散財 2
ご指摘が有りました神と悪魔の子だからどの種族でも子供が出来るんじゃね と言うご意見ですが
ユークは人族の体を持って、転生した状態なので、機能も人族と同じで、人族以外の種族とは子を作れません! まだ暫定的にしか考えてませんが 今後の展開しだいでは・・・
心地よい疲労感で、何時もより少し遅く、ユークは目覚めた。
隣では、ミーシャが、ユークの目覚めに気づき
「お早う御座います。 ご主人様」
まだ、起きたてで、体だけをおこしユークに挨拶をする。
昨夜、お互いの初めてを交換したばかりなので、何処か気恥ずかしさが残るのだが、ユークは、ミーシャを自身の方へと抱き寄せて、口づける。
「おはよう、 ミーシャ」
しばらくお互いの口を重ねてから挨拶をした。
連れ立って、食堂へ行き朝食を食べる。
シャイトが、いつもより来るのが遅いユーク達をニヤニヤ見ていた。
その視線を感じ、ユークもミーシャも昨夜を思いだし、顔を真っ赤にして俯いてしまう。
急いで、食事を済ませ、逃げるように部屋へ戻った。
「ご主人様! 今日は何をなさるご予定ですか」
之といって、決っている訳ではない。
「別に予定はないけど、買い忘れが無いか確認して、あったら買いに行くくらいかな」
「大丈夫だとは思うのですが、ご主人様がお許し下さるのなら、少しお時間を頂けませんか?」
「いいけど、どうして?」
「洗濯をしたいと思いまして」
洗濯は、リーンに頼めばやってくれる、と言う事を知らないのかと思いそう答えると、ミーシャは顔を真っ赤にして、ベットを指指した。
昨夜の行為で、シーツが汚れているのを、他人に見られるのが恥ずかしいからだと、答えてくれた。
解らない事もないので、ミーシャが洗濯を済ますまで、装備を出したり、ポーチからポーチへお金を移したりしながら時間を潰していた。
ミーシャは風呂場で洗濯をしてから、洗濯物を干しに行って、帰ってきた。
お金を移動させているときに帰ってきたので、気になったのか
「ご主人様、昨日は私の為に、沢山お金を使わせてしまい申し訳ありません」
確かに、ミーシャの購入資金を入れれば大金なのだが、この1年、宿屋の資金以外は全く使っていなかったので、持ち金からすると5分の1程しか減っていなかった。
リオの件が有ったので、ミーシャもそんな大金を持ってるとは、想像だにしていなかった。
「ん? そんなに使って無いから大丈夫だよ」
「私の購入資金が100万Gと聞きました。 私にそこまでの価値があるとは、思えません」
相場より遥かに高い、自身の値段を、昨日聞いていたからこそ気になったのだろう。
「僕は、ミーシャが手に入るなら、例え100万が200万でも出したよ! それ位、僕には、大切なんだ。昨日あの商館に居てくれて、ありがとう」
ユークの言葉に、感極まって、泪を浮かべていた。
「ですが私にそれだけの価値が・・・」
「ミーシャの価値は、僕が決める! だからミーシャは、自分の価値なんか気にしないで」
大粒の涙が一気に溢れた。
ユークはそっと、ミーシャを胸に抱き、泣き止むまで頭を撫で続けた。
しばらくして、泣きやんだミーシャが、すみません、ありがとう御座います。 と言ってきたが無言のまま、ミーシャの頭を、ぽんぽんと軽く叩いた。
「お金の事は心配しなで、昨日リオを買わなかったのは、お金が無いからじゃないから! 昨日も言ったけど女性と暮らすのが初めてなのに、いきなり女性2人と暮らすのは、僕の心臓がもたないから、ミーシャだけにしたんだ。」
「そうだったのですね」
「だから全然、気にしなくていいよ」
「ご主人様は、本当に凄いお方ですね」
そんな事は無いと軽く否定したのだが、ミーシャ顔を横に振り、いいえすごい方です。 とユークの言葉を遮った。
「ご主人様は冒険者になってから、まだ1年とおっしゃいました。 なのに既にランクは、Cであらせられます。
私は獣族です。 獣族は13歳で、成人になります。 私は14歳で独り立ちして、冒険者になりました。 ですが2年間、頑張ったのですが、まだEランクです。 それが普通だとも聞きました。 その時に、父が倒れ薬代を稼ごうと無理をして、一緒に依頼を受けた仲間が、3人亡くなったのです。 そのことも有り 奴隷商に自分を売りました。」
ミーシャが奴隷になった理由は良く解った。
仲間の死も辛かったのだろうとユークは思った。
「お父さんは、良くなったの?」
「はい! 私を売ったお金で、薬も買えましたから、その後に、父が絶対買い戻すと言ってくれましたが、私が断りました。」
「どうして?」
「仲間を失くしたショックも有りましたが、冒険者としての自信がなくなっていたのです。 もし父に買い戻されても、また冒険者でやって行くしかないのに、冒険者に戻れるのかと・・・」
「でも、僕と一緒に戦うって言ってたよね? 無理なら一緒に行かなくてもいいよ」
「それはもう平気です。 あの商館でご主人様と出会う前、私はオークションにかけられました。」
それは聞いている。 確か目玉商品だとかなんとか
「そのオークションの時、一緒だった奴隷の方がおっしゃって下さいました。
<仲間を守れなかったのは、貴方が弱いからじゃないわ、命をかける勇気が無かっただけよ>
その時思いました。
仲間の為に死ぬ覚悟が無かったからその場に蹲り動けなかったのだと、彼女はこうもいいました。
<貴方を買う方が、どんな方かは、解らないけれど、貴方がその方を、愛することが出来たなら、女は強くなれるのよ>
そこまでは、自信がありませんでした。
ご主人様の前にも一人、エルフの冒険者の方が、おいでに成った事があります。
その方を愛することが出来るのか真剣に考えました。
私には、出来ませんでした。
その後、ご主人様がお見えになられました。
一目見た瞬間、胸がドキドキしてきました。
これが愛することだと思いました。
ご主人様の盾に成れるなら、どんな場所にも付いていけると本当に思えて、ご主人様に買って頂きたいと、待ってる間ずっと考えていました。
あの時、もう一度お逢い出来るチャンスが貰えて、とても嬉しかったです。
呼ばれるのを待ってる間も、気に入って貰えるだろうかと、ドキドキしながら冷や汗もかいていました。
最後に2人呼ばれた時に確信しました。
私は、ご主人様とお逢いする為に産まれて来たのだと、最初に、私を選んで頂いた時は、本当に、本当に神様に感謝しました。」
壮絶な愛の告白にユークはミーシャを抱き寄せ深く、深くキスをした。
しばらくベットで抱き合いキスをし、ミーシャが落ち着くのを待って、外に遊びに行こうとミーシャを連れ出した。
商店を見たり、露天で、買い食いしたりして、たっぷり遊んでから、広場のベンチで休憩していた。
「でもご主人様、そこまで、お金に余裕が有るのでしたら、宿屋を出て、家を借りるのがいいかも知れませんね」
「そうなの?」
宿屋暮らしが楽だからと、考えたこともなかったのだ。
「はい! 宿屋ですと、確かに食事も掃除もしていただけるので、楽なのですが、それでは、奴隷の意味がありません」
「僕はミーシャに依頼とかを手伝って欲しくて、選んだんだから家事は、しなくてもいいんだよ」
「それだとご主人様に、手料理もお作りできません」
少し拗ねた様に言う仕草がとても可愛い
「それはそうだけど 家を借りるのは、いいけどミーシャが大変じゃない?」
「大丈夫です! 本当は、ご主人様とずっと2人がいいのですが、2ヶ月後までに、リオさんもお求めになると約束をされてます。 ご主人様は、きっとお守りになるでしょうから、家事も分担出来ます。」
少し顔を赤らめて2人を強調していたのだが、約束はもう、してしまった後なので仕方がない。
「リオさんがご主人様の奴隷になっても、変わらずに可愛がってください」
(チョー可愛い)
今すぐ抱きしめたくなったのを我慢した。
「もちろん、ミーシャは、ずっと手離さないから覚悟しておいてね」
「はい!」
満面の笑顔で、頷いてくれた。
「家を借りるとして、何処がいいだろ」
「冒険者ですから、この街がダンジョンも近くに有って、良いのですが、ご主人様は移動の方法をお持ちですから、少し物価は高いですが便利な王都がいいと思いますが」
確かに王都の方が便利だし、近くにダンジョンが無いわけでもない、依頼も王都の方が格段に多い、移動も問題ない、ミーシャを連れて、何度か王都を行き来したが、MPの消費も20と一定だ。
距離は、確認していたが、人数も関係ない事が解った。
「王都で探そうか」
「はい」
納得して、一度宿屋に戻り、置いてある大きいマジックポーチからお金を取り出して、小さいマジックポーチに移す。
「相場って解る?」
ミーシャに確認する
「大きさにも寄りますが 宿屋の料金1年分と同じくらいだと思います」
「1泊300~600だから600として600x360で21万6千Gか そんなに高くないね」
「ご主人様!21万Gといえば、大金ですよ! 21万Gあれば半年以上家族で生活できます。」
「そうなの?」
この世界では1ヶ月3万Gで、4人家族が暮らせるそうだ。
ユークは、この宿屋以外だと実家しか知らないし、買い物も殆どしないので、金銭感覚が少しずれていた。
「何にせよ、家を借りるなら、家具とかも買わないといけないんだよね?」
「備え付けの家もあると思いますが」
「なるほど!もしな備え付けてある家が無かったら、家具も揃えたいから多めに用意していけばいいか」
「そうですね」
とりあえずと言う事で、300万G程、小さいマジックポーチにいれた。
見ていたミーシャは移した金額で驚いた後、無造作に宿屋に置いていた事に驚いて、きちんと管理するようにとユークに言った。
王都の商人ギルドへワープで出て、受付に住宅の斡旋をしているか確認した。
平民は各番地にそれぞれ斡旋してくれる大家さんがいるらしいので、全区画の8人の住所と名前をメモして貰った。
9番の区画の大家は、あのジルだった。
王都近くのダンジョンには、まだ行った事はないのだが、少しでも近くにするなら6か7番区画、パーンの近くがいいなら10か11区画と選び方にも、普通なら気を使うのだが、ユークの場合、最初の1回だけいけば、後は、ワープで移動できるので、気にならない。
商人ギルドの有る8番区画から聞いて行く、9番区画のジルの店に入りジルに物件を紹介してもらった。
「ユーク様! 王都の物件はどこの区画で聞いいても大差は、ございません」
「そうなんですか?」
「はい、平民区画ですと、貴族様より大きい家を立てるのも 色々と不都合が御座います。」
今まで8番区画と、ジルのいる9番区画の物件を見たが、さほど大きくは無かった。 ミーシャと2人なら全然良いのだが、再来月には、リオも入る事になるのだ。 今後もパーティーメンバーが増えないとも限らないので、ミーシャと2人でう~んと悩んでいた。
「お気に召す物件ですが、貴族の区画になら有るかもしれませんよ」
「貴族じゃないですから、入れないのでは?」
「ユーク様は、ご存知なかったようですね。 現在Cランクの冒険者の方で、色が白の方は、Aランクまでの成長は、確定されておりますよね?」
「そうですね」
「ですから現在Cランクで白色の方は、Aランクになるのが解っている訳ですから、最低でも、伯爵扱いとなることが決定してますので、貴族エリアの立ち入りも許可されているのです。」
「そうなんですか?」
ミーシャに知ってた?と視線を向けたが、ミーシャも知らなかったようだ。
「では貴族エリアにも住むことができるのですね?」
「はい! ユーク様なら可能です。」
良い事を聞いたとジルに礼を言い、貴族区画の大家を紹介して貰った。
「ご主人様!貴族区画に住むおつもりですか?」
「ん? ダメなの?」
「駄目とは申しませんが貴族区画は家もかなりの大きさでしょうが、お値段も高額になります。 ここで無理をなさっても、後々に辛い思いを、される事に成るかも知れません」
「聞くだけ聞いてみてから、考えようよ」
「ご主人様がそれで良いのなら 構いませんが 本当に無理は為さらないで下さい」
「わかった」
貴族区画の門番に、ランクを確認して貰う。 ミーシャはユークの奴隷である事の確認をされた。
ジルに紹介された大家の店へ向かう。
貴族区画の中で、高級家具屋を営んでいるドルトスと言う男だ。
家具屋に入りジルの紹介だと告げる。
「いらっしゃいませ」
家を探している事を告げた。
買い物は平民区画が便利なので、門に近い家を紹介して貰い見に行った。 3軒見たがどれも大きかった。
家具屋に戻り、どれかを選ぶとしても、ミーシャが家事を担当することになるので、ミーシャの意見も聞く。
「ミーシャは何処が良かった?」
「私は、ご主人様が決めたところで構いません」
「家事をするのは、ミーシャなんだから、家の大きさとか 使いやすさとか 聞きたいんだ」
「確かにどれも豪邸ばかりで、掃除は頑張って、致しますがリオさんと2人でもキツイかも知れません」
「ですが 平民区画の家では、3人だとご主人様に窮屈な思いをさせてしまうかも知れませんし」
ミーシャの言う通り、ミーシャとリオの2人だけに家事をさせると、キツイかも知れない。 だが、ユークも手伝えば良いだろうと考えていた。
「お値段って、どうなります?」
2人のやり取りを黙って、見ていたドルトスに聞いてみた。
「借家ですと年40万Gで、買取ですとジル殿の紹介ですし勉強させて頂いて、280万Gで如何でしょう」
「何処も同じ金額ですか?」
「今日紹介させて頂いた物件は、貴族様のお屋敷に中では、中くらいの大きさの物件ばかりですので、同じ金額で結構です」
後は何処が気に入ったかだけなので、買い物等、生活するのに、ミーシャが一番使いやすい物件を決めるように指示した。
「私は、最後の物件が良かったと思われます。 お庭も広かったですし、家も綺麗に手入れされておりました。 家具も揃っていましたので、直ぐに住むこともできると思います」
「じゃあそこに決めようか」
「ご主人様がよろしければ」
肯定と受け取り最後の物件にきめた。 場所も入ってきた門に近く、商人ギルドにも、ジルの店にも近い。
「最後の物件ですね。承りました。 借家と買取どちらに致しましょう。」
「買取の場合、280万Gの他に費用が掛かりますか?」
「お客様は奴隷をお持ちですよね?」
ミーシャの方を見て、申し訳なさそうに聞いてくる。
「ええ」
「それでしたら お客様は、税金をご自身の分と、奴隷の分を、お払いになってると思いますので、購入費用以外は掛りません」
「そうなの」
「はい!」
(借家だと40万だから7年住めば、買取額になる訳だから、買い取った方がお得かな)
脳内で計算した。
「買取でお願いします。」
「買取ですね!了解しました。」
「買い取るのですか?」
ミーシャが聞いてきた。
「うん! 7年住めば元が取れるし、どこかに引っ越すなら、売るか、貸すかすれば、良いだけだから!」
「それはそうですが・・・」
ミーシャは自分がユークの奴隷に成ったばかりに、ユークに散財させているのが申し訳なくなっていたのだ。
「ミーシャは気にしなくていいから! 大変だと思うけど、よろしく頼むね」
笑顔で、ミーシャを見たユークに、奴隷の自分がこれ以上言えるはずもなく、はい!と頷くしかなかった。
金貨しか持ってないので、金貨で280枚支払った。
ドルトスは、金貨を受け取り、権利書と鍵をユークに手渡した。 権利書の名前は、ユークに書き換えられていた。
ミーシャは、貴族区画の門の通行に支障が出るであろうと思われるので、門番に権利書を持ってユークと行き、許可申請するように、とドルトスに言われていた。
権利書を持って、ドルトスに言われた様に門番の所に行き、権利書と腕輪を見せミーシャがいつでも門を通行出来る様にした。
買ったばかりの家に向ったのだが 終始ミーシャは、黙ったままだった。
御意見・ご感想有り難う御座います! 指摘のある部分はなるべく訂正して、確認もしているのですが 作者本人がおバカなもので、確認してるのにスルーしてたりします。それも頻繁に><
頑張って書いていきますが拙い文才は、御勘弁を・・・




