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 アイドル養成学校を逃げ出してからみゅうはなんだかぼんやりとする時間がふえてしまった。(しばらくの間、なにもすることができなかった)

 そんなことではいけないと思って、元気になったみゅうはとりあえずランニングをすることにした。(悩んでいるときには走ることがみゅうの悩みを解決するやりかただった)

 みゅうは長くて美しい腰まである黒髪をしていて、その髪を真ん中分けにしてストレートでおろしていた。大きな猫っぽい(少し釣り目の)黒目をしていた。顔は小さくて鼻もくちびるも小さかった。(耳も可愛らしい形をしていた)左右の形ももちろん均等とまではいかないけど、ほとんど形は変わらなかった。(小さなころから、お人形のようだとよく言われた)背も高いほうで、スタイルもよかった。足だってちゃんと細くて長かった。(努力の結果がちゃんと出ていた)年齢は十三歳。小さな胸だってきっともっと大きくなるはずだ。

 運動着に着替えをして、自分の部屋の大きな鏡で自分の顔や姿を確認しながら、髪の毛をポニーテールにしたみゅうは笑顔の練習をした。

 それからみゅうは近所にある大きな自然公園までランニングをするために出かけて行った。

 体づくりには気を遣った。太らないようにとかはもちろんだけど、足を細くしたかったのでよく走った。走ることは大好きだったのであんまり嫌だとは思わなかった。(体力もつくし、先生からもは走れと言われたし)走ってるときはいろんなことを考えた。一人になれるし、好きな音楽も聞けるし、とても素敵な時間だった。

 みゅうが大きな自然公園の中で走りながら聞いているのは目標にもしている大好きな世界的に有名なアイドルグループの歌だった。(四人組でグループの最近年齢は十五歳だった)

 でもいつもなら自分の世界の中に一番没頭することができる時間なのに、今日は全然それができなかった。その理由は簡単で今もみゅうの中にはあんずの歌が響き渡っているからだった。素晴らしい歌声として。

 あんずの歌のほうが素晴らしい歌に聞こえる。イヤフォンから聞こえてくる私の大好きな歌よりも、私の頭の中に響いているあんずの歌のほうが私の心を揺さぶってる。

 ……、くやしいけど、もっとちゃんと最後まで逃げ出さないでレッスン場に残って、もっともっと、あんずの歌を聞けばよかった。あんずの歌にはなにかがあるのに。私のずっと探していたなにかが。きっと。……、あの声の中にはあるはずなのに。

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