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離れる心とマリアの思い

日刊ランキング1位!嬉しいです!

 いつかはこうなる日が来るかもしれないと考えることはあった。


 でも、私は⋯⋯私達はそれを考えないようにしてきた。


 必死に逃げ回り、たどり着いた先は行き止まり。


 まずい、追いつかれてしまう。


「リーティア⋯⋯姉様⋯⋯」


 フィナちゃんが不安気に私の名前を呼ぶ。大丈夫、そう答えてあげたかったけれども、私も恐怖からか声が出ない。


 いつも通り魔物を討伐して帰ればいいだけだと思っていた。今回、探索に来た遺跡も今までのものと何ら変わりのない難易度のものであるはずだった。


 ただ一点、懸念すべきは何故かこの遺跡では魔術の発動が鈍いこと。だが、全く使えなくなる訳では無かったので、フィナちゃんを後ろに下がらせて、その分、勇者と私が多めに働けばいいだけだと思った。


 たぶん、いや確実に⋯⋯それは慢心だったのであろう。


 フィナちゃんの罠探知(トラップサーチ)の魔術が無かったことで、私達勇者パーティーはあっけなく罠にかかった。


 踏んだ地面の魔法陣が輝き、気づけばどこかわからない場所にフィナちゃんと二人。


 どうやら勇者とはぐれたらしい。


 でもその時は、特に問題には思わなかった。むしろ、勇者と離れることができて清々したほどだ。


 最近、フィナちゃんと二人きりで話すことが出来ていなかったので、ゆっくりと会話しがてら、勇者を探すことにした。


 勇者は確かに強く、人々を助けてはいるが、些か私達に対して問題を起こしすぎだと思う。


 中にはレイに申し訳なくなるような出来事もあったので、この旅を終えたらきっちりと落とし前をつけさせてやろう。


 そんな話をフィナちゃんとしながら遺跡を探索していると、それ(・・)に唐突に出会った。


 遺跡をゆっくりとした足取りで徘徊する魔物。見た目は人の三倍くらいあるような大きな体躯を持った二足歩行の牛だ。


 それ以外に特筆すべき点はない。いつものようにさっさと片付けてしまおう。


「フィナちゃん、大丈夫かしら?」


 先程と同様、魔術の発動は鈍いままであったので、フィナちゃんに確認を取るも、


「あまり役立つことはできないと思いますが、足を引っ張らないよう自衛だけはできるようにします」


 まあ、大丈夫なようだ。


 私は剣を抜き、牛の魔物に対して背後から斬りかかった。






 ―――――――――






「はあっ⋯⋯はあ⋯⋯」


 静寂な遺跡の中、私達二人の呼吸の音がやけに耳につく。


 なんだあれは? 今まであんな魔物にはあったことが無かった。先程の光景が鮮明に思い出される。


 私の【剣の聖女】の加護が乗った人類最高峰ともいえる剣撃は、全くもってあの魔物には効かなかった。


 ゆっくり振り返った魔物の赤く光る双眸が私を捉える。


 瞬間、私の腕に凄い衝撃が走った。何が起きたか理解しかねる。だが、遠くで聞こえてきた金属音が私を正気に戻した。


「なっ⋯⋯剣を⋯⋯」


 弾き飛ばされた。【聖女】の加護を得てから、そんな事は一度も無かったはずなのに。


 魔物は口元を笑みに歪めるともう一度、大きく腕を振りかぶった。


 反応が遅れた私は避けることができない!


 だが、その一撃が来ることはなく、代わりに魔物の顔を炎が覆った。


「姉様! 早くこちらへ!」


 フィナちゃんの声で我に返る。どうやら彼女が魔術で牽制してくれたらしい。


 だが、その魔術もこの遺跡のせいで普段よりもずっと拙い威力となっている。


 私とフィナちゃんは剣の回収を諦め、その場から全力で逃げ出した。


 そして今に至るのである。


 私達はどうやら行き止まりに来てしまったようだ。引き返す? いいや、無理だ。あの魔物が追って来ている。


 ならどうする? 何か魔物に弱点は無いのか?


 と言っても、ここにいるのは剣を失った剣士と、魔術がほとんど使えない魔術師だ。手の施しようがない。


 そう言えば、弱点ではないが、あの魔物の違和感には気づいた。何というか、ありえないことなのだが、あの魔物からは【聖女】の加護(・・・・・・・)【勇者】(・・・・)の振るう力のような神聖なモノを感じた。


 何故、魔物からそんな力を感じ取ったのだろうか⋯⋯。


 そこで、その思考は強制的に断ち切ることとなった。


 追いつかれてしまった。


 先程も見られた、あの赤い双眸が再び私達の方を向く。


「嫌⋯⋯姉様!」


 フィナちゃんが短い悲鳴をあげるが、私にはどうすることも出来ない。


 怯えるフィナちゃんを見て、ふとレイの事を思い出す。


 旅に出る前、フィナちゃんが怖がる事から私がいつも守ってあげれるわけではなかった、その時の私は普通の少女だったのだから。


 でもレイは違った。昔からレイは何でもできて、フィナちゃんが困っていると、必ずその高い能力を活かして、フィナちゃんを助けていた。


 そんなレイに対して、フィナちゃんはべったりだったし。私も何でもこなしてしまう彼に憧れていた。


 でも、今回は無理だろう。彼が居る王都はここから余りにも遠すぎる。


 前を向く。ゆっくりと近づいてくる魔物の姿。


 いつかはこうなる日が来るかもしれないと考えることはあった。


 でも、私は⋯⋯私達はそれを考えないようにしてきた。


【聖女】の加護を持ってしても通用しない相手、所詮私達は少し特別な力を持った少女に過ぎない。その力は圧倒的でも、心までは⋯⋯。


 でもこんな事になるのはもっともっと先だと思っていた。


 何の覚悟もできていない。今ここで死ぬのは嫌だ。


 魔物が腕を高くあげた。ああ、後は無慈悲に振り下ろされるのだろう。私達はぎゅっと目を瞑った。


 が、しかし私達にもたらされたのは、魔物の一撃ではなく、その魔物の悲鳴であった。


 同時に、(まぶた)を閉じていてもわかるほどの激しい光。


 やがて、収まる光と共にうっすらと目を開けて、何が起きたか確認する。そこに居たのは、


「やあ、二人とも⋯⋯大丈夫かい?」


 勇者、天翔隼人(アマカケ ハヤト)であった。


 彼が助けてくれた? 状況を見るに多分そうだろう。もう危険はない、そう安堵し、私とフィナちゃんはお互いの顔を見合わせる。


 この時から、私達の人生の価値観は変わったのだろう。


 おそらく、私もフィナちゃんも似たような事を考えていた。


 (リーティア)が憧れているのは、もう(レイ)ではない。


 (フィナ)を護ってくれるのは、もう(レイ)ではない。


 この感情を認めることは、彼への裏切りとなる。


 でも、もうそんな事どうだっていい。


 彼は私達を真剣に愛してくれた。


 でも、そんなもの、もういらない。


 そう思えるくらいに私達は、目の前の憧れている、護ってくれる勇者(ハヤト)に深く激しい恋をした。






 ―――――――――






 マリア・ストレーナ






 初めて、勇者パーティーと相対した時、抱いた感情は、「信じられない」でした。


 わたくしの婚約者であるレイ様からは、二人と出会う事があれば、仲良くしてあげて欲しい、と言われていたので、もちろんそのつもりでした。


 ですが、何ですかこれは!?


【癒しの聖女】として、勇者パーティーに加わったわたくしが見たものは、二人の聖女に愛を囁く勇者の姿と、それを聞いて頬を赤らめる聖女の姿でした。


 信じられません!


 わたくしは元々、【神官】のジョブを授かり、教会でレイ様と働いていたのですが、ある時【癒しの聖女】の力に目覚めました。


【聖女】の加護はジョブ授与の際に女神様から頂くものだと思っていたのですが、どうやら違うみたいでした。


 わたくしを【癒しの聖女】だと確認した神官長様は、大慌てで【聖女】の伝承を調べ、ひとつの結論にたどり着きました。


 別に、ジョブ授与でのみ【聖女】が現れる訳ではない、と。


 実際、勇者や聖女を扱った物語には聖女に「目覚めた」とだけ書いてあって、その具体的な目覚め方は書いてありませんでした。


 どうやら、後から聖女の加護を得ることもあるようです。


 何分(なにぶん)、現在伝わっている勇者や聖女の伝承は数百年前のものなので、勇者や聖女についてはざっくりとしかわかっていませんでしたし。


 そんな訳で、ほかの皆さんより遅れて勇者パーティーに入ったのですが、これは酷すぎます!


 どうしてお二人はレイ様という婚約者がありながら勇者様と仲睦まじく戯れているのでしょう? 明らかにレイ様への不義にあたります!


 何度もリーティア様とフィナ様には理由(わけ)を説明するよう要求しましたが、毎回はぐらかされてしまい、まともに取り合ってもらえません。


 わたくしはその事で、どんどん不満が募っていくのですが、二人は素知らぬ顔をするばかりです。


 挙句の果てに、困っているわたくしを見て、勇者様が「今晩相談に乗ろうか?」など言ってきました。


 婚約者のいる身で、夜に殿方の部屋へ行くなど言語道断です!


 ですが、ある日、わたくしはとうとう皆様を交えて、勇者パーティーの現状について話し合う機会を得ることができました。


 今まで、何度抗議しても聖女のお二人には取り合ってもらえなかったのに、ある時勇者から、


「マリアが僕達について言いたいことがあるらしい。二人共、聞いてあげないか?」


 と、提案されると、あっさりと了承しました。


 勇者様から提案されたのは意外でしたが、この機会を無駄にはできません! ガツンと言ってやらねば。


 その後、話し合いにて、わたくしはお二人と勇者様の態度が許せないこと。レイ様に謝罪と、どういう意思なのかを伝える手紙を全員書くこと。どんな選択をするにせよ、旅が終わったらすぐにレイ様の元に向かいこれまでの不義を謝罪すること。旅の途中ではこれまでのような行動を一切しないこと。を約束させました。


 終始、うんうんと頷くだけの勇者様とお二人を見て、不気味に思うと共に、また適当にあしらわれてるのでは? と不満に思うこともありましたが、言質はとりました。これで良かったのです!


 ただ、話の最後に苛立ちから、出されていたお茶を音がなるほど一気に飲み干して、粗雑に元の位置に戻したことは、少々(はした)なかったかもしれません。






 ―――――――――






 その日の深夜に、わたくしは、ふと目が覚めました。


 喉の乾きを感じて、水を貰いに宿の主を訪ねようとした時のことです。


 何やら、勇者様の部屋から話し声が聞こえました。


 今日、泊まっている宿では一人部屋を四つお借りしたので、寝る時は各自別々になっているはずです。


 ですが、勇者様の部屋から声が聞こえるのです。


 訝しんだわたくしは、そっと勇者様の部屋へと近づいてみました。


 頭が真っ白になりました。


 勇者様の部屋から聞こえてきたのは女性の嬌声でした。同じ宿に泊まった女性の方を連れ込むのであれば、納得はできませんが理解はできます。


 ですが、勇者様の部屋から聞こえてくる艶かしい声は、どう考えてもリーティア様とフィナ様のものでした。


 激昂したわたくしが勇者様の部屋の扉を怒りにまかせて蹴破ろうとしたその時、勇者様の口から怪しげな言葉が紡ぎ出されました。


「二人とも、今日は協力してくれてありがとう! これでマリアも真実の愛をわかってくれると思う。」


 わたくしが真実の愛? 何を言っているのでしょう。


「ねえ、今日使った薬ってどんなものなの?」


 と、リーティア様の声がします。薬? どういう事なのでしょう。ますます分かりません。


「ああ、あれはね。飲んだ人の記憶と感情をある程度操作できるものなんだ。」


「えー、そんな都合のいい物あるのー? 騙されてない?」


「大丈夫さ、とっても信頼出来る(・・・・・・・・・)筋から頂いた物だから。」


「ハヤトはどんな風に操作したの?」


「彼女の中には壁である彼の影響が根強かったからね、それから解放してあげたんだ。いや、中々飲んでくれないからもどかしかったよ。最後の最後に飲んでくれてよかったけど。」


 壁⋯⋯彼からの解放⋯⋯そして最後に飲んだ。


 その時点でわたくしは全てを察しました。わたくしは騙されていたようです。彼からの解放とは、おそらく、レイ様の事を忘れるよう薬で操作したのでしょう。


「どうしたんだい? フィナ、今日は無口だね。」


「⋯⋯ハヤト様はそんなにマリアが欲しかったのですか?」


「うん、彼女には僕が認める【資格】があったからね。おや? 嫉妬しているのかい、可愛らしいね。」


「ううん、大丈夫です。わたしはハヤト様の願う通りにするだけですから。」


「ハヤト、私もよ!」


 その言葉を聞いたのを最後にわたくしは急いで駆け出しました。


 自室に戻り、流し場で今日飲んだお茶を吐き出そうとします。ですが、もう体内に吸収してしまったようです。


 わたくしは、レイ様について忘れていないか懸命に確認します。


 私より二つ上の男性で、優しげな笑顔が素敵な、わたくしの婚約者。


 貴族の長男で⋯⋯他にも何かお仕事をされていたようですが思い出せません。


 思い出さなければ! レイ様⋯⋯レイ様⋯⋯


 苗字は何でしたっけ⋯⋯。


 フィナ様の兄上でした、ですのでオルロストです。


 ああ、どうやらレイ様について忘れてきているようです。わたくしはレイ様を覚えていられる残り少ない時間のうちに、お手紙を送ることにしました。


 勇者によって、レイ様の事を⋯⋯、勇者様に何をされたのでしょう? とりあえず続きを書きます。レイ様との思い出を⋯⋯。わかりません。何が何だか本当にわからないのです。


 気づけば、無意識のうちにただ一言、


「あなた様だけを、お慕いしております」


 そう書いていました。書きあがった手紙を読み返します。と言っても、たったの一文ですが。


 はて、何のことでしょう。宛先のレイ・オルロスト様とは⋯⋯どこか聞いたことのあるお名前ですが、思い出せません。


 ですが、何故かこの手紙を勇者様達にバレないように送らなければ、と思いました。


 宿の一階に行き、明朝この手紙を出すよう店主さんにお願いします。


 自室に戻ると、手紙を託したことはわかるのですが、誰に何と書いたかわかりません。普通ならそれはとても訝しむべき事なのですが、その日に限って、気に止めることでもない、と感じました。


 明朝、勇者様とパーティーの皆様を見た時、激しい怒りや恨みの気持ちで溢れましたが、理由はわかりません。理由なく貶すことは出来ないので、その日しばらくは、不可解な気分で過ごしました。






 ―――――――――






 魔王の居城まで、後一歩という所まで、わたくしたち勇者パーティーはやって来ました。思えば長く辛い旅の道のりでしたが、仲間と支え合うことでその困難を突破してきました。


 一時期は、わたくしの様子が変になってしまうことがありました。


 夢に男の方の顔を見るのです。 その夢を見た朝は何故か涙が止まらなくなってしまいました。


 勇者様に慰めていただき、やっと落ち着くことができました。


 この夢は何なのでしょう。思い出そうとすると靄がかかったように曖昧になってしまいます。ですが夢なんてそんなものでしょう。


 最近はその夢を見ることもなくなってきました。ご迷惑をかけた分、【癒しの聖女】としての役割で挽回いたしませんと!






 ―――――――――






 魔王を無事、倒すことができました。と言っても、魔王との戦いは驚くほど呆気ないもので、わたくしの回復魔術の出番はありませんでした。


 王都に帰ると、翌朝、国民の皆様に魔王討伐の報告をすることになりました。


 そこで、驚くことが起きました。


 勇者様が、王女様だけでなく、私を含める聖女三人も同時に妻に迎えるとの宣言をされました。


 リーティア様とフィナ様は毎晩、⋯⋯その、勇者様と愛の行為をされている事を知っていましたので何となく妻に迎えられると予想はしていましたが、わたくしも迎えられるとはまったく思っておりませんでした。


 ですが、勇者様は信頼出来る方ですし、わたくしも婚約者の居ない身でしたので、お受けすることにしました。


 お父様もこの縁談を喜んでくださると思います。


 魔王討伐の報告をしたその日、勇者様と結婚する皆で街へ遊びに行くこととなりました。


 そんな時、ある事件が起きたのです。


 どうやらリーティア様とフィナ様の元婚約者の方がお二人には詰め寄ってきたようなのです。


 何でも、お二人と婚約し、約束通り待っていたら、お二人を勇者様に取られてしまったとかで。


 可哀想には思いますが、相手は勇者様なので適いっこないでしょう。


 結局その男性はリーティア様とフィナ様に振られて、お二人によって撃退されてしまいました。


 本来ならば、勇者様達に絡んで、返り討ちにされる輩は何が起きても自業自得と放って置くのですが、何故かその男性を助けてあげたい、と思いました。


 事情が事情でしたから、わたくしも少し同情したのでしょう。


 お二人にやられた怪我を癒して差し上げると、


 「君も、二人みたいに俺を捨てるのか?」


 と、仰いました。可哀想に、振られたショックで混乱してるのでしょう。


 わたくしは男性の怪我を治して差し上げた後、近くにいた兵士さん達にお任せしました。


 先に行かれた、勇者様達を追いかけます。


 ですが、その時、私の頬を一筋の涙が流れました。


 何なのでしょうか。自身の感情の不可解さと、妙にあの男性が気になることから振り向きましたが、その男性は気を失って兵士さんたちに運ばれているところでした。



























勇者Sideはこれで終了です!


次回からレイくんの視点に戻ります。


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