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アレ

side 宝城朱実



慶介がいなくなった後の保健室では異様な空気が流れていた。


「あれはなんなんだ」


「私にもわかりません」


「私が話し終えた後の慶介の雰囲気は異様だった。どこか《人》所持者に似ているようなそんな気味の悪い感じ。ここに来る前に一体何があったんだ。どれほどの覚悟でここに居るんだ…」


確かに慶介くんの雰囲気も異様でしたがそれよりやばいのは後ろに居た何かです。

士道くんの雰囲気が変わったと同時に出現したアレです。

アレはさっきの話にも出た、同じ《虚》所持者の鷹木莉嘉にも見られなかった現象です。アレは異様です。

生物…なんですかね…?とにかくほっとくのは良くない気がします。早急に研究班に調べさせるべきです!」


私の助手であり保健室の副教諭の 芦戸 心は顔面蒼白になりながら私に訴える。

確かにアレは異様だった。

この世界に存在しているものとしての格が違う。自分の存在意義を否定されるようなそんな感覚を覚えた。

調べさせる必要は大いにあるだろう。

だがこれを公に公表するのは愚策だろう。とりあえず楓に調べさせよう。


「心、落ち着けその件は私から頼んでおく。お前は何も心配するな」


心は平常心を取り戻し大きく深呼吸をする。



「分かりました。まだこれから何人も異能を見ないといけないですからね!気を取り直していきましょ!」


どうやら心も平常心を取り戻したようだ。


「まぁ〜でも今年はあの年以来の豊作ですね!今まだ半分くらいしか診断してませんが異能レベル4の生徒が4名。これはあの年を超えるペースです!

特に《神》を得た小薗絵さん!神なんて今まで出たこともない幻の異能ですよ?!

あの子はきっと化けますよ‼︎天性のスポーツセンスに明晰な頭脳それに加えて伝説の異能ですよ?

《神》は《人》の完璧な上位互換です。彼を超える怪物になるかもしれませんね」


宝城朱実は小薗絵のことを思い出し不敵に笑う


「あぁアレは稀に見る化け物だな。今年は本当に面白いやつが多いよ。慶介といい秋といい、癖者揃いだよ。」


「え?慶介くんもですか?彼が異質なのは認めますが結局最後は虚に喰われておしまいですよ。期待するだけ無駄です。異能だけでも小薗絵さんと慶介くんでは天と地ですよ」


「いいや近い将来わかるさ。彼らは似たもの同士、うまく化ければどちらも世に名を残す化け者になるはずだ。」


「何を言っているんですか宝城先生…あの二人が同じって…お気に入りが可愛いのはわかりますけど生徒への肩入れはやめてくださいよ?」


「肩入れも何も真実を言っているまでだよ?まぁ今は分からないかもしれないね。

でも近い未来君は彼への評価を改めると思うよ。」


朱実はどこか満足げに話した。


まるで面白いおもちゃを見つけた子供のような、そんな満面の笑み。



「本当に何を考えてるのかわかりませんね笑まぁ楽しみにしときます。」




「あぁ、楽しみにしていろ。」


話しているうちに休憩が終わる。次の生徒が来る。


私は胸の高鳴りを抑えきれなかった。



異能レベル

5 単独世界制服レベル、概念を捻じ曲げる事も。

ちなみに異能レベル5は日本に3人のみ。

4 戦闘機100機と同等

3 ここら辺から人間じゃない。

2 常人とは桁違いの強さ(一番多い)

1 生活するのに少し便利

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