プロローグ 暴風雨と漂流
私達は、船乗りとしての訓練を受けるために、海辺の大都市サールミへと田舎の漁村や農村などから船乗りになることを夢見て出てきた。
サッター号という大型船には、20人の田舎から出てきた少年少女とこの街サールミからいつかはあそこにと、あこがれてきた人たちが乗り込むことになっていた。サッター号は、中型から小型の帆船で、20から50人ほどで運行することが出来るが基本は、70人で運行し、今回は、訓練生65人、教官としてのベテラン船乗りが5人乗ることになっていた。そして、武器、食料、資材の大半を詰め終えた状態だった。
しかし、武器、食料類のすべてを積み終え資材の八割が積まれたとき暴風雨が迫ってきたらしく海が荒れ始め、風が強くなり始めてきた。2割の荷物を甲板に積むと、出航を伸ばすことにした。
この辺に住んでいる人は、家などに帰るなどした。しかし、田舎から出てきた少年12人少女8人は、出航までの間しか宿を確保していなかったので、路頭に迷ってしまった。その為、船に二人の大人が付きしっかりと固定し安全が確保された状態で、船の中で生活することにした。
二日の日が過ぎると、海の荒れようは、海の荒れようは、すごいものとなっていた。その時、用事があり、大人達は、船を降りており、船の中には、20人の子供たちしかおらずみんな寝てしまっていた。この船は、丈夫で沈みにくいことが売りだったのだがそのせいもあって、重大なあることが起きたことに、誰も気付かなかった。それは、船の動きによって、厳重に固定していたはずの船の係留ロープは、ダメージがたまっていきすべて切れ船は、流れ始めてしまったのだ。船は、港の出口に近くまた、天候のせいもあって誰にも気づかれることなく流され始めてしまった。