リアスの気持ち、ミアの邪推
やばい‥‥‥‥。めちゃくちゃ緊張した!
俺はミアの家が見えなくなった所で大きく息を吐いた。
ミア、俺のこと怒ってるかもな?
あんなに至近距離に、目の前にミアのくちびるがあったんだぜ?
余りにも酷だろ?一応ミアにことわってからしたからな、俺。
ミアのあの驚いた目。俺を見た黒く大きな瞳。ミアから香る風呂上がりの匂い。
俺の初めてのキスの相手は真夏多ミア。俺は一生忘れない。
それにしても‥‥‥‥ミアは、あの調子で、あの無防備さでよく今まで無事でいられたな?
俺とあんな体勢になってたのに何の警戒もしねーで、柊也の時と似ているだの言い出して私を見てだとか言って‥‥‥。
マジ、あの体勢で磯部になんもされなかったのが奇跡だぜ。わかってんのか?ミアは。まあ、今回でかなり学んだだろうな。さすがに。
はぁ、あのシチュエーションでキスするだけで堪えてた俺ってすごい理性の持ち主だよな。
ん?ミアにフィジカル的問題は何も無かったぜ?
月曜日の朝、俺はミアと一緒に学校に行く約束をしていたけど。あの約束は有効なのか?
ミアは次、どんな顔をして俺の前に現れる?
リアスは自分の家に向かって歩きながら気もそぞろだった。
私どうすればいい?索。
その日の夜、ミアは夕食を終え、入浴を済ませ、自分の部屋に入った。
ミアはベッドの上に寝転びながら索からもらった睡蓮の扇子を広げて思いを巡らせた。
ーーー今日はなんて1日だったのかしら‥‥‥。
午前中の学校での文化祭用の映画撮影。膝のケガ。リアスと二人で雨宿り。柊也の部屋。私を襲おうとした柊也。私を怯えた目でみる柊也。リアスからの告白。いきなりのキス。
なんか‥‥‥もう柊也の件はどうでもよくなってしまったわ。
私は何を悩んでいたのかしら?
あの時、もし、私が柊也に何かしたり、言ったとしても柊也はケガしてた訳でもないし‥‥‥実害はなかったはずだわ。私が無意識で柊也に何か言ったりちょっと何かしたりして脅かしたとしても私を襲おうとしたんだもん、自業自得よ。
私が柊也にどう思われたってかまうことはないじゃない。どうだっていい。
私ったら何悩んでいたのかしら?ばかみたい。
そうよね?索もそう思うでしょう?
そんなことより私はリアスにどう答えればいいのか良く考えなければ。
私には雅秋がいるの。それなのに‥‥‥‥‥。
リアスの口づけ。
ねぇ、リアス。告白しながらキスするなんて。そんなのあり?
でも私は‥‥‥‥全然嫌ではなかったの‥‥‥‥。
思い出して今もドキドキしてしまう。
ミアは物思いに耽っていて、いつの間にか時間が経っていた。
時計を見ると11時を過ぎていた。
ミアのスマホに雅秋からメッセージが届いた。
『ミア、今日はどうだった?俺は家で勉強してたぜ。一応受験生だしな。』
『月曜日の帰りは部活ないし、二人で過ごそうぜ。おやすみ、ミア。』
それを見たミアの胸にズキンと大きな痛みが起きた。
雅秋は私とリアスのことを知ったとしたらどうするの?
雅秋は人気者だもの‥‥‥‥。私のことなど捨てて次の女の子を誘う?
私なんかがいなくなっても雅秋が傷つくことなんて何もない?
そうかもね、私とつき合う前もそれを繰り返していたんだもの。
のばらさんとも実質1ヶ月も付き合ってないって言っていた。あんなに素敵なのばらさんでさえ‥‥‥‥。私も雅秋の元カノの1人になる‥‥‥‥。
私は雅秋とつき合う以前、雅秋のことは避けていた。
雅秋は私の苦手なタイプだったし、誘われるのは迷惑だった。
でも‥‥‥雅秋を知っていくうちに私は‥‥‥‥‥。
だけど‥‥‥きっと雅秋は私のしたことを知って私を嫌いになる‥‥‥。
雅秋への返信は‥‥‥‥‥。
涙が出てきた。胸が苦しい。この痛みは何?
私、いつの間にか本当に雅秋のことこんなに好きになっていたのね。
情熱的で強気で自信過剰な雅秋に引かれていたの。
私、雅秋に嫌われたくなかった。
もう、失いかけたときに気づくなんて。
雅秋への返信は‥‥‥‥
『ごめんなさい、雅秋。いままでありがとう。』
それ以降、ミアは誰のメッセージにも返信はしなかった。
次の日の日曜日は調子が悪く微熱がでた。月曜日もそれを理由に学校を休んでしまった。
大したこともないので母親も仕事に行き、ミアはひとり家で過ごしていた。
その日学校で何が起こっているかも知らずに。
本編
In my mind 美少女周囲ではあれこれ起きてしまうものよ( `・ω・´)ノ ヨロシクー




