れを覚えていられない自身の欠点で、読み直しながら筋を考えるのが面倒なので、覚えている内に書いてしまおうと、長い時は、15時間以上PCの画面とにらめっこしてるのが原因です。 読んで下さってる人達に不快な気分にさせてるのには、本末転倒だと思ってます。

ですが、こう言う書き方しか出来無いので、お許し下さい。

出来るだけ、指摘された箇所は早く指摘していきます。

これからも意見はどんどん聞き入れ、最後には、楽しかった、書いて良かったと、思える作品に、読者様の力をお借りして、作り上げたいと思ってますので、ご協力をお願いいたします。



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